2019.12.27
【43名】ぼくらが、2019年に衝撃・感銘を受けた一冊|後編

【43名】ぼくらが、2019年に衝撃・感銘を受けた一冊|後編

2019年キャリアハックに登場くださった43名に「2019年に衝撃・感銘を受けた一冊」を伺いました。年末年始の読書にオススメ!2020年に向けてエネルギーがもらえる本ばかり。お見逃しなく!

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[本をご紹介してくださった方々]

※人名の50音順に掲載。回答者は敬称略とする。
※前編、中編、後編の3本立てでお届けします!

▼前編はこちら
食べチョク 秋元里奈
イチナナキログラム 秋山洋晃
企画でメシを食っていく 阿部広太郎
OYO LIFE 伊藤友也
YOUTRUST 岩崎由夏
CAMPFIRE 大橋桃太郎
大湯俊介
アーティスト オリタケイ
PATRA 海鋒健太
MESON 梶谷健人
メルカリ 樫田光
LINE 嘉島唯
yutori 片石貴展
中学生社長 加藤路瑛

▼中編はこちら
キャディ 加藤勇志郎
bitFlyer Blockchain 加納裕三
OYO LIFE 菊川航希
mento 木村憲仁
無人コンビニ600 久保渓
クックパッド 倉光美和
フォトグラファー クロカワリュート
KOS 小島香澄
ビジネス図解研究所 近藤哲朗
GoodMorning 酒向萌実
Takram 佐々木康祐
ブルーパドル 佐藤ねじ
コルク 佐渡島庸平
ANRI 佐俣アンリ
シモダテツヤ

▼後編
BASE 神宮司誠仁
SmartHR たけべともこ
Mr.CHEESECAKE 田村浩二
Drone Fund 千葉功太郎
b-monster 塚田眞琴
b-monster 塚田美樹
STRIVE 根岸奈津美
みんなのマーケット 浜野勇介
クラウドポート 日比谷すみれ
ビービット 藤井保文
quantum 文園太郎
ピースオブケイク 松下由季
カンカク 松本龍祐
メルペイ 山本久智

BASE 神宮司誠仁

ブラック・ジャック創作秘話 ~手塚治虫の仕事場から~【期間限定 無料お試し版】 (少年チャンピオン・コミックス)

手塚治虫の天才的なアウトプットと、それを支える人々の話です。天才と言われている手塚治虫でさえも圧倒的な熱量で創作をしています。支えている人たちも素晴らしい作品を創るために日々振り回されているのですが、手塚治虫の創作熱と人間性についていくストーリーがとても面白く、明日も頑張ろうと思えます。

神宮司誠仁 @7jin16
BASE株式会社 執行役員VP of Product / Product Design Division マネージャー。1992年生まれ、東京都出身。10代で「おつかい」をするWebサービスを運営開始。2013年12月にBASE株式会社に入社。ショッピングアプリ「BASE」のPMとして「BASEライブ」をはじめとする販促機能開発やコンテンツ企画に従事、2018年4月よりネットショップ作成サービスを含める「BASE」全体のPMを経て、同年6月に同社執行役員に就任。2019年7月よりVP of Productとしてプロダクトのさらなる成長や文化形成をリードしている。

▼神宮司誠仁さんの過去記事はこちら!
深夜に書くポエムも、PMの仕事?BASE 神宮司誠仁のPM論

SmartHR たけべともこ

このまま今の会社にいていいのか?と一度でも思ったら読む 転職の思考法

20代最後の年を迎え「今後のキャリア」を考え始めた時に、友人が薦めてくれた一冊です。転職意思の有無にかかわらず、頭の中に「転職」というカードを入れるだけで、視野がグワッと広がることを知りました。この本を読むまで、「転職は後ろめたいこと」と思っていましたが、会社を変えることでできる成長もあると知り、気持ちが楽になったことを思い出します。(……とはいえ、退職を発表した時は、同僚に笑われるくらいに号泣しましたが!笑)

ストーリー調で文体もやさしいため、読みやすいです。本棚に加えていただくと、働き方に悩んだ時に助けてくれると思います。

2019年は、「いつかまた一緒に働きたい」と思える会社と、「これからトコトン好きになれそうだ」と感じる会社と出会えた、感謝の年だと思います。背中を押してくれた一冊にも、ありがとうを。

たけべともこ @TA_KE_BE
株式会社SmartHR 広報。2012年に都内の大学を卒業し、小売会社に2年間勤務。退職後、47都道府県を旅し、2014年に香川県・直島へ移住。帰京後、イベント運営・人事補佐・ライターを経て、2016年にPR会社勤務。同年、クラウドファンディングで「お見合い相手を募集するプロジェクト」を実施したところ新聞の一面に掲載されるなど話題となり、株式会社CAMPFIRE入社。社長室にて広報経験を積み、2019年5月にSmartHR参画。マーケティンググループにて広報を担当し、「オープン社内報」の副編集長を務める。副業でライターとPRを行う他、「ぱくたそ」のフリー素材モデルとしても活動。 

▼たけべともこさんの過去記事はこちら!
CAMPFIRE 広報「たけべともこ」卒業。家入一真と歩んだ4年間

Mr.CHEESECAKE 田村浩二

ビジネス・フォー・パンクス

独立して少ししてから手にとった本です。今までマーケティングやPRなんてものは意識していなかったので、勉強したいと思い、知り合いに勧めてもらいました。マーケティングの本というよりは生き方や信念をどう持ち、それをどう伝え、ファンの人を巻き込んで行くか?という面でとても勉強になりました。

純粋に良い物を作り、それを伝えていく事でブランドにする。自分の目指す世界観ととても似ていた為参考になりました。情報が多いこの時代に、自分達の事を認識してもらい、ファンになってもらうのは容易なことではありません。しかし、いまの時代だからこそ出来るアプローチがあるはずです。一人の熱狂から始まる物語は多くの人を幸せにして新しい価値観を生み出すはずだと信じ、これからもファンとスタッフの為に頑張ろうと思わせてもらったそんな本です。

田村浩二 @Tam30929
株式会社Mr. CHEESECAKE 代表取締役。料理人として13年レストラン業界で働く。シェフとして働いた2年間で、World's 50 Best Restaurants の「Discovery series アジア部門」選出、「ゴーエミヨジャポン2018期待の若手シェフ賞」を受賞。香りをテーマに様々なプロダクトを開発。現在は Mr. CHEESECAKE の他、複数の事業を手掛ける事業家、経営者としても多方面に活躍。

▼田村浩二さんの過去記事はこちら!
Mr. CHEESECAKE 田村浩二の挑戦。32歳でシェフ卒業、料理の世界にSNSで風穴を。

Drone Fund 千葉功太郎

ディープテック 世界の未来を切り拓く「眠れる技術」

今、私が力を注いでいるドローンやエアモビリティ(空飛ぶクルマ)といった未来の産業分野は、AIや5G、ブロックチェーンといった最新テクノロジーがあってこそ、その真価を発揮すると考えています。人口減少や自然災害などの様々な課題をかかえる「課題先進国・ニッポン」を、そして世界を救うにはどうすればいいのか?そのために起業家や投資家には何ができるのか?どうやったらドローンを「なんとなく怖いもの」から「かっこいいヒーロー」や「愛くるしい存在」へとアップデートできるのか?そんなことを考えるときのヒントが、この本にはたくさんありました。まだ明確な課題意識がなくても、おそらくこの本を読むだけでたくさん触発されて、アイデアが湧いてくるのではないでしょうか。著者の尾原さんとはリクルート時代から、丸さんとはDrone Fundでのお仕事を通じて、とてもとてもお世話になっている最高のディープテックパートナーです。そんなお二人が書き上げた、鮮度抜群の一冊。ぜひ手に取ってみてください!

千葉功太郎 @chibakotaro
Drone Fund 創業者/代表パートナー。千葉道場ファンド ジェネラルパートナー。慶應義塾大学SFC特別招聘教授。慶應義塾大学環境情報学部卒業後、株式会社リクルート(当時)に入社。株式会社サイバード、株式会社ケイ・ラボラトリーを経て、2009年株式会社コロプラ創業に参画、同年12月に取締役副社長に就任。採用や人材育成などの人事領域を管掌し、2012年東証マザーズIPO、2014年東証一部上場後、2016年7月退任。国内外のインターネットやリアルテック業界のエンジェル投資家(スタートアップ60社以上、ベンチャーキャピタル40ファンド以上に個人で投資)であり、2017年6月からはDrone Fund の創業者/代表パートナーを、2019年10月からは千葉道場ファンドのジェネラルパートナーを務める。 2019年4月より慶應義塾大学SFC招聘教授に就任。最近では、小型ビジネスジェット機「ホンダジェット」の国内顧客第1号として話題に。

▼千葉功太郎さんの過去記事はこちら!
ドローンはスマホ化し、生活と混ざり合う|Drone Fund千葉功太郎が見る2020年以降の当たり前

b-monster 塚田眞琴

天才 (幻冬舎文庫)

元都知事であり作家の石原慎太郎氏が一人称で元総理大臣の田中角栄氏の半生を描いた自叙伝風小説です。3年ほど前に発売された本ですが、偶々テレビで特集されているのを拝見し、手に取りました。

政治家としての田中氏のことは当然ある程度は存じていましたが、詳しい方ではなかったので、本書を通じてその壮絶な半生や野生的な人柄をより知ることができ、とても興味深く、他の文献も読んでみたいと思いました。国を引っ張り、時代を変えるためにはクリーンに生温いことをしていてもしょうがないといった圧力を感じ、その非凡な先を見据える力や人望、行動力にいつの時代も時代を変えるのは、こういう人であるなとそのエネルギーに感銘を受けました。

経営者は善人にも悪人にも務まらないというのが持論なのですが、国のトップも同じであると考えます。今の時代はクリーンであることが求められすぎて、そのハンドルに遊びがなく、面白みがないので、概念をぶっ壊すnew heel heroが現れたら面白いですね。

塚田眞琴 @makoto_tsukada
b-monster株式会社 取締役副社長。2016年2月にNYで体験した暗闇フィットネスに感動し、3月に姉塚田美樹と共にb-monster株式会社を設立。同年6月に暗闇ボクシングフィットネスb-monsterの第1号店となるb-monster ginza studioをオープン。「change the body, change the world」をスローガンに掲げ、人生が変わるフィットネスをテーマに精力的に店舗展開を行っている。現在、上海・台湾を含む国内外で13スタジオを運営。

▼塚田眞琴さんの過去記事はこちら!
『b-monster』急成長を紐解く7つのキーワード|暗闇ボクシングジムで中毒者続出!

b-monster 塚田美樹

NETFLIXの最強人事戦略 自由と責任の文化を築く

NETFLIXの元最高人事責任者が人事制度について詳細に解説したものです。私が思い描いていた社風があったものの非現実的だろうか、と思っていた時にこの本に出会い実現されていたので感動しました。読みながらずっとわくわくできる本です。外資系だからこそできる戦略だ、などの意見もありますが諦めずに。「徹底的に素直であること」は弊社でも今後実施していきます。

塚田美樹
b-monster株式会社 代表取締役。1993年東京生まれ。ニューヨークで暗闇フィットネスに出会い、フィットネスとエンターティメントの融合に感動し、2016年3月に起業。聖心女子大学を卒業後、3ヶ月後に1店舗目である銀座スタジオをオープン。「運動を感動に変えるフィットネス」として現在は国内9店舗、台湾と上海に4店舗を展開している。

▼塚田美樹さんの過去記事はこちら!
『b-monster』急成長を紐解く7つのキーワード|暗闇ボクシングジムで中毒者続出!

STRIVE 根岸奈津美

離職率75%、低賃金の仕事なのに才能ある若者が殺到する 奇跡の会社 スチューデント・メイドだけが知っている社員全員で成長する方法

スタートアップの経営者や、マネージャーにお勧めしたい1冊です。成績上位の大学生アルバイトによる清掃サービス会社「スチューデント・メイド」が、労働集約的で単調な清掃の仕事なのに、優秀な学生がこぞって応募し、卒業生は起業したり希望の企業への就職を手にする理想の会社になるまでを、リーダーシップの軸で書かれています。私自身も起業家とのディスカッションの際に参考になる点が多かっただけでなく、マッチングビジネスでプラットフォーム上のサービス提供者にどうモチベ高く参加してもらうか、という観点でも大変参考になりました。 

根岸奈津美 @negishinatsumi
STRIVE パートナー。2016年にSTRIVEに参画し、日本の投資を担当。新しい産業・新しいユーザー体験にフォーカスし、経営者と共に成功を目指す。以前は、新卒で大和証券にて上場企業担当のアナリスト(ヘルスケア・トイレタリー / 専門店小売)、アシックス社においてIR担当、野村證券にて未上場企業担当アナリスト(ヘルスケア・トイレタリー)としてIPO支援等を行う。

▼根岸奈津美さんの過去記事はこちら!
「泥臭くてめんどうな仕事は私がやる」30歳の新人VCが、もがきながら見つけた突破口

みんなのマーケット 浜野勇介

なぜ働くのか (TEDブックス)

なぜ働くのか?この問いに、あなたは何と答えますか?最近「働き方改革」という言葉を耳にする機会が増えましたが、実際、働くことに不満を持っている人は多いのではないでしょうか。では、企業が多様な働き方を受け入れ、ハラスメントを防止し、福利厚生を充実させて、より多くの賃金を支払うことができれば「働き方改革」は成功するのでしょうか。そうではない、というのが本書の重要な指摘です。働くことの価値は、賃金や報酬ではなく「自分の仕事は世界を変えることができる」「他者の暮らしをより良いものにできる」という感覚であるというのです。つまり、働いている人たちが労働を「義務」や「実績」ではなく、「使命」と捉えることができるよう、仕事をデザインしていくことが、本当の意味での「働き方改革」なのです。起業家として、経営者として、一人でも多くの人の「使命」をつくっていきたいと決心させられる本でした。 

浜野勇介 @yusukehamano
みんなのマーケット株式会社 代表取締役。1986年、横浜市生まれ。法政大学経営学部を卒業後、2011年1月にみんなのマーケット株式会社を創業し、代表取締役社長に就任。同年7月にくらしのマーケットをリリース。くらしのマーケットは、現在、全国30,000社以上が出店するオンラインマーケットプレイスに成長中。オフィスでは2匹の猫を飼育中。好きな食べ物は、焼き芋、スイカ、天むす。

▼浜野勇介さんの過去記事はこちら!
『くらしのマーケット』が見つけた一筋の光。「3年間は、どん底だった」

クラウドポート 日比谷すみれ

サイロ・エフェクト 高度専門化社会の罠 (文春文庫)

タイトルの「サイロエフェクト」とは、組織を縦割りに細分化(サイロ化)させすぎた結果変化に対応できなくなること。どうしてサイロエフェクトが起きるのか、どのように打破できるか?という問いをいくつかの事例とともに論じていくのが本書、「サイロエフェクト」です。

現在私が勤めているクラウドポートは金融サービスを提供する会社であり、今年の自分自身の関心ごとの一つは金融出身メンバーや弁護士など他業種のメンバーをいかにプロダクト開発に巻き込めるか、という点でした。クラウドポートは人数規模も小さくサイロ状態は発生していないとは思いますが、それでも部署を超えた協業を進めるためにやるべきこと・やるべきでないことの気づきを本書から多々得ました。

本書で紹介されている事例の中には、金融危機下でのとある企業のアンチパターンや、Facebookというテック企業での成功事例など、我々に馴染み深いものが紹介されているのもポイントです。

特にこの1-2年、noteでの深津さんやdelyでの坪田さんなど、CXOとして組織横断でプロダクトと事業を前に進めているデザイナーの方々の活躍をお見かけする機会が増えました。実は私がこの本を知ったきっかけも #cxonight での田川さんのツイッターでした。

デザイナーやエンジニアという職能を活かしつつ、組織内の協業体制を円滑にし事業を推進させていく―そんなことに興味のある方へのインプットとしてオススメできる一冊です。 

日比谷すみれ @suuminbot
早稲田大学商学部卒業。株式会社グッドパッチにてUIデザイナー兼プロジェクトマネージャーとして様々な業種・規模のプロジェクトに従事。自社事業のプロダクトマネージャーとして新規プロダクトの企画・立ち上げを行う。2017年7月株式会社クラウドポートに入社、現在はプロダクトマネージャー・UIデザイナーとして2019年1月にローンチした資産運用サービス Funds( funds.jp )の開発・運営に携わる。

▼日比谷すみれさんの過去記事はこちら!
お給料の3割を必ず資産運用に。「お金」を学び続けたデザイナー、日比谷すみれの2年間

ビービット 藤井保文

NEXT GENERATION GOVERNMENT 次世代ガバメント 小さくて大きい政府のつくり方 (日経MOOK)

偉そうにも認定させていただけるなら、アフターデジタルの上級者向け政府版。デジタルとリアルが融合する僕たちの生活に、企業が追い付かなければいけないことを書いたのがアフターデジタルだとしたら、政府もそこに追くべきと提起しているのがこの本です。あの若林恵が圧倒的に分かりやすく、アフターデジタル時代の政府の在り方を、日本中国アメリカだけでなく、インドやエストニアも参照しながら描出しています。

内容はもちろんのこと、ところどころ、出自が近いと感じられる音楽の話、ブライアンイーノやメタリカの話が、政治の話に絡まりあうのがなんともたまらない。間に入ってくる写真のメッセージ性と美しさがとにかくたまらない。知識と思考力がにじみ出る文体からたまにハミ出る尖った言葉遣いが最高にたまらない。デザインやターゲット設定含めて、こういう編集と物書きに、なれるものならなりたいなあと思わされる一冊です。

藤井保文 @numeroFujii
株式会社ビービット 東アジア営業責任者。1984年生まれ。東京大学大学院学際情報学府情報学環修士課程修了。2011年、ビービットにコンサルタントとして入社し、金融、教育、ECなどさまざまな企業のデジタルUX改善を支援。 2014年に台北支社、2017年から上海支社に勤務し、現在は現地の日系クライアントに対し、モノ指向企業からエクスペリエンス指向企業への変革を支援する「エクスペリエンス・デザイン・コンサルティング」を行っている。2018年8月には『平安保険グループの衝撃―顧客志向NPS経営のベストプラクティス』を監修・出版。2018年9月からはニューズピックスにおいて、中国ビジネスに関するプロピッカーを務める。2019年3月にIT批評家の尾原和啓と共著で出版した「アフターデジタル -オフラインのない時代に生き残る」が累計発行部数5万部を突破、大きな話題となっている。2020年2月5日(水)には、ビービット主催のクローズドカンファレンス"Liberty and UX Intelligence ーアフターデジタル社会のUXと自由"に登壇。アリババ、テンセント、Didiの各中国本社から、UXやデザインを統括する第一人者が集まる。

▼藤井保文さんの過去記事はこちら!
『アフターデジタル』主著者 藤井保文と考えるこれからの10年|オフライン消滅後の世界を占う中国最新事例

quantum 文園太郎

ストーリーとしての競争戦略 優れた戦略の条件 (Hitotsubashi Business Review Books)

2019年、スタートアップの世界に飛び込むきっかけを与えてくれた、大切な一冊です!新規事業、スタートアップに興味のある、そこのあなた!ぜひ手にとって読んでみてください!

文園太郎(ふみぞのたろう)@MikanShena
株式会社quantumプロダクトストラテジスト。1989年、埼玉県出身。映像制作のプロダクションマネージャー、ロボット開発のエクスペリエンスディレクターなどを経て、quantumに参加。トラックメイカー、ラッパー、DJとしても活動。所属するラップグループ「パブリック娘。」のセカンドアルバム絶賛発売中。

▼文園太郎さんの過去記事はこちら!
音楽は続ける、仕事もやめない|文園太郎の2つの顔

ピースオブケイク 松下由季

予想どおりに不合理: 行動経済学が明かす「あなたがそれを選ぶわけ」 (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)

弊社CEO・CXOともに「行動経済学こそ人間そのものでありとにかく全員読むべき(意訳)」とのことだったので読みました。

思えば、ふたりはバックグラウンドは全く違うけれど、事業からデザインに至るまでスピーディに意見したり、判断できるタイプです。しかも結構ウマがあっている。いわく、「人間」がどういった性質を持っているか共通言語があるらしく。そのひとつが行動経済学ということでした。 

この本では行動経済学の基礎についてまんべんなく事例とともに触れられており、「不合理」な人間心理についてわかりやすく説明されています。これまでもデザインにまつわる心理学の本などは読んだことがありましたが、そのときの点と点がつながる実感があります。

自分自身の個人的な悩みに対してさえ、いやむしろそういった悩みにこそ、「これは人間の不合理さによって引き起こされているのでは?」と感情に振り回されず、一歩ひいて判断する助けになってくれるような、そんな本です。あ、施策のアイデアやUIデザインに迷ったときにももちろん役立ちますよ!

松下由季 @yuki_doro
制作会社にてweb・APPのデザインを経験したのち、2014年よりヤフーで女性向けメディアプラットフォーム TRILLの立ち上げから運用までに従事。2018年よりピースオブケイクに入社。現在は主にnoteのグロースにおいて、施策の提案・管理および実制作を担当。

▼松下由季さんの過去記事はこちら!
『note』2000万MAU突破の立役者が明かす「非天才型デザイナー」の生存戦略

カンカク 松本龍祐

アフターデジタル オフラインのない時代に生き残る

一昨年から昨年にかけて、中国・ASEAN・米国のさまざまな事例を通して自分なりに感じてきた世の中の潮流を、この本の「オフラインのない世界」という一言がすべて包含してくれました。OMO領域に飛び込むことを選択した際、僕の背中を押してくれた本です。

松本龍祐 @Ryo_mats
株式会社カンカク 代表取締役。2006年2月、コミュニティファクトリーを設立し代表取締役に就任。2012年9月、ヤフーへ事業売却。2015年5月、メルカリに参画。メルカリグループにて、ソウゾウ代表取締役社長、メルペイ取締役CPOを歴任し、複数の新規事業立ち上げに従事。2019年6月、メルペイ取締役CPOを退任。その後、カンカクを設立し代表取締役に就任。現在、完全キャッシュレスカフェ『KITASANDO COFFEE』の店舗およびiOS/Androidアプリを展開しているほか、スタートアップ約30社へエンジェル投資を行っている。

▼松本龍祐さんの過去記事はこちら!
松本龍祐と考える、これからの10年。 「言語化できない楽しさ」の価値が高まる時代へ

メルペイ 山本久智

たった一人の分析から事業は成長する 実践 顧客起点マーケティング(MarkeZine BOOKS)

2017年にスマートニュースに参画してマーケティング責任者をやられていた西口さんが、当時成長が鈍化傾向にあったアプリを大きくグロースさせた手法についてかなり具体的なアプローチまで踏み込んで書かれた本になっています。フレームワークに関して書かれた本は世に数多くありますが、ここまで具体的な事例が載っている本はあまりないのではないでしょうか(実際のアンケート結果等も多数載っています)。私が取り組んでいる領域と近しい領域での話が中心になっているため非常に参考になりました。1人のお客さまを深く理解することでアイディアを構築し、検証を通して拡大させていくという考え方はPMの業務と通ずるところが多く、これまでに私自身が実践してきたことを改めて振り返り、整理するきっかけとなった本です。マーケターだけでなくプロダクトに関わるすべての人におすすめできる一冊です。

山本久智
株式会社メルペイ プロダクトマネージャー。東京大学大学院在学中、創業時のメルカリにインターンとして入社。1年間Androidエンジニアとして勤務した後、プロデューサーとして正式入社。WEB版の立ち上げ、らくらくメルカリ便の立ち上げを行った後、2016年2月に最年少でマネージャーに就任。ペイメント事業立ち上げメンバーとしてメルペイに携わる。

▼山本久智さんの過去記事はこちら!
夜な夜な、ひとり反省会。メルペイ PdMが実践した振り返り術


▼前編はこちら
食べチョク 秋元里奈
イチナナキログラム 秋山洋晃
企画でメシを食っていく 阿部広太郎
OYO LIFE 伊藤友也
YOUTRUST 岩崎由夏
CAMPFIRE 大橋桃太郎
大湯俊介
アーティスト オリタケイ
PATRA 海鋒健太
MESON 梶谷健人
メルカリ 樫田光
LINE 嘉島唯
yutori 片石貴展
中学生社長 加藤路瑛

▼中編はこちら
キャディ 加藤勇志郎
bitFlyer Blockchain 加納裕三
OYO LIFE 菊川航希
mento 木村憲仁
無人コンビニ600 久保渓
クックパッド 倉光美和
フォトグラファー クロカワリュート
KOS 小島香澄
ビジネス図解研究所 近藤哲朗
GoodMorning 酒向萌実
Takram 佐々木康祐
ブルーパドル 佐藤ねじ
コルク 佐渡島庸平
ANRI 佐俣アンリ
シモダテツヤ


文 = CAREER HACK


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