2012.07.31
第1回 CAREER HACK MTG 審査会レポート[審査員:中村勇吾 さん]

第1回 CAREER HACK MTG 審査会レポート[審査員:中村勇吾 さん]

ウェブクリエイターの中村勇吾さんを審査員にお迎えして開催した《第1回 CAREER HACK MTG》。投稿された全218アイデアの中から、最も優れたものを中村勇吾さんに選出していただきました。ベストアイデア賞に輝いたのは、一体どんなアイデアなのでしょうか!?

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《第1回 CAREER HACK MTG》のページはこちら

ベスト賞:今すぐにでも実現したい、ウェブを使った選挙のカタチ。

[eikoBunnyさんのアイデア]
居住地、大きな政策の賛成反対を入力していくと、合致する候補者/党を教えてくれるサイト。

栄えある第1回目のベストアイデア賞を受賞したのは、eikoBunnyさんのアイデア。「個人的にほしいんです。だれが、自分の関心のある政策についてどのような意見を持っているか」という補足コメントがあったのですが、中村勇吾さんからも「現実にあってもおかしくないし、むしろあったほうが良いサイト」とのコメントが。

特に評価されたのは、デジタル/ウェブ技術を“ポジティブ”に活用している点。全体的に未投票に対するペナルティや投票へのインセンティブを設けるアイデアが多くみられた中で、こちらのアイデアからはデジタル/ウェブ技術と政治の、建設的なシナジーの可能性が感じられました。

「有権者一人ひとりにとって選挙が分かりやすくなるのはもちろんだけど、これによってどんな人がどんな問題に興味を持っているのか、有権者の関心領域をビジュアライズできるようになるところが面白い」という中村勇吾さんのひと押しがあり、ベストアイデアに選出されました。おめでとうございます!

第二位:「投票率95%超え」に最も近い、ドラスティックなアイデア。

[菅原 英治さんのアイデア]
選挙権を持つ人から投票できる人をコンピュータでランダムに抽出し1万人程度に絞った上で投票を義務にする。

惜しくも次点だったのが、こちら。賛否両論ありそうな非常にドラスティックなアイデアです。中村勇吾さんの評価は非常に好意的で、「世代や地域による一票の価値の差がなくなり、本当の意味で平等な選挙ができそう」とのこと。母数を絞れば投票率は上がりますし、ある意味これが「投票率95%以上」という目標に最も近づけるアイデアだと言えるのかもしれません。

ただ残念だったのが、「デジタル/ウェブ技術を使って」という部分がいまいち弱かった点。あくまで「日本の選挙の仕組み」にフォーカスをあてたアイデアであって、デジタル/ウェブ技術をファクターにしているわけではないんですよね。最後の最後まで候補に残ったのですが、その点がひっかかり惜しくも第二位となりました。

第三位:日本のリーダーにふさわしいのは…あの人!?

[若狹 正生さんのアイデア]
投票しなかったらドクター中松に自動で1票入る。

数々あったネタ投稿の中でも特に秀逸だったのがこれ。たしかに、投票率は必然的に100%になりますしね…。いやフォローというわけではないですが、本当にすごい方なんですよ、ドクター中松さん。こんな標識もあるくらいですし。

これからの日本が進むべき道も、しっかり示してくれるかもしれません!

総評:デジタル/ウェブの可能性を、もっと信じてみてもいいのでは?

投票にインセンティブを設けるか、未投票にペナルティを設けるか。全体を通じてそのどちらかに分類されるアイデアが多くみられました。「キャンペーンサイトを企画する際の状況と似ている」というのが、中村勇吾さんの見解。企画をするときも「どんな賞品をプレゼントすればいいか」であったり、「いかに強制的にアクセスさせるか」といった思考に陥いってしまうことが珍しくないと思います。その方法論で今回のテーマに臨んでしまうと、どうしても選挙というものの価値を矮小化してしまうようなアイデアに行き着いてしまいがちです。

そんな中、ベストアイデア賞に輝いたeikoBunnyさんのアイデアは、あくまでも「デジタル/ウェブ技術を使う」という条件と真正面からぶつかって導き出したもの。「デジタル/ウェブの可能性を信じているからこそのアイデア」と言えるのではないかと思います。改めまして、eikoBunnyさん、おめでとうございます!

なお、《第2回 CAREER HACK MTG》も絶賛開催中です!投稿受付は8月9日(木)まで。伊藤直也さんからのお題「あなたの仕事の生産量を2倍に引き上げるとした場合、どんなことを習慣化しますか?」に対するあなたの答えを、ぜひ投稿してください!


《第2回 CAREER HACK MTG》はこちらから


編集 = CAREER HACK


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