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CAREER HACK

これからのキャリアについて考えよう。CAREER HACK BASEMENT Vol.1 後編

2015-02-20

これからのキャリアについて考えよう。CAREER HACK BASEMENT Vol.1 後編

書き起こし形式でお届けする『CAREER HACK BASEMENT』Vol.1レポート後編です。質疑応答を中心にお届けします。(読了時間:約12分)

▼書き起し前編はこちら


[記事ハイライト]
・「大学」の存在は自分のキャリアにどう影響する?
・「成果」の出し方、向き合い方
・失敗を失敗しきれるか、失敗は成功への糧と捉える
・個人プレーとチームプレーの狭間
・スタートアップにおける広報と経営者の関係
・プライベートプロジェクトを継続させる肝
・まずは自分の欲求を知る。キャリア選択は自分次第。

「大学」の存在は自分のキャリアにどう影響する?

松尾:
それでは、質問に移りたいと思います。schooにも結構質問が届いているんですけれども。どうしましょうか。それではまず、結構「私も聞きたい」が集まっている質問を登壇者の方にさせていただきますね。

皆さんのキャリアにおいて、大学はどんな存在でしたか。大学は要らないんじゃないかという議論もあったりしますが…

松尾:
社会人のキャリアの前段階についての質問ですね。登壇者の方は結構色んな種類の大学を出られていますよね。カズさんは音大。前田さんは早稲田。櫻井さんは芸術系の大学、というところで。今のキャリアにどうつながっているのか、どんな存在だったのか、簡単に一言ずついただければと。

カズワタベ:
ご紹介にあずかりましたように、音楽大学のほうに行ってたんですけれども、みんなもちろん音楽やっているんですね。4年間音楽をやらざるをえないと言ったらおかしいですけど、やるのが当たり前。そんな中で、一つのものごとについて、4年間集中して掘り下げていくという経験って、実は総合大学だとしづらいのかなと思うんですね。

例えば、経済学部を出ても、別にキャリアなんていくらでもあるし、そのまま経済関係の仕事してる人ばかりじゃないので。ただ、音楽に関して言うと、基本的には音楽でどうにか食ってくモチベーションで、ひたすら4年間やり続けるんですね。

それを、若いうちに1回経験できたというのは、すごくよかったですね。いまは音楽やってないんですけど、音楽をやっていたときの感覚というか、いわゆるクリエイティブというか、そこにがっつり一定期間コミットしてた感覚というのが、今でもすごく役立ってるなと思います。

あとやっぱり、オリジナリティーに対する感覚もそこで養われたのかもしれません。音楽って、場合によるけど、基本的にはオリジナル作らないと、自分でデビューとかできないんですね。コピーだけだと、ただのコピーバンドになっちゃうんで。

世の中には既に、すごいことをやってる人は、腐るほどいるわけですよ。それこそ何十年前のミュージシャンだって、もうすさまじくすばらしい音楽をやってて。それでも今、この時代に自分が音楽をやる意味って何なんだろうみたいな。相当すごいものとか、新しいもの作らないと、ただの焼き増し、もしくは劣化版になっちゃうぞ、というプレッシャーと、それに向かい合った経験というのが、多分、今でも起業したりとか、企画を考えるときに役立ってるなと思います。

そういうものに向かう時間が100%とれた。これが、普通の大学に行きながら、もちろん、バンドやってデビューする人とかもちろんいるんですけど、それが、音楽に、100%それに時間を割けたというのが、僕の場合は大学4年間で行ってよかったなと思ってるところです。

松尾:
ありがとうございます。続いて前田さんはいかがですか?

前田:
結論から言うと、僕も大学に行って本当によかったなと思っています。

理由は2つあってですね。一つはサービスに対する感覚について、もう一つは自分のコンパスとか価値観が研ぎすまされたことです。

もともと、高校のときから、学費は自分で稼ぐみたいな感じでやってきたんですけど、大学の学費が高校と比べて圧倒的に高くて、もう、1個1個の授業において、自分がこの授業に対して払ってるお金ほど、価値を得てないときの苛立ちみたいなのがすごくて。教授に対して文句を言ったりとか、1個1個の授業で結構やってましたね。

そんなことを通して、サービス感覚が研ぎすまされたとはすごく思ってます。ちゃんと対価に見合ったサービスを提供しないと、と。サービスってそういうもんだよねって、そのときすごく思いました。なので、「予習して来い」というのに、自分が全然予習してきてない教授を責めるのが趣味みたいな(笑)。自分のほうが詳しくなっちゃおうみたいなとか。という感じで研ぎすましたのが結構、4年間通じて、大きかったなと思っています。

今でもサービス作りで結構同じことを考えていますね。ちゃんと1円とか使ってもらえるだけの価値を、自分たちが提供できてるんだろうかって。常に問い続けるみたいな。

あともう一つは、結構、大学生って、やっぱり、よくも悪くも本当に暇な時間というか、自由に使える時間が多いじゃないですか。自分の価値観が定まってないと、どうにでもなっちゃうという、焦りがすごいあったんですね。そういう焦りの感覚を大学のときに初めて自分は強く持てたなと思っていて。あんなに暇な時間を僕に与えてくれてありがとうって思っています。

松尾:
ありがとうございます。じゃあ、櫻井さん。お願いします。

櫻井:
先ほどもお伝えしたように、大学時代に広報という職種を知って、志すきっかけになったので、そういう意味では大学に行った意味があったかもなと思います。でもその反面、それだけのために芸術系の大学の4年間の学費ってすごく高いので、何かほかの大学に行っても、もしかしたら何かに出会って、何かやってたんじゃないかなと思う部分もあります。

キャリアに対しての影響というのは、どちらでもないという感じです。ただ、芸術系の大学に行って、よかったなと思うのは、やっぱりそれぞれの分野で活躍してる友だちがたくさんいるんですね。CM作ってたり、映画作ってたり、いろんなとこの仲間と今でもあって話せたりするのはすごくいい刺激になってます。

松尾:
ありがとうございます。続いてはですね、会場から質問を募集したいなと思うんですけども。おっ、すぐ挙がりましたね。それでは前の男性の方お願いします。

「成果」の出し方、向き合い方

キャリアを作るにあたって、成果を出していかないと、キャリアってなかなか積めないのかなと思ってまして。成果を出すために取り組んだこと、具体的な心構えとか、どういう考えで成果に対して取り組んでいったかというのを教えていただきたいです。

松尾:
じゃあ、次は今回は逆で、まずは櫻井さんから伺えればと思います。

櫻井:
うーん。本当に目の前のことにめちゃくちゃ必死なんですよね。それは、新卒の頃からベンチャーだったので、自分が頑張らなかったら会社が死んじゃうかもしれないって勝手な思い込みを持ってたんですよ。実際はそうじゃないんですよ。そうじゃなかったんですけど目の前のことにめちゃくちゃ執着してて。必死になるというのは一つあったと思います。

あと、私の場合は、広報っていう裏方で、会社とかサービスが誰かにスポットライトを当てるための舞台を用意するみたいな人なので、その対象を、めちゃくちゃ好きになるというのは、いつも、自然とやっていることです。運がいいときにはそれが成果につながったし、失敗したこともいっぱいあります。すべてが成功になりませんが、そういうスタンスでいたと思います。

松尾:
ありがとうございます。じゃあ、前田さん。

前田:
僕、本当に「成果」が大好きなんで、100個ぐらいお伝えしたいことがあるんですよ、実は(笑)。なんですけど、全部言っちゃうともったいないので1個だけ。

今、お伝えできるかなと思うのは、先ほどキャリアにおいて、まず見極めて頑張るということお伝えしたんですけど、仕事も一緒だと思っていて。結構間違った方向に熱量使ってる人がいるなというふうに、僕は思っていてですね。見極め作業を怠ってるというケースも多いと思います。

僕の場合は周りで圧倒的にうまくいってる人から、本当に盗みまくってましたね。どういう盗み方をするかというと、新卒1年目のときは、その人が帰ったら、机の上においてあるノートを勝手に見るみたいな(笑)。例えば、証券会社だと、1億円の「億」って、「億」って書かないで、ちょん(✓)って書くんですけど、億ってこうやって書くことで、少しでも時間を節約してるんだ!とか。

松尾:
(笑)

前田:
自分が目指してるとこにいる人たちから、盗みをはたらくというか、全部コピーする。最初から自分は、俺はすごいんだみたいな、オリジナリティがあるって思ってたんですけど、そんなの全然通用しなくて。まずは彼らのレベルに到達してから、自分のオリジナリティ出そうかなという考えを持っていました。

自分の音楽のスタイルもそうだったんですけど。1回コピーして、すごい上手になってから、オリジナリティ出そうみたいなスタイルで、仕事においてもそうでした。なので、見極め作業をするときに、必ずその文脈とか、コンテクストにおいて成功してる人たちとか、先達がいると思うんで、それが何であるのかというのを分析して、言語化して、それを、その人のレベルに少なくとも近づくためには盗みきると。

ゲームなんで、何やってもいいんです。彼のノートだって会社が買ってくれたノートだから、見ていいっしょって思ってたんですけど(笑)。それがその人のノートだったらちょっと考えてるかもしれないですけど、見られたくないなら机の中しまっとけばいいわけですから(笑)。そういうふうにして、とにかく盗んで見極めて、で、あとはもう、頑張るということかなと思います。

松尾:
ありがとうございます。じゃあ、カズさん。お願いします。

カズワタベ:
成果ですね。僕はまだ成果を出したと思っていないので、何とも言えないんですけれども。多分、僕がこの壇上にいるのって、例えば、起業していたり、東京から福岡に行ったりとか、「人が面白いと思ってくれるトピック」を何かしら持っているからだと思うんですね。

で、さっき前田さんがカードという話してましたけど。僕、結構同じ感覚持っていて。人生において、自分が持ってる、そういういろんなトピックとか、スキルとか、知識とか、そういうカードがあると思うんです。昔、ライフカードのCMあったじゃないですか。「どうする俺?」みたいな。あれみたいな感じで、いろんなカードを持っていて。それをどのタイミングで、どの組み合わせで、誰に対して出すかということ、ひたすらただやってくだけだと思うんですね。

例えば僕の話で言うと、「音楽大学卒業して、イギリスでミュージシャンをやっていたのに、IT業界で起業」というのも、一種ユニークだし、覚えられやすい。東京でスタートアップしたあとに、いつの間にか福岡行って、福岡でもやる。

つまりこんな人間がいないわけですね、他に。だから、福岡のほうでも結構、ローカルなメディアとか出させていただいてるんですけど、それっていうのは、僕が福岡移住者かつ起業家という二つのカードを組み合わせで持ってるからだと思います。

移住者はもちろんいっぱいいます。出張とか出向とかで移住してる人はたくさんいるんですけど、移住者かつ起業家というのが、まず、僕が持ってるユニークな組み合わせで。かつ、福岡市というのが、移住者を増やしましょうという企画、プロジェクトと、起業家、スタートアップを増やしましょうという企画を両方やってるんですよ。それも別軸で。別々の部署でやってるんですけど、僕って移住者兼起業家なんですよ。

だから、市からしてみたら、とても扱いやすいんですね(笑)。それで市のほうから、こういうメディアがこういう内容取材したいと言ってるんだけどというので、お話いただいたりとか。それはやっぱり、僕にしか対応できないんですよ、そこの二つのトピックまたいでと考えると。なので、例えば、前でいったら、音楽業界にもともといて、ITのほうに来てるので、IT×音楽とか。今度やる事業も実は、何かしらのジャンルとITを組み合わせたものなんですけども。そういう、自分ならではのカードだったりとかというのを持っていくと、強みになって、それが成果につながるというか、つなげられやすくなるのかなというふうには思っています。そんな感じです。

松尾:
ありがとうございます。それでは、schooからの質問に、もう1回移りたいと思います。

失敗を失敗しきれるか、失敗は成功への糧と捉える

みなさんのキャリアの中でも、「一番、これ失敗した」というような失敗経験を伺わせてください。

櫻井:
多分、たくさん失敗をしてきてるんですけど、すごい忘れるんですね(笑)。

一番の失敗というか、悔しいなと思うのは、失敗しきれなかった、中途半端で終わってしまったプロジェクトだったりしますね。私は広報をずっとやってるんですけど、半年間ぐらいディレクターをやったことがあって。サービスを開発してクックパッドに出すということまでやったんですけど、自分の中では出して続けてユーザに喜んでもらえて初めて、一つの循環だと思っていてですね。それが、いかんせん中途半端で終わってしまって。一応リリースまで行ってるから、失敗じゃないんですけど、何か微妙な立ち位置で終わってしまったなというのが、すごい、今思い出してもぞわぞわすることで。

やっぱり失敗は、きっちり失敗しきるとこまでいくべきなんですよね。これはだめだったって思うとこまいかないと意味がないので。そういう、夜寝るときにぞわぞわするような、そういうやり切れなかったことが、私の中での一番の失敗だなと思ってます。

松尾:
失敗さえしきれなかったのが、一番の失敗みたいな感じ。なるほど。ありがとうございます。じゃあ、前田さん。

前田:
ありすぎてなかなか選べなくて、ちょっと困ってるんですけど…。社会人1年目の、最初の月に経験したことが、すごく印象的だったので、あえてお話しますね。

もともと、すごいギラギラして、外資系投資銀行に入社して、自分はできるみたいな思い込みがなかったかというと、それはうそになるみたいな状況で。で、先輩がですね、すごい、僕にベーシックなインプットをしてくるんですよね。「ズボンプレッサーを買え」とか(笑)「寝技を覚えろ」とか。「六本木に詳しくなれ」とか。

日本のいわゆる伝統的な証券会社の営業をしてたので、とにかくそういう…、いわゆる営業的な想像できることすべて言ってくるんですよね。それは僕の想像してた外資系企業の、キラキラしてるものとは、結構かけ離れてて最初の数ヶ月ぐらい無視してたんですよね。無視というのは、自分のやり方を見いだすみたいな方向に走ってしまって。

で、面白いぐらい結果が出なくてですね。もう、全く順位がピクリも動かないみたいな感じの時期が最初続いてて。それで、ちょっとこれは長い話になるんで、また別途、トークセッションとかでお話できればなと思うんですけど。先輩から教わる寝技の数々を完全に自分のものにしてですね、六本木の飲み屋で知らないところないぐらいの状態に1年目で持っていってですね。…どこまで話していいかわからないですけど(笑)、「こういう子と合コンしたい」とかだったら、絶対に、その次の次の日ぐらいには、ミス何とかと合コンセットアップしてるみたいな状態に、1年目に立ったら、急にランキングが、それこそ1桁台に上がり…。これ、寝技がダイレクトに響いてるって言いたいわけじゃなくて(笑)。それを通じて、コミュニケーションの時間が増えて、すごい営業がやりやすくなったということなんです。

失敗っていうのは先ほどの点につながるんですが、自分のこだわりに固執してしまって、先達の言うことを聞かなくて、オリジナリティを出そうとかっこわるいことやってたというのがすごい失敗で。だから、プライドを捨てて、とにかく吸収するというスタンスに変えてから、一気に自分が伸びるようになったので、それはよかったかなと思ってます。

松尾:
ありがとうございます。結構、成功体験の話でしたね(笑)。

前田:
(笑)。「寝技って何だ」て来てるんですけど、そこが一番しゃべりたいポイントなんですけど。

松尾:
やめときましょう(笑)。

前田:
生放送があるんでね。

松尾:
ありがとうございます。じゃあ、カズさん。お願いします。

カズワタベ:
失敗ですね。失敗か。僕、あんまりを失敗だと思わない人なので、失敗認定って難しいなと思ってて。世間的に見た失敗と、自分の中で、これ失敗したなというのは、多分、違うんと思うんですよね。何だろう。仕事のうえでですよね。成果が出なかったというのは、もちろん失敗と言っていいのかもしれないんですけど。基本的に全部うまくいくことなんてないので、結局それを受けて、次、何やるかなと思うんですね。

今回の起業も2社目ですし、前回の反省点はもう、100個以上あるので、それやらないようにして、今やってるというのが、前回単体で考えたら失敗だけど、つないで見たら、むしろ成功の糧になってるという可能性のほうが高くて。なので、失敗したと思ってないんですよね、僕は。バンド解散したとか、そういう感じですかね。

松尾:
結構、キャリアという言葉で言うと、周りからの反応だったり、自分自身の選択を、間違いとか、正しいとか断言できないものだと思うんですけど。皆さん結構、周りからの評価って、あんま気にされないタイプですか。

カズワタベ:
うん。しないです。

松尾:
基本的には無視であったり。自分の判断軸の中で動くみたいなところは、重要視してる?

カズワタベ:
はい。みんな、無責任に言いたがりなので。例えば、サービスとか、僕たちがやってて、とやかく言ってくるわけですね、周りの人たちは。でも、別に彼らって、100%そのサービスを理解してたりとか、見てたりとかするわけないんですよ。

それについて一番考えてるのは、自分たちに決まってるじゃないですか。なので、100%ではない情報で判断して、「いや、これこうしたほうがいいよ」とか、「だめだよ」とか、もちろん、本当に親身になってアドバイスいただける方ももいるんですけど、結構適当に批判をしてくる人もいるので、そこに関して結構、スルーしないとブレますね、コンセプトとかが。なのでそこは馬耳東風で、さっと流すほうが、僕はうまくいくかなと思って、今やってますけど。

松尾:
ありがとうございます。結構、失敗というところとか、キャリアの話とか、捉え方みたいなのも、皆さん参考になったんじゃないかなと思います。じゃあ、改めて会場から質問を受け付けましょう。じゃあ、一番最初に手をあげられた方、お願いします。

個人プレーとチームプレーの狭間

主に、前田さんに質問です。トップ営業マンから、今、総合プロデューサーといして活躍されています。属人的な営業と、チーム運営する中で、その違いとか、求められるスキルなんかを教えていただけたらなと。

前田:
むちゃくちゃありますね。一番いま重要で苦労してるのが「前田2」をつくるところでして(笑)。証券会社から、DeNAに移って、一番最初に苦労したこと、チャレンジングだなと思ったのが、チームマネジメントなんですよ。

証券会社での仕事は、ひとり仕事なので、自分のPLがあって、自分で売上を上げてれば、すごい評価されてたんですね。ほかの人たちを蹴落とすぐらいの勢いでむしろ仕事してるんですけども。でも今は、自分1人じゃ絶対こんな価値出せないってところを目指して勝負してるので、いかにたし算じゃなくて、チームのバリューをかけ算にして、チームの全体の力を上げてくかということにもトライしてるんです。

そのときにやっぱり、自分のもてる力を全部、チームメンバーに持ってほしくて、たくさん盗んでもらうように、そっと自分のノート、僕は机の上においてるんですけど(笑)。誰も読まないみたいな(笑)。

自分のコピーが早くできればいいのにと、半分ぐらい思ってるんですけど(笑)。少なくとも、自分の持ってる力というのは、ほかの人にとって足りない部分もあると思うので、それを伝えるということ、今、一生懸命やってますね。ですので意識して、全メンバーと15分でも30分でもいいので、なるべく週1回とかにミーティングする時間を設けて、そのときに自分のを全部吐き出すみたいなことは行なっています。

「最近これ、俺うまくいったじゃん、こうこうこういう理由でうまくいったんだよね、おまえもやってみろ」みたいなことを、愚直にやり続けるという感じですね。

証券会社時代は、それが全然なかったですね。むしろ、ノウハウは自分の中に蓄えておいたほうが競争力高まるので、隠してて。それこそ、この株上がると思ってたら、他言せずに自分でそっと胸にしまっておいて、お客さんだけに言うみたいな感じでしたけど。今はもう全く違います。全部オープンにして、常に見てもらえる状態にする。

松尾:
ありがとうございます。確かに、1人で数字作っていく仕事と、チームで成果上げてく仕事って、だいぶ違ったり。

前田:
全く別ですね。

松尾:
それが、自身のキャリアにも、だいぶ違う影響を与えるというのが、すごくわかった質疑応答だったんじゃないかなと思います。じゃあ、今度はschooに個別で来てる質問にお答えいただけたらと思うんですけど。櫻井さんへの質問です。

スタートアップにおける広報と経営者の関係

スタートアップベンチャーの場合、ひとり広報みたいなパターンが多いうえに、トップダウン式のワンマン社長も多く、広報職への理解が足りなかったり、決裁権を持たせてもらえないことが多いかと思います。そうした問題を、どうクリアしましたか?

櫻井:
思い返すと、クックパッドに入社して最初の3カ月ぐらいって、すごい、自分が信用されてないことが、ひしひしと伝わってきて、すごい悔しかったなって思うんですね。やっぱり、こういう気持ちはすごいわかるんですけど、私の場合は、まず、一番最短でわかりやすい、広報としての成功事例を作って、会社に貢献するという道を選びました。

ほかの職種の人にはできないことですし、その成功事例ってわかりやすくて、いろんな人を巻き込める力を持つので、その成功事例というのを基に、いろんな人からの信頼を獲得したり、広報に協力してもらえる社員を増やしていって、経営層の説得だったりとか、徐々にできるようになっていったのかなと思います。

松尾:
ありがとうございます。櫻井さんはフリーでスタートアップの支援なんかを行なってから、次は全然別の業界の広報をされるんですよね。転職の理由だったり、どうしてそこに行こうと思ったのか、決め手みたいなものって何だったんですか。

櫻井:
まあ、わくわくみたいなところなんですけど。一番今回の転職では、変化率の大きい場所を選びました。自分の中で広報を続けていくということは、もう、直近では決めていて、自分が大好きなことなので、それをやっていくうえで、今までと同じことではなくて、全然違う環境の中で、広報という手段で、事業だったり、人に貢献できるよう道を選びたいなと思ったので、変化率で選びました。

松尾:
なるほど、ありがとうございます。では、続いてカズさんへの質問です。Pictathonがらみの質問が二つ来ているので、ぜひ伺えればと思います。

プライベートプロジェクトを継続させる肝

Pictathonで、生まれたピクトグラムは実用されたりするんですか?また、プライベートプロジェクトでイベントするって結構大変だと思うんですけど、どうやって運営資金をまかなっているんですか?

カズワタベ:
はい、じゃあ1個目のほうなんですけども、ピクトグラムの実用はいまのところはしていません。あくまで、競技の上での作品ということで、扱っているんですけれども。次回あたりから、これはスポンサーをやっていただいた企業さんから、あ、先に言っちゃいましたね、イベントのお金はスポンサーを募って賄っています。例えば、そのスポンサーさんの授業だったりとかで、実際に需要がある、ピクトグラムのテーマを出して、それを作ってもらって採用したいという希望も、今、出てるので、そういうスポンサーのプランも作ろうかな、というふうに思っています。

で、イベントの賞品豪華なんですね。優勝賞品が今までだと、今回がiPad Air2、前回が、Mac Book Airで13inchみたいな感じなので、ちょいちょいお金は使ってるんですけども、イベントスポンサーさんと、参加者から、そんな高くはないですけど、参加費の二つで、ほぼ、まかなってて、第1回からはずっと黒字です。

全然、別にそんな稼げるとかじゃないですよ。常識の範囲内で上がりが出てるぐらいでやってますけど。で、なぜそのスポンサーをつけられるか、っていうところでいうと、集まるのがデザイナーさんなので、要はデザイナーが30人ぐらい、集まるわけですね。実は、世の中デザイナーが30人集まる機会って意外とないんです。

うちのスポンサーになると、実際イベント当日懇親会に参加できたりとかですね、当日参加者にプレゼンテーションができるっていうところが、スポンサーの協賛した場合のメリットなんですけれども。要はデザイナーにリーチしたい人、採用したいとか、もしくはデザイナーが使うプラットフォームを運営している事業所さんとか、そういうところがスポンサーになってくれやすいので、あと、例えば、有名なところだと、adobeさんとかですね、PhotoshopとかIllustratorとか、デザイナーさんが使うようなソフトを作ってる会社さんとかっていうのが、スポンサーやっていただいてて、それで、ずっと回ってます。

松尾:
やはり、結構、その赤が出ないというのが、継続の原動力というか、大事ですよね。何だかんだ、ちゃんと続けていくとなると。

カズワタベ:
やっぱり、継続的に赤出ちゃうと、ちょっときついですよね。なので、黒字にはなるように帳尻合わせて、うまくやってますけれども。次回、エン・ジャパンさん、ぜひよろしくお願いします。

松尾:
ぜひ!僕も偉い人を説得していきたいと思います(笑)。

カズワタベ:
お願いします!

松尾:
はい(笑)あとは、Pictathonでいうと東京開催てあったり、沖縄での開催なんかもやられていて。デザイナーの新しいキャリアだったりとか、活躍の場を提供するようなところにつながってるのかなと思うんですけど、いろんなとこでやろうみたいなのも、やっぱり、何か狙いみたいなものはあったんですか。

カズワタベ:
まず、東京のやつは僕が運営している、僕と桜田さんという方で運営してるんですけど、沖縄に関しては、前回第1回だったんですけど。現地の有志の方が、「あのPictathon沖縄でもやりたいので名前使わしてください」ということで、まあ名前貸しというか、で展開してるんですね。なぜかというとですね、3カ月に1回なんですけど、本職あるので、正直3カ月1回って結構いっぱいいっぱいで。で、やってほしいという場所もあるんですけど、やってほしいと言われてもちょっときついですよね。また現地で、参加者を集めるのとかも、僕、無理なんで、別にコネクションないし。ということで現地の方が主催をしたいという場合のみやってるようにしてます。

松尾:
ノウハウなんかを提供して。

カズワタベ:
そうですね。なので、それはもしほかの土地で希望する方がいたら、どんどん、日本中に広げていきたいなというのは思っています。

まずは自分の欲求を知る。キャリア選択は自分次第。

松尾:
ありがとうございます。それでは、残り10分ほどなったので、最後に2分、3分ほどで、皆さんに伝えたいことというか、これだけは、言っておきたい。ということをいただければと思うんですが。

何か一言、キャリアを考える上で、示唆を与えるような言葉をいただければ。ちょっとハードル高いですかね、事前に言っておけばよかったです(笑)。それでは…、何かすぐ出そうな、前田さんから。

一同:
(笑)

前田:
こう言うのすぐ出ちゃうんですよね(笑)。言ってることは一貫として変わらないんですけど、キャリアとか抽象的なものに向かい合う前に、まず自分自身に向き合っていただきたいというのが、一番のメッセージでして。

私も面接をしたり、いろんな方とお会いする機会が前職のときもあったんですけど、「あなたにとって一番、一番大事なことはなんですか」という質問に即答できる人の少なさが結構びっくりしていて。

例えばですね、あの…いま会場の最前列にいたのは、私の兄なんですけれども、もう今日会社を抜け出して見にきてくれたらしいのですが、彼の価値観は完全に仕事じゃなくて、もう100%家族なんですよね。だからプライオリティは常に家族。今日すごい重大な商談があったらしいんですけど、それを抜けてきてくれて。

それができるのって、彼自身が自分のキャリア形成において、一番大事なことがわかってるからなんですよね。僕が家族を大事にしないというわけではないんですが、自分の場合は、自己実現とか、どこまで高みに上れるか、っていうのが結構モチベーションになっていて、そこに向かい合って、いろいろやってるんですね。

その自分の大事な時間とか、残りの命とか、人生を何に割くべきなのかってことに関して、ちゃんと自信を持って、答えることができるのかってことに関して、キャリア選択とかということ非常に、一番僕は重要だと思っていて。何か本当に「上から」みたいになってしまうのが、恐縮なんですけれども、一番、ご自身との対話を大切にして、本当に何が大切なのかってことを、今一度聞いていただけたらいいかなって思っております。

松尾:
ありがとうございます。じゃあ、続いて、櫻井さんお願いします。

櫻井:
好きなことをやるっていう一言に尽きるかなと、私の中では思ってます。会社を辞めるときに、送別会をしてもらったんですけど、いろんな人からコメントをもらう中で、うれしかったのが、私のいいところとして、「好きなことしかやりたくないところ」、というふうにあげてくれた社員がいたんですね。

それを会社員として貫くっていうのは、結構、ハードルが高かったりする場面もあると思うんですけど。やっぱり好きなことやってる人には絶対に勝てないっていうのは、やっぱりこの業界に来てすごい感じたことの一つで。もし、そうじゃないものの環境があるんだったら、環境変えてみるんだとか、部署を変えてみるとか、何かしら自分で一歩踏み出すってことが、割とできる環境だったり、業界だと思うので、好きなことをやるということは、自分の中の変わらないモットーだなと思ってます。

松尾:
ありがとうございます。それではカズさん、最後にお願いします。

カズワタベ:
これは別にキャリアに限った話ではなくて、人生の上でも全部そうなんですけど、人生って選択の連続だと思うんですね。仕事を選ぶもそうですけど。

その選択をするときの基準が、自分の今までの経験とか過去だったりとか、あと、他人に縛られがちな場合が、結構世の中多いなと思っていて。それって、すごくもったいないことなんですね。

自分で決めようっていうのが、一言で言うとあります。決めるときに、じやあ、何でみんな、そういう他人の目だったりとか、今までの経験、過去に縛られるかっていうと、意外と死ぬって思ってないんですよ。

実は僕、一昨年渋谷でタクシーにひかれて吹っ飛んだんですね、自転車で走ってて。で、運がよく骨折程度ですんだんですけど。リアルに落ち方が悪かったりとか、対向車が来てたら普通に死んでたんですよ。前から思ってはいたんですけど、けがをしたときに、割とさくっと死ぬな、と思ったんですね。

僕普通に直進してただけなんですよ。で、向こうが不注意で出てきてぶつかっちゃったんですけど。何か、自分がいくら気をつけてても死ぬときは死ぬなと。病気になる場合もあるでしょうし、そういう何か事故の場合もあると思うんですけど。明日死ぬかもしんないんですよ。明日死ぬのに何か他人の目なんか気にしてられないなというのが、非常に思ったところで。

あと時間が戻らないって、すごく当たり前のことなんですけど、意外とみんな気づいてないのかなと思ってて。例えば、就職する子の中に、「俺、30代になったら起業するわ」、「20代後半になったら起業するわ」、「3年はやる」「5年はやる」みたいな人ってすごく多いんですね。

そのまま有言実行して、独立して、大成功する人とかいるので、別にそれが 悪いってわけじゃないんですけれども、何か、「とりあえず3年はいるよね」みたいな、結構、惰性でやったりとかする人もいて、「いやそれ別に、今やってもよくない?」と思ったりするんです。

だって、時間って戻らないわけだから。今やることと、3年後にやることって全く違うはずなので、それをちゃんと比較したうえで選ばなくていけないのが、何か、とりあえずで、先伸ばしにしてないかなとか。そういうところが、結構周りの話、聞いててよく思うことが多いので。

人間さくっと死ぬし、時間戻らないし、というのを強く意識するべきじゃないかと。まあさっき自分のやりたいことをやるってお話もありましたけど、そうなるに決まってるんですよ。

そうなるに決まっていて、そこに対して突き進んだ場合って、もう自分が主体的に選択しなかった選択肢を選んだ人と、やっぱり強度が違いますよね。それは、すごく感じるところなので。今何か、もし、これ、やりたいなって思ってるけど、でもこういう理由あるしなとか、こういうリスクあるしなみたいな、ことを考えてる人がいたら、としたら、いや、それはもうやっちゃったほうがいいよ、と僕は思うところです。

松尾:
ありがとうございます。お時間も、残り3分ほどとなってきたので、最後締めの言葉としてCAREER HACK編集部から、一言言えたらなあと思うんですけど。

今回初めてこういったイベントで、キャリアというものを皆さんで考える機会を設けてですね…。キャリアハックはキャリアを仕事や職歴だけじゃなく、生き方とか、その人自身のプライベートも含めた人生そのものと捉えているメディアなんですけど。

その一番最後のお言葉をお三方からもあったように、本当に人から、うんぬんかんぬん言われてキャリア選択するというだけじゃなくて、自分自身で選択する、そのカードをどこで切るかというのを、経験から学ぶでもいいですし、持ってるカード増やすみたいな選択をされる方も、もしかしたら多いのかな、というふうに思いました。

キャリアハックも、インターネット・ウェブ業界特化型のメディアですけど、こういったことをWEBメディアでも、こういったオフラインイベントでも、今後も発信したり皆さんで考えていけるようになれたらなと思います。それでは本日ありがとうございました。

(おわり)



※イベントの模様は、schooでもアーカイブ視聴可能です。こちらもぜひご覧ください。



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