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及川卓也さんを表彰! 2016年度 CAREER HACK OF THE YEAR

2017-06-02

及川卓也さんを表彰! 2016年度 CAREER HACK OF THE YEAR

読者から支持され、勇気を与えるような「新しい時代の働き方=生き方」の実践者にお送りしている「CAREER HACK OF THE YEAR」。今回は、及川卓也さんを表彰させていただきました。

2016年度 CAREER HACK OF THE YEAR

こんにちは。CAREER HACK編集部です。

読者の皆様、ならびに取材にご協力頂ける方々に改めまして御礼申し上げます。

CAREER HACKでは、2016年度もさまざまな方の働き方・キャリアを取材させていただきました。その中で、多くの読者から支持された方、新しい時代の働き方=生き方を実践された方、テック業界におけるキャリア形成・ロールモデルの創出に対し、多大なる貢献をした方に、僭越ながら「CAREER HACK OF THE YEAR」の授与を行わせていただきました。

今回表彰させていただいたのは、テック業界において新しいキャリア・ロールモデルの創出に対し、多大なる貢献された及川卓也さんです。受賞理由とともに、及川さんの活動、そして伺うことのできた「これから」についてご紹介します。

受賞理由

グーグルでの経験を活かし、これからの時代に必要とされる、プロダクトマネージャー(PM)の役割、重要な考え方などを広く発信。また、日本初となるプロダクトマネージャー向けイベント「Japan Product Manager Conference」を主催し、その重要性、そのキャリアパス・ロールが注目されるきっかけをつくられました。

また、テック業界において同ポジション/キャリア創出のための活動をし、業界に貢献されたことを表し、今回の選出となりました。

及川卓也

活動詳細について

現役のPM及びPMを志向する人が集まるSlackコミュニティ『pmjp.slack.com』立ち上げ・運営に参画。LT・意見交換をはじめ、コミュニティ運営に尽力。その他、Incrementsにおいて『PM Meetup』主催。YouTubeなどへの動画アーカイブをも行なった。また、その他、Webメディア・雑誌寄稿・連載、各社でのアドバイザー・顧問などを継続して担っている。


及川卓也 (Takuya Oikawa)
早稲田大学理工学部卒業後、外資系コンピューター企業での研究開発、マイクロソフトでの日本語版・韓国語版Windowsの開発統括を経て、グーグルでプロダクトマネージャとエンジニアリングマネージャを務める。2015年11月より、プログラマのための技術情報共有サービス「Qiita」やドキュメントを軸としたコラボレーションサービス「Qiita:Team」を提供するIncrementsにてプロダクトマネージャとして従事。現在、エンジニアのキャリアプランニングやエンジニアリングマネージメントなどの領域で顧問やアドバイザーとして精力的に活動をつづける。

CAREER HACK取材記事
エンジニアと健全なバトルをしてますか? Increments 及川卓也が語る優秀なPMの条件
Japan Product Manager Conference関連記事一覧

さらに多様化するPMの役割。さまざまなPMのあり方を広めていく―。

今回、「CAREER HACK OF THE YEAR」の授与に伴い、及川さんの元を訪ねた編集部。2017年度、プロダクトマネージャー(PM)の役割はどう変わっていくか、どう広めていくか。伺えたお話をお届けします

及川卓也


PMの認知が高まるなか、浮かび上がってきた課題

2016年から2017年にかけて、プロダクトマネージャー(PM)のコミュニティを盛り上げている人たちの努力により、PMという存在の認知は高まってきました。

同時に「PM=プロダクトを成功へと導ける役割」の重要性について、より深く、経営者・事業責任者が考えるようなったとも感じています。

特にスタートアップにおいて、会社の成長に伴って創業者の役割は変化するもの。創業者自身がPM的な役割を担っていた場合、次第に経営を見る側へとシフトしていくことが多くあります。

そこで課題となるのが「自分が担ってきたPM的なロールは誰が見れるのだろう」ということです。PMはどこまで事業に足を踏み入れるべきか。事業責任者とPMは何が違うのか。さまざまな企業を見ていくと「事業責任者」と「PM」は別々に置かれているところも多くあります。プロダクトのあるべき姿と、事業として期待されることの衝突が起きることもあります。ここをどう解決していくか。

じつはここは、みなさん共通の悩みでもあり、これが正解というような答えがありません。だからこそ、さまざまなアプローチを共有し、解決できたケースを伝えていきたい。「こういうモデルがある」というところを広めていければと思っています。



今が過渡期。さらに多様なPMのあり方を探り、広めていく。

アメリカではシリコンバレーを中心に、PMの役割・スキルなどについて横の交流があり、ノウハウが共有されてきました。みんなで高め合い、成長していく。日本でも少しずつそういった土壌ができてきました。

ただ、日本の場合、どうしてもPMの実務経験を持ったOB・OGは多くありません。本やWebの情報をベースに、自社が工夫してモデルを作っている段階です。

私自身、グーグル時代に培った既存の「PM像」があるわけですが、必ずしも「私が考える理想のPM像」はすべての企業にフィットするわけではありません。ここは、さまざまな企業、いろいろなPMと出会うなかでわかってきました。多様なモデルをがあることを伝え、自社やプロダクトに合ったPMのあり方を考えていただけるようにしていければと思います。

もうひとつ、Japan Product Manager Conferenceでも語った内容なのですが、PMに欠かせない資質のひとつに「人間力」や「ヒューマンスキル」があります。

ただ、そう語るだけでは後進の育成ができません。どう勉強すればいいかもわからない。一方で、プロダクトを成功へ導くためのステップ、フレームワークはすでに存在しています。そういったフレームワークを自分なりに構築し、広く共有できるようにしていく。どういったスキルが必要になるのか、分解し、参照できるようにしていきたいですね。PMとして参入されてきた方々がきちんと地盤固めをする。2018年に向けて、ここを広めていきたいですね。



PMのその先へ。「ものづくり」における多様なロールを示したい。

最後に、将来的に目指す部分についてもお話させてください。じつは「PM」だけではなく、結局は「ものづくり」に携わる多様な人材のあり方を見せていったほうがいいと思っているんです。

「プログラマー」「エンジニア」「デザイナー」「PM」と簡単にいいますが、細かくいろいろとありますよね。たとえば、小学生、中学生、高校生、大学生が進路を考えたとき、ITの開発系にもいろんな道があるんだ、と知ってほしい。そして選択できるようになったほうがいいですよね。「実はこっちのほうが合っていた」となれば、どんどんロールが変わってもいいと思うんです。

私自身、エンジニアリングとプロダクトを行ったり来たりしている人間。少ないけれども、こういう人間もいるんですね。ですから、その時々に応じ、自分の得意不得意を見極めつつ、どのポジションでいけるか、選べることが理想です。

そして、一貫して大事なのは、定義にもよりますが「優れた製品」を世に送り出したいという情熱です。そこに、どういうようなロールでコミットするか。大切な考え方を養いつつ、いろんな方をロールモデルにしていけるようにしていく。私自身も勉強し、広く紹介していけるように活動していければと思います。



CAREER HACK編集部としても及川さんの今後のご活躍と共に、PMやものづくりに携わるさまざまなキャリアについて、取材を通じて迫っていければと思います!ぜひお楽しみに!



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