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24歳の彼女が、まじめにパパ活アプリをつくるワケ|paters 日高亜由美

2019-02-15

24歳の彼女が、まじめにパパ活アプリをつくるワケ|paters 日高亜由美

リリース1年半で30万会員突破!『paters』は少し変わったマッチングアプリだ。登録時、女性ユーザーは必ず「夢」を記入しなければならない。このエモさは一体…?そこには日高亜由美さんの「お金を理由に、夢を諦める人を減らしたい」という思いがあった。

  パパ活アプリをまじめにつくる。paters 日高亜由美の挑戦

真剣に、健全なパパ活アプリをつくっていきたい。

そんな思いで突き進む女性に出会った。『paters』を手がける、日高亜由美さん(24)だ。

サービスが拡大するなか、批判や否定的な意見も多くなったという彼女。それでも彼女はまっすぐにこう語る。


「女性たちの夢を応援するプラットフォームがつくりたいんです。出会いのポジティブな側面に光をあてていく。純粋に“夢を追いかけたい人”と“応援したい人”が出会えるようしたい」


そこには、彼女自身が「出会い」に人生を救われた経験があったー。

日高亜由美さんの写真

【プロフィール】日高亜由美 (ひだか・あゆみ)paters株式会社 CEO
1994年 鹿児島県 種子島出身 24歳 。14歳より写真を撮りはじめ、スタジオ勤務を経て18歳で上京、フリーのカメラマンへ。ストリートスナップ、モデル撮影、ライブ撮影、ECサービスカメラマンなど様々な撮影を行う。その後Webデザイナーへと転向。東京都内でデザイン事務所を設立後、様々なサービス開発を行い、2017年株式会社patersを設立。

透明でクリーンなマッチングを生むために

ーすみません、いきなりですが、正直「パパ活」にはまだあんまり良いイメージをもっていなくて...。


そうですよね。ただ、世間的なイメージばかりが先行して「よくわからない」ということもあると思うんです。

『paters』をつくっていく中で、いろいろな男性と女性からお話を聞いたのですが、夢を叶えたい女性と、純粋にそれを支援したい男性は意外にたくさんいて。

昨年、『パパ活』というドラマが放送され、少し身近なものにもなりましたよね。ファンやサポーターに近い感覚もある。「この子には頑張ってもらいたいな」「この子ちょっと応援したいな」と。

…それでも、まだまだ一般的に理解は得られてない。たとえば、「援助交際の温床なんじゃないか」と言われることもある。ここは真剣に向き合っていかなきゃいけないところだと思っています。


ープラットフォーマーとして「こう使ってほしい」と意図しても、思い通りに使ってもらえないこともあり…。もどかしいところですよね。


そうですね。ただ、いろいろとできることはあると思っています。まず、私たちでいえば「インターネット異性紹介事業」という届け出を警察署に提出しており、警察とも連携しながら、顧問弁護士等も交えた法務チームでトラブル対策は常に行っています。

あとは24時間365日、スタッフの方で監視パトロールもしていて。メッセージでやり取りする時にも必ず年齢確認を行う必要があります。生年月日が一致しているか、チェックして少しでも怪しい方は審査の時点でお断りします。

また、トラブルになるような投稿をしている方にもすぐ対応をする。違反報告も事実確認ができ次第、強制退会。一度強制退会になった方は同じメールアドレス、電話番号で2度と登録できません。かなり厳しい基準で見させてもらっていると思います。

+++日高さんは、バンドマンを夢見て高校を中退し、地元・鹿児島でバイト漬けの日々を送っていた。生活が苦しくなり、バンド活動は休止。次にカメラマンとして活動をはじめるも、経済的な理由から続けることが難しくなってしまった。かつての自分のような人に向けて、夢を追いかけるチャンスを「人との出会い」を通じて届けたいという。

批判を受けやすいサービスだからこそ、きちんとやる。

実際、入会審査とセキュリティはお金を一番かけているところですね。すごく批判を受けやすいサービスだからこそ、きちんとやりたい。

『paters』で実現したいのって、シンプルに「夢を追いかける女性」と「応援する男性」のマッチング。暇つぶしや小遣い稼ぎがきっかけだったとしても、マッチングを通して夢を叶えるきっかけを届けたいと思っているんです。学歴、お金、人脈がなくても、やりたいことに向かって女性がチャレンジし続けられるようにしたいんです。

だからこそ、サービス登録時、女性側に必ず「夢」や「やりたいこと」を必ず記入してもらう。男性側の利用料を高く設定(※月1万円)としているのも、社会的信用のある方々に利用していただくため。

最近だと、実際に、ビジネスの人脈を広げたり、就職活動につかったり、"patersでの出会い"をきっかけにいろいろな可能性を広げる女性ユーザーも出てきてくれています。

最近では自ら起業し、patersで出会った男性を通して投資家や起業家とのコネクション作りを行い、最終的には数千万の資金調達を行った女性もいてすごくいい成功事例だと嬉しく思います。


ー 批判を受けることはないですか?


今までいろんなご意見をいただきました。もちろん批判もある。ただ、今まで心が折れたことはありません。実際、いただたいた批判が正しいこともあるので、真摯に受け止めてサービスに反映しています。

ただ、サービスに全く関係がない、個人攻撃だったり、人格否定だったり、そういったものはあまり気にしないようにしています。自分のやりたいことをやる。楽しいと思ったことをやる。もちろん傷つくことはあるけど、誰かの批判によって落ち込んだり、自分の信念はブレることはないですね。

+++

何も持っていない、ただの小娘だった

ー インターネットでサービスをつくっていく、その原点には何があったのでしょうか。


少し前までの私は何もないただの小娘だったんです。お金もない、コネもない、学歴もない。

それが、ある人との出会いをきっかけに、家入一真さんが運営しているシェアハウス『リバ邸』に飛び込むことができた。プログラミングやデザインを学ぶきっかけももらえて。まわりの大人たちは刺激的な人ばかりだったし、たくさんのチャンスをもらって「今」があります。

もし、そのきっかけがなかったら今頃どうなっていたのか...考えただけでも怖いんですよね。ホントに路頭に迷っていたと思います。

…そう思うと、出会いによって助けられた経験があるからこそ、今度は自分が支える側になりたいのかもしれない。私のようにお金もコネクションもない状態で困っている人の力になりたい。それが『paters』にもつながっていると思います。


ー リリース1年半で30万会員突破。ものすごい勢いで成長しています。


正直なところ、こんなにも反響をいただけるとは全く予想していなくて。びっくりしています。思いつきで「まずはつくってみよう」というところからサービスをカタチにしました。リリース当初は、テストさえできず、いきなりのリリースだったんです。

経営者になったのも初めてだし、正直ダメダメで。未熟なところもたくさんあって。…一番むずかしいのはやっぱり「人」だし、組織のことですね。

今だからお話できるのですが、去年、成長に組織が追いつかず、サービスを閉じることになるかもしれなくて…キツかったですね。ホントにもう逃げ出したい気持ちで。

でも、その時に思ったんです。私は何がやりたかったんだろう?って。そこで、たった一つ、大切な判断基準を自分の中でつくりました。それが「ユーザーのために常に正しいことをする」ということ。自分たちの給与はユーザーのみなさんからいただいているもの。成果が出ているからこそ、やりたいことができる。この軸さえ見失わなければきっとなんとかなる。ここはずっとブラさずにやっていきたいですね。

+++



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