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ケーキ×テクノロジーの可能性を探求!史上初「ケーカソン」@FabCafe Tokyo

2015-03-13

ケーキ×テクノロジーの可能性を探求!史上初「ケーカソン」@FabCafe Tokyo

FabCafe Tokyoとお菓子スタートアップBAKE(PICTCAKE)がコラボ!3月8日に開催されたケーキ×テクノロジー「Cake-a-thon(ケーカソン)」のレポートをお届けします。食とテックは本来共通していることが多い?飛び出したユニークなアイデアとは?参加者の感想と共にご紹介します。

ものづくり×テクノロジー×ケーキに期待すること

まず最初に、ケーカソンの審査員であるFabCafe Tokyo 松田龍太氏、日本版『WIRED』編集部の丸山裕貴氏と伊勢妙子氏、株式会社BAKE代表の長沼真太郎氏より、自己紹介と今回のイベントへの期待についてトークがありました。

ケーカソン

司会進行はTokyo Work Design Week(ベンチ)の横石崇氏(写真左・黄色エプロン)と、パソナテックより「ハッカソン芸人」の羽渕彰浩氏(写真右・オレンジエプロン)のお二人。

ちなみに、参加者のハッカソン経験率はおよそ半数ほど。“ケーキをテーマにハッカソンするケーカソン”は、史上初であり、もちろん全員初体験でした。

ケーカソン

まずはFabCafe Tokyo松田氏の自己紹介。FabCafeの概要とコンセプト、ケーカソンで期待していることのお話がありました。

「FabCafeは東京の他に台北、バルセロナ、シッチェス、バンコク店がオープン。FabCafe Global ネットワークが拡がっている」


「DIWO (Do It With Others)=誰かと一緒に何かをする。情報を共有しながらみんなでアイデアを形にしていくというコンセプトがある。自分で作って満足して終わるのではなく、誰かにプレゼントするといった部分まで今回の参加者と共有し、一緒に考えたい」(FabCafe Tokyo 松田氏)



ケーカソン

続いてWIRED編集部の丸山氏と伊勢氏。特集した『コーヒーとチョコレート』のエピソードも。

「昨年6月の特集でコーヒーとチョコをハックした次世代テック企業家たちのニュービジネスを紹介した。彼らのハックという概念は、“コーヒー豆の最適な焙煎方法をITを駆使して徹底的に突き詰める”“カカオの風味を最高に引きだすチョコレートバーの製法を研究”など“探求する”という意味合いが強い。終わりのないプロセスを続ける作業」


「食の探求とテクノロジーやアプリ開発は本来共通することが多い。今回もとことんアイデアを探求してもらいたい」(WIRED編集部 丸山氏と伊勢氏)



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最後にBAKE社の長沼氏。北海道の洋菓子屋で生まれ育った生い立ち、手軽に写真ケーキを注文できる『PICTCAKE』を含む、自社4ブランド(シュークリーム専門店『ザクザク』、チーズタルト専門店『BAKE』、写真ケーキのECサイト『PICTCAKE』、チョコレートカスタマイズECサイト『99chocolate』※ローンチ予定)の紹介とビジョン・理念が語られました。

「誕生日ケーキ市場は1400億円規模と大きな市場だが、約95%がオーナー(経営者)=パティシエ(職人)の世界であり、参入障壁が高く、新しいコトも生まれにくい。ケーキとITを組み合わせて新しいビジネス、新たなブランドを作りたい」


「“テクノロジーをいっぱい活用していく”という理念がある。カスタードクリームを作るのに通常1時間かかるところを20分で出来るハイテク機材を導入したりも。ただ、テクノロジーはあくまでツールで、それを使って何が解決できるかを重視」(BAKE社 長沼氏)



その後、BAKE社の長沼氏よりFabCafeへの『PICTCAKE』で作成されたケーキがプレゼントされるサプライズも!(イベント前日にちょうど3周年を迎えたそうです)

ケーカソン

ケーカソン

「思ってたよりプリントが鮮明でキレイ。実際にもらってみるとすごく嬉しいです(笑)」とFabCafeTokyo松田さん

いざケーカソン開始!

ケーカソン

いよいよケーカソンのスタートです。お題は「サプライズ!なバースデーケーキ」のアイデアづくり。ケーカソンを始めるにあたり、羽渕氏より「ハッカソン/アイデアソン」のレクチャーがありました。

前半の流れとしては「ひとりブレスト」→「ペアになって意見交換×複数回」→「アイデアシート化」という手順で進みます。このプロセスでは、交換した意見はお互いにドンドンパクって、ブラッシュアップしていくことが大事とのこと。

ケーカソン

アイデアシート完成後、「アイデア投票」→「チーム分け」→「プレゼン大会」へと進みます。審査基準は「発想力」「プレゼン力」「実現性」の3つです。

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まずは「ひとりブレスト」スタート。

9つのマスで構成された「曼荼羅シート」を使って、各自アイデアだしをしていきます。お菓子とパーティグッズが並ぶポップな雰囲気の中、まじめモードに突入。

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審査員勢も、一緒になって「ひとりブレスト」に取り組みます。

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続いて、意見交換のパートへ。

ペアになってお互いのアイデアを交換し、またペアを変えてアイデアを交換……という作業を複数回実施します。

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アイデア交換がおわったら、また各自の席に戻り、具体的なアイデアをシートにまとめていきます。

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アイデアシート完成後、全員のアイデアシートを見て回り、参加者同士で「これいいね!」というものに☆印をつけて投票をしていきます。

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得票の多かった上位8アイデアが決まりました。

それぞれ概要をプレゼンし、チームメイトを募ります。ハッカソン芸人・羽渕氏いわく「アイデアを出すお相手は、自分と共通点を持っていながらも、自分には持っていないものを持っている人と組むがオススメです。そうすることでお互い気づきを得ながらアイデアがどんどん膨らんでいきます。恋愛と同じです(笑)」とのこと。

ケーカソン

ケーカソン

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各アイデアごとに2~3人のチームにわかれ、さらにサービス内容をブラッシュアップしていきます。ホワイトボードを活用するチーム、スライドをつくるチーム、プロトタイプモックを工作するチームなどなど、それぞれ個性がわかれます。

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そしていよいよプレゼンタイム。

審査員は「発想力」「プレゼン力」「実現性」ごとに点数をつけて評価していきます。

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寸劇風・漫才風などプレゼン方式もチームごとにカラーがでていました。実際にケーキをプレゼントするハッピーなシーンが具体的にイメージできる演出が多く、オーディエンスを楽しませていました。また、ビジネス化する上での開発予算にまで言及するチームもありました。

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プレゼンタイム終了後、しばし休憩。

審査員は別室に移り、採点結果を集計。思いのほか大接戦となり「優秀賞を1つにしぼるのはモッタイナイ!」ということで、急きょ審査員ごとに特別賞を選定することに。

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WIRED賞に選ばれたのは「みんなで作る 当日まで完成形がわからない!つみ木ケーキ」

祝われる人のイメージにあわせて、オリジナルパーツを3Dプリントするという、カスタマイズ性の高いアイデアが評価ポイントとなりました。

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FabCafe賞に選ばれたのは「掌(Tanagokoro)」

手のひらサイズのコンパクトなケーキに、メッセージムービーを組み合わせるというアイデアを、その場でプロトタイプを制作して表現したプレゼン力の高さが評価ポイントとなりました。

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BAKE賞に選ばれたのは「Yosega Cake」

寄せ書きを贈るという、実際に多いニーズをアイデアにとりいれ、サービス化する上での価格設定案や、UXフローまでプレゼンした実現性の高さが評価ポイントとなりました。

「初ケーカソンいかがでした?」懇親会でインタビューしてみました

プレゼン終了後、会場内で懇親会が行われました。

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テーブル上には、料理とともに実際の「PICTCAKE」と、実店舗では入手に30分の行列ができるという「焼きたてチーズタルト」が並び、懇親会を彩りました。

会場内でインタビューさせていただいたコメントをいくつかご紹介します。

ケーカソン

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山崎氏(株式会社スパイスボックス UXディレクター):
「2015年は、テクノロジーと五感……特に食感との組み合わせがホットなテーマになると考えていたところ、ケーカソン開催を知り参加しました。FabCafe賞をいただけて良かったです。ハッカソンにはよく参加するのですが、アイデアはとにかく質より量をいかに出せるかがポイントだと思います。あと、今日は女性の割合が高くて良い雰囲気だったと思います。」

千代窪氏(フリーランスエンジニア):
「BAKE賞をいただけて、とても嬉しいです。もともとオンラインの寄せ書きサービスを使ったことがあったので、PICTCAKEと組み合わせるイメージが具体的にもてました。いま実際にPICTCAKEを食べてみて美味しかったので、ぜひ友人へのプレゼントで使ってみたいと思います。」

阿座上氏(PICTCAKE事業部部長・広報):
「ケーカソン、たいへん盛りあがって良かったです。デジタルファブリケーションやloT(Interet of Things)が盛り上がってきている中で、スイーツ・ケーキとテクノロジーを組み合わせた新しいアイデアの可能性を実感することができました。実現性の高いアイデアが多く、たくさんヒントを得ることができましたので、サービスに反映していければと思います。PICTCAKEではアイデアをWEBやアプリとして具現化していけるエンジニアやUXデザイナーなどの人材を大募集中ですので、興味のある方はぜひお声がけいただければと思います。」


[取材・文] 鈴木健介



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