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27歳のデザイナーが抱いた危機感。トップレベルのUXを学ぶため『THE GUILD』に求めた成長の場

2018-01-23

27歳のデザイナーが抱いた危機感。トップレベルのUXを学ぶため『THE GUILD』に求めた成長の場

日本最高峰とも言われるUI・UXデザインチーム『THE GUILD』。2018年1月、新たなメンバーが加わった。Eコマースプラットフォーム『BASE』のアプリをデザインした人物、三古達也さん(27)だ。このキャリア選択の背景には「新たな環境で、もう一度修行したい」という強い思いがあった。

事業グロースまで担えるデザイナーへと成長するために。

UI・UXの世界において、その名を知られる『THE GUILD』。日本を代表するUXデザイナー、深津貴之さんが率いるクリエイティブチームだ。

2018年1月現在、THE GUILDに所属するデザイナー、エンジニアは約15名。ユニークなのが、複数の会社・フリーランスが集まって結成された組織だというところ。THE GUILDに来た依頼には、その都度内容に応じて最適なメンバーがアサインされ進められていく。彼らはまさに、次世代型のコレクティブ組織といってもいいだろう。

同時に、多岐にわたるプロジェクトへと対応していくため、チームも拡大。その社員としてチームに加わったのが、今回取材した27歳のデザイナーである三古達也さんだ。

三古さんは、Eコマースプラットフォーム『BASE』を運営するBASE株式会社でデザイナーとして第一線で戦ってきた人物だ。BASEアプリのデザイナーを2年間担当した後、決済サービス『PAY.JP』や『PAY ID』のデザインリニューアルを実施した経験を持つ。

そんな三古さんだが、BASEでの活躍から考えれば、スタートアップやベンチャーにおいて、CXO(Chief eXperience Officer)やCCO(Chief Creative Officer)を担っていくという道もあっただろう。

なぜ、彼はハイクオリティなクライアントワークで名を上げるTHE GUILDを選択したのか。この選択の裏側にあったのが、「もう一度、自身が成長できる環境で修行をしたい」という強い意思だった。

CORE MEMBER OF THE GUILD THE GUILDのボードメンバーは7名。さらにボードメンバーは自身の会社を持っており、そこに所属する社員や、普段パートナーと呼ばれている企業、フリーランスのメンバーを加えると、全部で約30名ほどの人が出入りしている。たとえば、Twitterで話題の、デザインに関する学びをスケッチしてアウトプットしているこばかなさん。彼女の所属は深津氏の『Art & Mobile』社だが、THE GUILDのメンバーとしてとして働いている。

「成長が実感できない」という焦り

ー BASEではアプリのデザインを一任されていたと伺いました。なぜ、そんなBASEを離れることに?

一番の理由は、自分自身の「もっと成長したい、修行したい」という思いがあったからです。

BASEに在籍していた当時、プロダクトはものすごい勢いで成長していたし、そのフェーズでデザインすべてを任せられていたのには、とてもやりがいがありました。この経験から、プロダクトを育てるといった観点での成長を志すこともできるようになったと思います。

ただ、自分の中では「本当に『一人のデザイナー』として成長できているのか」という疑問や課題感がありました。

若いデザイナーやアシスタントたちにレビューをし、彼ら彼女らが目に見える形で成長していく。それに引き換え、自分自身の成長はあまり実感できなくなっていました。

「サービス立ち上げ」と「成長期」で変化する、デザイナーの役割

みふるさん

ー同じデザイナーがサービスを見続けるのは、成長という意味で難しいということでしょうか?

いえ、そんなことはないと思います。そのデザイナーのスキルやタイプ、モチベーションを感じる部分にもよるので、様々だと思いますね。自分自身は成長の課題として「視野を広げなければ...」という点を、あくまでも自分の中でもっていました。

僕が働いてきて実感したことなのですが、デザイナーに期待される役割はサービスのフェーズによって変わると思うんです。たとえば、スタートアップや新規事業の立ち上げ時は、スピード感を持ってユーザーの体験を考えられるデザイナーが必要とされます。短いスパンでサービスをローンチし、PDCAを早く回すことが求められるんです。完成形に近い、鮮麗され尽くしたデザインよりも、スピード感を持って、ユーザーの体験を増やしていくためのデザインが必要です。

逆にサービスとじっくり向き合う時間ができた時には、求められる役割がガラッと変わります。ユーザーの体験を元に、明確な狙いや意図を持って、デザインを改善していくことが欠かせません。数値を見ながら、仮説検証を繰り返してく。そしてデザイナー同士で意見をぶつけあう。

実際このフェーズと対峙したときに必要な経験が、自分には圧倒的に足りていないと感じました。

「サービスをグロースさせられる」デザイナーになる決意

ーつまり「サービスをグロースさせる」デザイナーになるための選択だった、と。

そうですね。尊敬できる人のもとで働いて、技術を実際に見たり、盗んだりするのが一番早い成長の仕方だと考えました。

その尊敬できる人として真っ先に浮かんだのが『fladdict』こと、深津貴之さんだったんです。

深津さんはBASEの競合である『minne』のUI/UX顧問を担当していたので、ベンチマークしていたんですよね。会社としてライバル視すると同時に、THE GUILDのデザインに引き込まれてもいました。


ー大きな影響を受けていた存在だったんですね。

はい。当時だけでなく、最近でも衝撃を受けたことが。noteで行っているカイゼンという取り組みなんですが、DAU(Daily Access User)、継続率、投稿数、最大流通額など数値をみながらUXを作り込んでいるんです。

THE GUILDの中でサービスグロースの事例でいうと他にもあって。たとえば安藤剛さんが担当された『U-NEXT』のリニューアルのプロジェクトがユニークです。緻密な周辺調査やユーザーの行動解析からUI・UXを改善し、サービスのグロースへつなげている。このアプローチはデザイナーとして是非とも真似していきたいですね。

UI RESEARCH U-NEXTのリニューアルに向けたUI RESAERCH

安藤さんはUXデザイン顧問としてチームビルディングまで担当しています。そこまで入り込んでいけるクライアントへのアプローチは新しいし、より求められていると思うので身につけていきたいと思いました。

30歳前に、自分を鍛えあげていく。

三古さん

もうひとつ、一緒に働く人や『THE GUILD』という会社に対しても、組織の構造的にも、常に変化してるところがおもしろいんですよね。

変わり続ける環境の中で、自分でも想像を超えるような成長ができるのでは。そういった未知の部分にもワクワクするんです。

正直、雇用形態や給与体系はどうでもよく、大きな問題ではなかったんです。

ただ、今回僕はフリーランス主体であるTHE GUILDとして初めての直轄社員になります。サービスグロースのプロジェクトに関わるのか、新規のUI設計なのか...。他のメンバーとは少し違う、いままでの組織とは違う動き方になる新しさに楽しみを感じています。

あと3年で「30歳」。年齢の節目を迎えるにあたって、無茶できる20代のうちに、30歳までに学べることを学ぼうという意識はあります。

新しいことを学ぶっていいですよね、なんかRPGみたいで。技を覚え、より強い相手に挑戦できる。ゲームの中ではないですが、いちデザイナーとして成長し、もっとおもしろい相手に挑戦していきたいです。


(おわり)



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