WEB・IT業界で働く人々の人生を少し豊かにするメディア

CAREER HACK

GREEを辞めてでも、挑む価値はあった─《ラクスル》CTOが語る、既存業界をテクノロジーで変える醍醐味。

2013-07-16

GREEを辞めてでも、挑む価値はあった─《ラクスル》CTOが語る、既存業界をテクノロジーで変える醍醐味。

印刷業界に様々な革新を起こすラクスルCTOに、GREEで海外拠点の立ち上げや多くの開発案件のマネジメントを経験したエンジニア山下雄太氏が就任。「エンジニアこそ、ベンチャースピリットを持つべき」と語る山下氏。旧態依然とした業界を自らのコードで変えることに、大手を辞めてまでも挑戦する意味があるという。

▼ラクスルCEO・松本恭攝氏へのインタビューはこちら
エンジニア・クリエイターが、WEBでビジネスの仕組みを変えていく。 ─《ラクスル》松本恭攝氏に聞く。

GREEの成長を導いてきた、スーパーエンジニアが印刷業界に転職!?

なぜ、これだけの輝かしいキャリアを持つエンジニアが、“印刷業界”を新しいフィールドとして選んだのか?

ラクスルのCTOである山下雄太さんは学生時代、マクロミルや楽天、ナノメディアで大規模な開発案件をいくつかリードした経験を持ち、新卒で当時、東証マザーズに上場していたGREEに入社。当時は100名規模の会社だったが、そこで海外拠点の立上げ、ゲームプラットフォームの開発などを任され、同社の急激な成長に貢献。結果、同社を退職する時には、東証一部上場、2,000名以上の規模へと発展していた。

そんな成長請負人とも呼べるような山下さんが、なぜラクスルを選んだのか。インターネットの外側にある既存業界を変えていく面白さとは何なのか?この回ではその真意に迫ってみた。

ひとりのユーザーとして抱いた不満を、テクノロジーで解消したかった。

─ 名だたる大企業での開発経験を持つ山下さんですが、いつラクスルと出会ったのですか?


学生時代にインターンとして、マクロミルやナノメディア、楽天のシステム開発に携わりましたが、実は当時、ラクスルの開発も手伝っていたんです。大学の先輩が松本と知り合いで、縁もあって。


山下雄太さん

ラクスル・CTO 山下雄太さん


─ その中でラクスルに決めた理由はあったんですか?


学生時代、サークルでチラシを頼むという機会があったんです。その時、ネットで検索しても、どこに頼めばいいかもわからないし、お金がいくらかかるかも明確でない、そしていつ出来るのかさえわからない…(笑)いちユーザーとして、「使いにくい」「もったいない」と思っていた仕組みを、松本が変えようとしていて、これは面白いなと思ったんです。


─ 前職まではバリバリのWEB業界にいたと思うんですが、振り返ってみて、現在の環境と何か違いはありますか?


はっきり言って、大きな違いはないのかなと思います。現存のシステムの問題を見つけて、どう改善していくのかというのがエンジニアの仕事だと思っているので、こういう仕事はどの会社でも同じかと。GREEにいた時も、数値の変化を見て、どうして落ちたのか、どこに原因があって、どうやって改善すればいいのかという部分に注力していました。ユーザーに提供しているサービス自体は違いますけど、ユーザーがモノやサービスを購入するというフロー・プロセス自体は同じですから。


─ GREEの場合、ユーザー数も相当な数だと思うんですが、その点での違いは?


ユーザーが多すぎるとトラフィックを捌くことがメインとなるので、負荷分散が主業務になってしまっていたかなと思います。逆にユーザーが少ないサービスであれば、負荷分散については意識するだけでいいんです。最終的にスケールできるようにすればいいわけなので、まずはユーザーを増やすという部分を見つめていけばいいのかなと。それがこの業界で働く上での面白さの一つかなとも思いますね。

一行のコード改修で、日本のどこかでビジネスチャンスが生まれる。

― ラクスルのように、既存業界を変えようとしている会社だからこそ、味わえる面白さや醍醐味ってどんなモノなのでしょうか?


これはスタートアップで働くことの面白さとも言えるかもしれませんが、大きな企業になると企画をする人がいて、そこから指示が降りてきて実装する、といったように役割が分断されていますよね。ただラクスルのような環境の場合、エンジニアが企画の段階からガッツリ入って、一貫して携わることが出来るので、創り上げた時の達成感はあるのかなと。

そしてラクスルの場合、「印刷業界の常識を変える」というヴィジョンを持ち、これまで誰もやってこなかった事に挑んでいるわけですから、企画からローンチまで手掛けた時の達成感は、ネット業界のスタートアップで味わうものの“倍以上”なんじゃないかって思いますね。



─ そもそも、スタートアップで活躍できない、仕事の幅を決めてしまうタイプでは面白さは味わえないと?


そうですね。仕事を待っているようなタイプの人では難しいかなと思います。弊社には仕事や留学で、海外に長期滞在したことがあるメンバーが多いんです。海外に行くことで何を得られるかというと、日本との違いを知ることが出来ると思います。日本はどうしても、手をあげることを恐れてしまい、与えられた仕事をこなすだけに留まってしまう人が多いと思います。これってすごくもったいなくて、もっと環境の変化を楽しむことができれば、もっと自分から能動的に行動ができるようになれば、仕事は面白くなります。自分の仕事を広げる、挑戦するって意識は大切だと思いますね。エンジニアこそ、ベンチャースピリットを持つべきかと。


─ では最後に。山下さんが今の仕事で感じる喜びについてお聞かせください。


ITの力を使って、北海道から沖縄の人まで、日本全国の人にサービスを届けることができる、そんな面白さがあります。ラクスルでの開発の場合、需要の創出を行なっているわけであって、たとえば一行のコードを修正した結果、僕たちのお客さんである印刷会社の売上に、印刷会社を利用する中小企業などのマーケティングに直接、貢献することになる。これはWEBだけで完結するサービスとは一線を画すところだと思いますから、誇りを持って働けますし、もっともっとこの業界を変えてやろうっていう気持ちにもなりますね。



[取材]松尾彰大 [文]後藤亮輔



CAREER HACK をフォロー

タグ一覧