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人工流れ星を夜空に。ALE 岡島礼奈が語る、近未来の「人と宇宙」の関係性 #slushtokyo17

2017-03-30

人工流れ星を夜空に。ALE 岡島礼奈が語る、近未来の「人と宇宙」の関係性 #slushtokyo17

2017年3月29日〜30日で開催された『SLUSH TOKYO 2017』。現地会場よりショートインタビューをお届け。「人工の流れ星」を夜空に流す、そんな夢のような事業を推進する『ALE』岡島礼奈さんにインタビューを実施。近い未来、人と宇宙の関係はどうなっていく?

人工の「流れ星」を流す!宇宙ベンチャー「ALE」とは?

流れ星で想いを伝える――。

夜空を舞台に、壮大な演出が実現できる日もそう遠くないかもしれない。ALE は「人工流れ星」事業を手がける宇宙ベンチャー企業だ。


自由自在に、夜空に「流れ星」をまたたかせるサービスを実現することで、世界中の人々に、かつてなかった魔法のような共有体験を提供します。(HPより)


現在、2018年のサービス提供を目指し、装置の開発や衛星の打ち上げ準備などを進める。この「人工流れ星」における事業化は、岡島礼奈さんの夢から2011年にスタート。

今回『SLUSH TOKYO 2017』にスピーカーとして登壇した岡島さんにインタビューができた。近未来の「人と宇宙」の関係性とは?なにを予見し、どのような未来を描いているのか―。


【プロフィール】
ALE Co.,Ltd CEO 岡島礼奈

1979年生まれ。東京大学理学部天文学科卒。同大学院にて理学博士(天文学)博士号を取得。卒業後はゴールドマン・サックス証券に就職。後にビジネスコンサルティング会社の副社長に就任。その後、2011年にALEを創業した。

岡島礼奈が考える「人と宇宙」の近未来

まず岡島さんに伺ったのは「宇宙事業の領域は、これからどのような展開になっていくと予測しているか」ということ。たとえば、東京オリンピックを迎える2020年―。

「私が思うに、2020年には“小型ロケット”の実用化がかなり進んでいるはずです。これが意味することは、自分たちが打ち上げたロケットで自由に軌道を選べるということ。今までのロケットは事業者同士で“相乗り”するしか方法がなく、それができませんでした。各々で打ち上げられるようになれば、人工の流れ星を流す私たちにとって演出の幅がかなり拡がりますね。そのうち、個人が複数人でシェアして小型ロケットを打ち上げられる時代も来ると考えています」

人間の発想の方が小さい

そして、話は「宇宙に対し、これから人間はどうアプローチしていくか」について。


「2020年かどうかはわかりませんが、すぐに宇宙旅行は実現すると思います。そして人間は次のことを考え始めるはず。たとえば、「重力をコントロールする」という領域。重力がコントロールできれば輸送は楽になり、もしかしたら空間のコントロールもできるようになるかもしれません」


ただ、岡島さんによれば、これはとても「小さい話」なのだとか。


「よく言われる話ですが、人間が考えられることってほぼ実現していくし、技術でさまざまなことが解決できます。ただ、「テクノロジーはスゴイ」といった話がしたいわけではなく、そもそも、それくらいのキャパのことしか人間は考えられていない、ということ。人間の発想の方が小さいのだと思います」


つまり、近い未来、人工知能などの普及により、人間のキャパシティを超えた発想で物事が大きく動き、変化する可能性があるということ。そのとき、人間に何ができるのか。どういった存在であれるか。ここを見据える重要性について視座をいただけた。

研究者×ベンチャーの新しい道

インタビューの最後に伺えたのは「宇宙やバイオテクノロジーなど日本における研究者たちの未来」について。たとえば、研究者たちがベンチャーが協力し、事業と研究をかけ合わせていく道は今後、さらに増えていくかもしれない。


「必ずしも研究者たちが“起業”に向いているわけではありません。ただ、良い関係で携われる道はありますよね。いま、私が起業できているのも、事業の立ち上げを手伝ってくれるメンバーが加わってくれたからこそ。そういう意味では、研究者の起業を支援するのではなく、経営者に向いている人と研究者がマッチングし、一緒に起業できる道があってもいいのかもしれません」


天文学博士号を持ちながら起業し、夢の実現に向かって歩む岡島さん。彼女がチャレンジする姿は、後進の研究者・起業家にとっても勇気を与える星となるはずだ。これからの事業展開にも引き続き注目していきたい。



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