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なぜ、話題の「自動着色」が実現できた? PaintsChainer 米辻泰山が語る、AIとの共創時代

2017-06-19

なぜ、話題の「自動着色」が実現できた? PaintsChainer 米辻泰山が語る、AIとの共創時代

2017年1月に世界中のイラストレーターの間で話題になったPaintsChainer(ペインツチェイナー)」をご存知だろうか。自動で線画に着色してくれる衝撃のAIだ。その開発者である米辻泰山が登場。AIと共創し、クリエイティブを形にする時代について語った。

人とAIが、共にクリエイティブを生み出す時代|米辻泰山

※2017年5月に開催された「UI Crunch #10 -AIと人を繋ぐ、UIの可能性-」よりレポート記事をお届けします。

AIが線画に自動着色するサービス「PaintsChainer(ペインツチェイナー)」。2017年1月にリリースされるや否や、「未来感がすごい」「イラストレータの仕事が変わるかも」といった声がTwitterにたくさん投稿された。また最近、Pixiv SketchにもPaintsChainerの自動着色機能が搭載されるなど、利用者層も拡大している。

その開発者である、米辻泰山氏は、Preferred Networksに入社した当初、機械学習の知識はなく、ディープラーニングを全くやったことがなかったそうだ。

社内で使われるディープラーニング技術に興味を持ったので、自社で開発・提供するChainer(※)について勉強。その結果、PaintsChainerの開発に至ったという。


個人的にけっこう面白いものができたので、ブログで記事にしたところ、サーバーがダウンしてしまうほどに拡散されて。世界中で反響がありました(米辻氏)


(※)Preferred Networksが開発したディープラーニングのオープンソースフレームワーク。

その後、PaintsChainerのソースコードをGitHub上に公開。さらに「ディープラーニングのコードはパラメータもセットじゃないと再現できない」ということで、パラメータも合わせた学習済みモデルも公開した。

開発を振り返り、米辻氏は「ディープラーニングフレームワークChainerを使うことによって、ディープラーニングがすごく簡単になっている」と語る。

基本的には、ネットワーク構造を定義し、データをたくさん食べさせて学習させていったそうだ。


Chainerのようなフレームワークはどんどん進化していかなければいけません。そのためにはオープンソースにして、世界中いろんなところから開発者のパワーを集めないと追いつけない状況になっていて。今はさまざまなオープンソースが登場し、戦国時代のような感じになっていますね(米辻氏)


PaintsChainerをリリース後、Twitter上では自動で着色した後にレイヤーを重ねて仕上げを行うクリエイターが現れた。さらに水彩画のような表現ができるといった反応があったことが面白かったという。

最後に米辻氏はこう締めくくった。


人とAIが一緒にクリエイティブする時代は、もう来てるんじゃないかと思っています。この技術自体はどんどん発展していきますし、ここ数年の間で人が描いたものと見分けがつかない絵が出来上がっていったり。AI独自のクリエイティブの表現が広く認知されるようになっていったら嬉しいです(米辻氏)


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