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CAREER HACK

25歳のスーパーエンジニア、河西智哉の生き様。佐俣アンリ・佐藤裕介とのプロジェクトを経て、次なる企み

2017-10-10

25歳のスーパーエンジニア、河西智哉の生き様。佐俣アンリ・佐藤裕介とのプロジェクトを経て、次なる企み

サムライトのCTO、Kaizen Platform テックリードを経て、25歳という若さで独立した河西智哉氏。昨年12月にはANRI 佐俣アンリ氏、フリークアウト 佐藤裕介氏とインキュベーションプロジェクト『SEEED』を立ち上げ、話題となった。彼が歩んできた異次元キャリア、これからの挑戦とはー?

キャリアが異次元!? 河西智哉が歩んできた道、そしてこれから。

河西智哉氏 (@rudolph_miller) は「スーパーエンジニア」という呼称がちっぽけに感じるほど、異次元なキャリアを歩んできた人物。さらに25歳という若さも驚きだ。

京都大学を中退後、22歳でサムライトに参画。CTOとしてネイティブ広告プラットフォームの配信エンジンをたった一人で開発した。その後、Kaizen Platformでテックリードを務め、2016年11月に独立を果たす。

現在は、さまざまな企業の技術顧問、開発パートナーを担い、忙しい日々を過ごす。彼の強みは「ゼロイチでプロダクト開発ができる」ということ。それも圧倒的な開発スピードで実現していく。

さらにユニークなのがインキュベーターとしての顔だ。2016年12月、ANRI 佐俣アンリ氏、フリークアウト 佐藤裕介氏と共にインキュベーションプロジェクト「SEEED」を立ち上げ、話題をさらった。

すでに同プロジェクトは終了したが、今後は個人的に「スタートアップスタジオ(*)」に近いカタチで事業立ち上げを行なっていくそうだ。VCでもなく、スタートアップ企業への参加、自身の起業でもない新たな道。その理由をこう語る。


「複数同時にサービスを立ち上げていきたいんです。スタートアップだと、自分でやるにしても、途中から参加するにしても、その事業に集中せざる得ない。兼務もカンタンではない。そこで行き着いた答えが、VCを兼ねた『スタートアップスタジオ』に近い形態。起業家やエンジニアとプロジェクトベースで動いていく予定です」


こういった考えのもと、開発まで担える稀有な存在。いかにしてこの地点にたどり着いたのか。キャリアの変遷、そしてモチベーションの源に迫った。



※…スタートアップスタジオとは…「エンジニアリング、デザイン、マーケティング、リクルーティング、そしてその他のオペレーションをすべてインハウスで持つこと。Startup Studioは、これらのリソースを駆使して、新しいスタートアップを生み出したり、投資先の事業を成長させたりしている。そしてもう一つの特徴は、実際に事業を創ったことのある起業家たちが、このStartup Studioの運営・マネージメントをしていているところだ」(引用:前田ヒロ http://hiromaeda.com/2014/01/19/startupstudio/

「ゼロイチの開発に強い」というポジションを、さらに発展させていく。

川西さん

― ゼロイチの開発が得意なエンジニアで、さらにVCやインキュベーターとしての道を志す。日本だと稀有だと感じます。


だからこそ、自分がやろうと思いました。

自分の強みは「ゼロイチの開発がスピーディーにできる」ということ。たとえば、ローンチまで半年かかる見積りの案件を、1ヶ月未満でリリースしたこともあって。それができたのは、誰にも依存することなく「考える」「作る」「出す」が一人でまわせるから。

国内のVCだとモノが作れる人がほとんどいなかったり、アクティブなスタートアップスタジオはなかったりする。自分にはアドバンテージがあると考えています。


-なぜそういった道を?


単純に楽しいし、やりがいがありますよね。できるだけ多くのものを世の中に送り出せて、みんなに使われたり、課題に思われていることが解決されたり。

あとは「ここが空いている」というポジションを分析している部分もありますね。市場のなかで、自分がどんなポジションにいるのか、なにができるのか。できるだけ冷静に見極めるようにしています。

たとえば、優秀なエンジニアや事業責任者と話す機会があったとき、彼らはどういうことを考えているのか、どういった思考で開発しているか。出来るかぎり聞くようにしているんです。なぜなら、自分のポジションと強み、これから向かうべきポジションが相対的にイメージができるから。

「ああこの人はデータベースのスペシャリストになりたいんだ」とか「組織を横断できるジェネラリストになりたいんだ」とか。多くの人と話すことで自分の勝ちどころが見えてくる。僕の場合、それが「ゼロイチの開発」だったというだけ。もちろん得意であり、好きなことだったというのもあるのですが。

人とは違う、圧倒的な「尖り」があるか。

川西さん


― 今まで多くのエンジニアの方と関わってこられたと思います。優秀なエンジニアに共通していることとは?


どうですかね。人それぞれですし…むずかしいですね。強いて言うなら、人とは違う圧倒的な強みを持っているということかもしれません。

前職のKaizen Platformだと、かなり優秀なエンジニアが集まっていて。それぞれ尖っているポイントが違っていた。一点集中で専門特化している人もいれば、何でもできるジェネラリストタイプの人もいて。それも尖った強みですよね。


- 普遍的な能力だといかがでしょうか。


自ら考えて、自分で意思決定ができる人が優秀だと思います。たとえば、自分で仕事の成果の管理ができる。クオリティとか、仕事量とか、自分でコントロールできる人ですね。当たり前のようでいて、ちゃんとやれる人は限られているように思います。

もうひとつ、エンジニアという観点でいえば、まずもってコンピュータサイエンスのバックグラウンドをちゃんと学んできたか。基礎は必要不可欠です。プログラミング言語だけでもいろいろなパターンを触ってみたり、アーキテクチャを学んでいたり。

基礎がないと、応用の幅が制限され、開発スピードも遅くなってしまう。当たり前ですが、ほとんどがコピペというのは論外ですね。

「下積み」とか言っている時点でダメ

- 25歳という若さで、そんな風に自身でポジションや考えを確立されていて凄いですね。一般企業だったら…まだ下積みという方もいそうですが。


あえて厳しい言い方をすると「下積み」とか、そう思っている時点で駄目ですね。この世界に下積みとかないですからね。年齢にしてもそう。働きたいチームで「エンジニア募集」とあったとき、「25歳のエンジニアのなかから採用します」なんていう募集はまずありません。全人類のエンジニアのなかで、優秀な人から採用されていく。

30代、40代で経験豊富な人、若くてコード書くのがすごい早い人…あらゆるエンジニアと、どう戦っていくか。少なくとも僕は「まだ下積みなんで」とか言っている人には永遠に負けないですね(笑)

ただ、個人的にはあまり「この人に負けたくない」というモチベーションはほとんどなくて。たぶんそれは独自の道を行っているからだと思うんです。同じ道で戦うことがあまりないので、常に自分の道を全力で走る。そのぐらいの感覚でいるといいのかもしれません。

まわりを気にしてる暇があるなら「生み出せ」

川西さん

― 最後に伺わせてください。河西さんを仕事に向かわせるもの、その行動原理とは?


正直、なにも考えていないです(笑)そのときに楽しいこと、好きなことをやる。僕は好きなことしかやりたくないですし、それができる道を選択してきました。学生のときからずっとそんな感じ。ものづくり好き。ものを作って世に出して、便利になっていく社会を作る。それが純粋に楽しいんです。


― 凄いものをつくってまわりから「称賛されたい」という欲求はありますか?


称賛とか、気にしたことがないですね。いいものを作ったら、あとから勝手についてくるものだと思うので。その時にはあまり評価がされなくても、後になって絶賛されたりすることもありますし。


ー まわりにどう思われるか。気になる人も多い気がします。


そんなこと気にしている暇があったら「なにか生み出せ」って思いますね。


― 気持ちいいくらいバッサリですね(笑)ただ同時に「つくったもので勝負すればいい」と鼓舞された方も多いハズ。これからの河西さんが仕掛ける事業、楽しみにしています。本日はありがとうございました。


(おわり)



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