2013.06.14
週3勤務で残りはフリー!?フリーランスと会社勤務を同時に実現するおいしい方法。

週3勤務で残りはフリー!?フリーランスと会社勤務を同時に実現するおいしい方法。

人気リーダーアプリ《FeedDrop》をデザインした、ウェビメモ管理人・WEBデザイナーの霙(みぞれ)氏。彼女が実践するのは、週3回の会社勤務とフリーランスを両立する働き方だ。「企業勤め」か「フリーランス」という2択の働き方に一石を投じる、新しい働き方の可能性に迫る。

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▼《ウェビメモ》管理人・霙(みぞれ)氏へのインタビュー第1弾。
初めて創ったアプリ《FeedDrop》がニュースカテゴリ4位に!ウェビメモ・霙(みぞれ)氏に訊く!

「企業勤め」と「フリーランス」の両立は可能か?

「企業勤めでなくとも個人で食べていける」

そんな働き方がごく普通に可能になっているのがWEB/IT業界の特徴の一つだ。だが、その選択肢は本当に「企業勤め」か「フリーランス」の2択なのだろうか?

今回お話を伺ったのは、人気WEB系ブログ『ウェビメモ』管理人であり、iOSアプリ《FeedDrop》《キャンディコットンまちがい探し》のデザインを手掛けたWEBデザイナーの霙(みぞれ)さん。


ウェビメモ


なんと彼女がこの春から始めた働き方は、週3で会社に勤務しながら、残りの時間でフリーランスとして仕事を請け負ったり自らアプリやサイトを制作・運営していくというもの。

自ら新しい働き方を実践する霙さんのインタビューから、WEB/IT業界の新たなキャリア像を考える。

Twitterで繋がりを作り、オフ会に参加する!

― そもそもフリーの仕事をやりはじめたきっかけは?


いま勤める会社に入社する前に、ちょうど1ヵ月間何もない時期があったのですが、もし入社できなかった時のことも考えて個人で仕事を請けようと思ったのがきっかけです。

無事、いまの会社に派遣社員として入社でき、普通に週5勤務を始めたのですが、それとは別に継続的に個人でお仕事を頂いてきたという感じです。


― どのように個人での仕事を得たんですか?


おもにTwitterを介して知り合った友人や、その紹介が多いです。実はいま勤める会社もTwitterで知り合った友人の紹介で(笑)


― 《FeedDrop》の開発者ともTwitterを介して出会ったんですよね。すみません…。いまいち想像できないんですが、Twitterを介してリアルで知り合うということはどういうことなんでしょうか…?


いわゆる“オフ会”です(笑)私がWEBデザイナーを再度志した時には、周りにWEB関係の友人はあまりおらず、相談事があってもなかなかできなかったんですね。

そこで、Twitterを始めるきっかけを与えてくれた《ホームページを作る人のネタ帳》の管理人のYamadaさんに誘って頂いたオフ会に参加することにしたんです。


霙氏


知り合いが一人もいない中、初めての参加でめちゃくちゃ怖かったんですが、それをきっかけに、多くのつながりを持つことができました。そのつながりなくして、いまの私はないですし本当に感謝しています。やっぱりTwitterなどのオンラインに限ったつながりだけでなく、オフラインで実際に会ってつながるということは、ほんとに大事なんだなぁと実感しました。

派遣という選択肢は“大アリ”だ。

― そしていま、週3日間は会社に勤務し、併せてフリーランスで仕事を受けたり、プライベートでアプリやサービスを手掛けていると。具体的にどのように働かれているのでしょうか?


勤務先は自社コンテンツを手掛けるWEB企業なのですが、月~水は派遣社員として勤務し、木金はフリーランスとしていただいているお仕事をしています。


― 週3勤務を希望した理由は何だったのでしょう?


フリーランスとして頂けるお仕事がだんだんと増えていき、そのままの働き方ではこなしきれなくなってきたということと、体調面で不安を抱え始めたことがきっかけです。

ゆくゆくは完全にフリーランスとしてお仕事をこなしていきたいと思っているのですが、安定した収入もまだ必要ですし、経験もスキルもまだまだだと感じています。そしてなにより、勤務先で学べることも多く、そのバランスを取るために派遣会社を通して交渉してもらい、この春から週3勤務の契約にして頂けました。


― “派遣”という働き方だからこそ、「企業勤め」と「フリーランス」、そして「個人プロジェクト」の並立が可能なんですね。


働き方のバランスを取ることで、生活をコントロールする。

― いまの働き方を始めて数カ月とのことですが、いかがですか?


最高ですね(笑)

なにより自分で生活をコントロールできるようになって、体調も回復してきました。収入を補うためにも個人で受けるお仕事を増やしているのですが、直近だと週5で働いていた時期よりも、ほんの少し多くなって。


― それはすごい!


フリーランスの仕事の割合が増える分、当然、生活していくために自分にかかる責任も、相対的に大きくなりますよね。個人の仕事って多かれ少なかれどうしても揺れが出てしまいます。月末までに締めないと翌月「0」になることだってある。そういうリスクを自分で抱えながらも、働けているという実感はあります。


― 霙さんの働き方は、他の人にもおススメできますか?


できます!周りの友人にはもう勧めてます(笑)

派遣という働き方は世間的には「危うい…」なんて見方をされることもあるのかもしれませんが、働き方の一つの選択肢としては非常に良いのではないかと思います。契約内容がきちんとしているため、定時に帰ることが基本ですし、私のように派遣会社を通して、交渉も可能なんですね。

あとポイントとなるのは、勤める企業が自社コンテンツを中心に手掛けているということではないかと感じています。受託中心だと、どうしても忙しくなりがちだと聞きますし…。私自身、この働き方を始めて、フリーのWEBデザイナーになるという夢に向かって一歩進めたと思いますし、WEB業界の働き方としては充分可能なものだと思います。


― 最後に今後の抱負をお願いします。


まずは、いまの働き方を継続的に続けていけるようにしていきたいと思います。また、会社でのスキルアップや、個人でのお仕事の期待にもこたえていきたいですし、ブログでの発信を増やしたり、プライベートプロジェクトを立ち上げて様々なジャンルのアプリデザインにもチャレンジしていきたいと思います!


― 今後のご活躍、《ウェビメモ》の更新も楽しみにしています!ありがとうございました!


(おわり)

[取材・文・撮影] 松尾彰大


編集 = 松尾彰大


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