2016.06.02
空気を読む、日本人らしさは武器になる!Gengo CEO マシュー・ロメイン

空気を読む、日本人らしさは武器になる!Gengo CEO マシュー・ロメイン

スタンフォード大卒業。ソニー(日本)のエンジニアとして働いた経験もあるGengo CEOのマシュー・ロメイン氏。ボストン生まれ、幼少期は日本で暮らし、アメリカと日本両方のバックグラウンドを持つ彼が、コミュニケーションという観点で、世界に挑戦する日本人に必要なものを教えてくれた。

クラウド翻訳サービスGengo CEOにインタビュー

スタートアップの祭典「Slush Asia 2016」。多く起業家がスピーカーとして登壇する中、CAREER HACK編集部がインタビューしたのは、株式会社Gengo CEO, Co-Founderのマシュー・ロメインさん。135カ国以上、約2万人の翻訳者と、文書を翻訳したい顧客をつなぐクラウドソーシングサービスとして成長を続けるGengoを牽引している。

<プロフィール>
株式会社Gengo CEO, Co-Founder マシュー ロメイン(Matthew Romaine)
1979 年アメリカ生まれ。Brown University 卒業後、Stanford University にてMusic Science and Technologyの修士課程を修了。卒業後、オーディオ関連のエンジニアとしてソニー株式会社に入社。退職後、受託業務をメインとするウェブ制作会社を立ち上げる。2008 年12 月にクラウド型の人力翻訳プラットフォームGengo をローンチ。2009 年6 月に株式会社Gengoを設立し、CTO を経て2015 年3 月にCEO 就任。


アメリカで生まれ、日本で育ったマシューさんは、スタンフォード大を卒業後、ソニーに新卒入社。ソニー時代は「“石の上にも3年”の気持ちで働いた」と語るほど、日本人的思考を持ち合わせた人物だ。そんなマシューさんが、何故クラウド翻訳サービスGengoを創ろうと思ったのか。きっかけを伺った。

新卒入社したソニーで、開発社員として4年間働いたのですが、だんだん社内で翻訳の仕事が増えていったんです。翻訳の仕事が何故こんなに多いんだろうと疑問に思いましたが、同時に翻訳ニーズはとても高いことにも気が付きました。それが最初のきっかけです。

ソニーを退社後、フリーとして2、3年Web開発に携わりました。起業したのはそのあとです。WEBサービスの会社を立ち上げるなら、「自分がやりたくないものを誰かがうまくやってほしい」というニーズを解決するのが一つのやり方だと思うんですよね。そこで思い出したのが翻訳を依頼された経験です。それを誰かに振りたいという気持ちが、Gengo誕生のきっかけでした。

世界に挑戦する日本人へのメッセージ

Gengo CEO マシューさんの写真

アメリカと日本、二つのバックグランドを持つマシューさんに、これから海外でチャレンジしたいと考える日本の若者が、身に付けておくべきスキルや考え方について伺った。

コミュニケーション能力はすごい重要ですね。「人間は耳が二つあって、口は一つある。その理由は、自分が話す倍、他人の話をきかなくてはいけない」ということわざがあります。要は、話すより、聞く方を2倍にすることが、うまいコミュニケーションをとる秘訣。外国人は、すごく話すという印象がありますけど、海外に出たときに、日本人の一つの技として「聞く」ことが、すごい武器になると思うんです。

控えめな傾向がある日本人。聞き上手になるために必要なことは?と聞いてみると、マシューさんの回答はいたってシンプル、しかも実行しやすいものだった。

それは、積極的に聞くことですね。ぼうっとしているのは、あまり意味がない。ちゃんと聞いて、相手が言いたいことを聞くように、ちゃんと意識していくことですよ。もちろん、人によっても、国によっても違うので、いろんなコミュニケーション方法を学ぶ姿勢というのが、また大事になってくると思います。そういった意味でも、日本人らしい「聞く」ということが、大事になるんです。

最後に、Slush Asiaに参加している若い人たちに向けてのメッセージを聞いた。

日本国内から見るとSlush Asiaのようなイベントって、そんなにないと思うんです。海外から来ているインターナショナルの方がこういう場に集まるのも、すごいユニークなところ。日本にいてSlush Asiaに来ているような若者は、英語に関して自信がなくても遠慮せずに、海外の方の話を積極的に聞いて、話をしてみてほしいですね。

(おわり)

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