2016.06.03
起業を志す君たちへ|500 Startups Japan ジェームズ・ライニー

起業を志す君たちへ|500 Startups Japan ジェームズ・ライニー

世界的アクセラレーター「500 Startups」。その日本拠点の代表を務めるジェームズ・ライニー氏にインタビュー。若い起業家たち(起業を志す若者)に何が必要なのかを伺った。

46 83 36 0

500 Startups Japan代表 ジェームズ・ライニー氏って何者?

国内外から起業家や投資家たちが集まる、世界的スタートアップの祭典『Slush Asia 2016』。豪華スピーカーたちが登壇した。CAREER HACKでは「500 Startups Japan」の代表を務めるJames Riney(ジェームズ・ライニー)氏にインタビューをした。

「500 Startups」とは、世界50カ国1500以上のスタートアップに対し投資を行っている有力アクセラレーターである。その日本拠点「500 Startups Japan」の代表/責任者を務めるのがジェームズ・ライニー氏である。JPモルガンを経て、日本でSTORYS.JPを運営するレジュプレスを起業。その後、株式会社ディー・エヌ・エー(以下、DeNA)で投資部門のプリンシパルとしてタイ、インドネシア、フィリピン、インドへ投資を行ってきた。

起業を志す日本の若者は何をすべきなのか。起業家と投資家、両者の視点を持つライニー氏にその考えを伺った。

起業は焦らなくていい。下積みしてからでも遅くない

             

500 Startups Japan代表 ジェームズ氏の写真


日本国内では学生起業に対するシード投資も多い。学生起業についてどう考えているのだろうか。


学生とか年齢に関係なく、本当にいいアイデアがあるなら、もちろんやったほうがいいでしょう。しかし、起業したいからと焦って学生時代に起業するというのは、あまり良い選択ではないと思います。そう思う理由のひとつとして、世界的ユニコーンの多くは創業メンバーが30代になってから始めてるんですよね。社会人としての期間がある程度あって、そこでの経験を活かして成功しています。起業したいという志を持っているけどアイデアがないという人は、まずはどこかの会社に入社するのが良いでしょう。経験を積みながら興味のある領域の課題を探す。焦らずしっかり下積みしてから起業しても遅くはないです。


起業を志す若者はどのような企業に入社すると良いかについて、こう考えを話した。


起業など新しい挑戦をするためには「仲間」が必要です。その仲間を見つけるという意味では、私がいたDeNAは良いと思います。なぜなら、新規事業を立ち上げグロースし続けている企業には、アントレプレナー意識の高い人が集まっています。そういった環境に身を置くことは、起業に有利でしょう。もちろん大手企業でもそういった環境の会社はありますから、一概にベンチャーか大企業かという指標では測れません。


アジアを中心に海外のさまざまなスタートアップを見てきたライニー氏。日本人が海外で挑戦していくために必要なものを次のように話した。


やはり英語ですね。いろんなところで散々聞かされていることだと思いますが、それにも関わらずまだまだ日本は英語ができない人が多いです。海外で挑戦したいなら英語は必須でしょう。

英語が読めるだけでも、得られる情報の数が圧倒的に多くなります。シリコンバレーのエンジニアや投資家が、その分野の最新情報を発信しているし、世界を見ればもっとたくさんの英語で書かれた情報がある。日本語に翻訳されているものは限られていますし、時間もかかります。たとえ国内でビジネスをするにしても、本気で挑戦するならいち早く海外の情報に目を通すべきだと思いますよ。

今後も、シリコンバレーはもっと面白いイノベーションを起こしていくでしょう。一方で、スタートアップの中心地はアジアにシフトすると思うんです。シリコンバレー以上のハングリーさを感じます。日本の起業家ももっと貪欲にビジネスして欲しいと思いますし、それを支援していきたいです。

(おわり)

文 = CAREER HACK


特集記事

リモートワーク時代の戦い方

新型コロナウイルスの影響によって進むリモートワーク。とくにテック企業でいち早く導入され、日々アップデートされている。リモートワークが当たり前となるなかで、いかに働き方を変え、さらに組織として戦っていくか。各社の取り組み、工夫、リモートワークのやり方などに迫ります。

AFTER 2020

時代は平成から令和へ。そして訪れる「2020年以降」の世界。2020年からの「10年」をいかに生きていくか。より具体的に起こすべきアクションのヒントを探る連載企画です。お話を伺うのは、常に時代・社会の変化を捉え、スタートアップと共に"一歩先”を見据えて歩まれてきた投資家のみなさんや、未来を切り拓く有志者のみなさん。それぞれが抱く「これから10年間で現実的に起こり得ること」と「新しい生き方」の思索に

お問い合わせ
取材のご依頼やサイトに関する
お問い合わせはこちらから