2018.11.06
PdMとは何か。PMとの違いとは。WEBプロダクトの開発責任者・推進役における役割を解説

PdMとは何か。PMとの違いとは。WEBプロダクトの開発責任者・推進役における役割を解説

近年、『プロダクトマネージャー』という職種を耳にする機会が増えてきました。名前だけは知っているけど、どんな仕事をしているかわからない人も多いのではないでしょうか。 今回は、プロダクトマネージャーはどのような仕事を指すのか、誤解をされやすいプロジェクトマネージャーとの違いについて、解説をしていきます。

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※「プロダクトマネジメント(PM)」関連記事一覧はこちら

PdMとPMの違い

まずは、プロダクトマネージャーと混同されやすい、プロジェクトマネージャーの役割から説明します。

◇プロジェクトマネージャー

プロジェクトマネージャーとは、関わるプロジェクトの業務計画、進行管理、実行における責任者のことを指します。プロジェクトを成功に導くリーダーとしてふるまい、『PM』と呼ばれます。

プロジェクトマネージャーは、担当するプロジェクトに責任を持つため、プロジェクトを「いつまでに作るか(when)」、「どうやって作るか(how)」を考え、チームを束ねることが特徴です。

また、プロジェクトの責任者として、プロジェクトチームのメンバーの方を向いて仕事をすることが多いです。

◇プロダクトマネージャー

プロダクトマネージャーとは、担当する商品、サービスの開発から販売まで戦略を立て、実行、意思決定をする責任者のことを指します。プロダクトを成長に導くためのリーダー『PM』、もしくは『PdM』と呼ばれます。

プロダクトマネージャーは、商品やサービス、プロダクトに対して責任が伴うため、 プロダクトの「何を作るか(what)」、「なぜ作るのか(why)」から考えていくケースが多くあります。

PdMという表記について。「d」を入れることで役割の違いを明確に

プロジェクトマネージャー、プロダクトマネージャーともに、『PM』と省略されることがあります。そのため、両者は混同されやすい職種といえます。

そのため、プロジェクトマネージャーと混同しないように、productから”d”を拝借して、あえて『PdM』と明確化して記載されるケースが増えてきました。

また、プロダクトマネージャーがプロダクトの管理を兼用して行うケースもあるため、ひとくくりに『PM』と呼ばれることが多いです。

プロダクトマネージャーは、もともとは製造業、メーカーにおいて誕生した職種だといわれています。

それがインターネットが活発になったことを機に、WEB・IT業界にも派生をしていきました。

プロダクトマネージャーになるには

プロダクトマネージャーになるための方法には、いくつかのケースがあります。

・新卒
・デザイナー出身
・エンジニア出身
・ディレクターやプロデューサー出身
・その他、職種からの職種転換

まだまだ誕生して間もない職種でもあり、決まったルートはありません。あらゆる職種からチャレンジできる可能性があるといえます。

どのようなケースにしても、個人開発などで自らアプリやWEBサービスなどプロダクトを作ってみることもおすすめです。

そうすることによって、運用やサービスの改善、クレームの対応など、多岐にわたる学び・経験につながるはずです。

また、どのような業態・業界にせよ、多くのプロダクトマネージャーに共通して求められるのは「プロダクトに対してどれだけコミットメントができるか」「いかに責任感を持って臨めるか」という部分です。

どのように改善すればよいのプロダクトになるのか、どうやって世の中に届けていくか、どれだけの情熱や意志を持てるかも重要なポイントとなるはずです。

PdMに必要なスキルセットとは

仕事内容が多岐にわたるプロダクトマネージャーですが、必要なスキルはどのようなものがあるのでしょうか。

プロダクトマネージャーとして組織を機能させるには、以下の3つが挙げられます。

1.組織形態としてのプロダクトマネジメントの基本的な意義を明確に理解すること
2.経営陣がプロダクトマネジメント組織に全力を傾け、上手く機能するような仕組みやツールを提供すること
3.適切な人材を選出し、プロダクトマネジメントのためにトレーニングをすること
※プロダクトマネージャーの教科書(翔泳社刊)から引用

また、テクニカルスキルとしては、以下の6つが求められます。

1.プロジェクトマネジメント
2.ある程度の開発スキル
3.デザイン
4.グロース
5.ビジネス観点
6.業界知識

プロダクトマネージャーは、顧客、チーム、プロダクト、全てに目を向ける視野、ビジネス、デザイン、テクノロジーに関する知見が必要となります。

また、多岐にわたるマーケットのニーズ、チームの能力を広く理解し、携わるエンジニアやデザイナーなどの能力を把握し、プロダクトの開発を進めていける存在を担います。

ますますテクノロジーを活用したプロダクト開発が活発するなか、その役割はより大きなものになっていくはずです。


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