2015.01.16
上司・同僚といい関係、築けてる?|Bracketに学ぶチームコミュニケーション

上司・同僚といい関係、築けてる?|Bracketに学ぶチームコミュニケーション

急成長を続けるSTORES.jpを開発・運営するBracket。そのエンジンは各メンバーの主体性と自由な裁量を持って楽しくチャレンジできる環境だ。「ギスギスしてもいいサービスは絶対作れない」と語るCEO光本氏ら経営者とメンバーの仲の良さ、雰囲気の良さは一体どこからくるのだろうか?

チームの「雰囲気のよさ」について考える

オンラインストア開設サービスSTORES.jpの開発・運営で知られるBracket(ブラケット)。着々とサービスを成長させるこのスタートアップの特筆すべきポイントは、会社紹介ムービーや公式Twitterなどからうかがい知れる社長とメンバーの距離の近さだ。


チームビルディング論はメンバーの能力やキャリアを中心に語られることが多い。しかし、「よい関係性、同じ価値観を持ったメンバーたちと働く心地よい雰囲気」などもパフォーマンスに影響しているのではないか?こういった仮説をもとにBracket CEOの光本 勇介氏、デザイナーの河原 香奈子氏に話を伺った。

実際、「Bracketの好きなところは?」という問いに対し、メンバーの多くはフラットな組織体制と経営陣との距離の近さを挙げるという。

その雰囲気の良さが影響してか、エンジニアやデザイナーは自己裁量で自由に仕事に取り組み「楽しみながらチャレンジ」することがあらゆる場面で、可能となっているそうだ。

「社長とメンバーのいい関係」はいかにして実現されているのか?Bracketにチームコミュニケーションの極意を学んでみよう。

高い主体性と目的意識をみんな持つことで生まれる価値

― 突然ですが、Bracketってスゴくみなさん仲がいいですよね。昨年のクリスマスパーティーの様子を光本さんのInstagramで拝見したんですけど、かなりびっくりしましました。


#ブラケットのクリスマス

A photo posted by Yusuke Mitsumoto (@yusuke_tokyo) on


一同:
(笑)


― いや、冗談抜きで本当に仲良しじゃないとこんなショット生まれないじゃないですか。今回はどのようにBracketのみなさんが、それぞれ裁量を持って楽しみながら仕事をし、実績を残しているのか。そのウラ側に迫りたいと思いまして。


光本:
どうなんだろう。まず採用についてお話すると、その人の能力や実績と同じくらい…、いやそれ以上かな。人柄だったり「Bracketの雰囲気に合うか」というポイントはすごく気にしていますね。そこは絶対に妥協しませんね。

あと個人的には、がみがみした上司が昔からニガテなんです(笑)。僕自身社長ですけど、すべて仕切ったり、型を作っちゃったりするのがあまり好きじゃなくて、意識的にしないようにしてます。BracketはSTORES.jp以外にも、いろんなサービスを作っているのですが、できるだけみんなの声を汲み取って、ディスカッションしながら作ることが多いんです。その結果、フラットな感じになってるのかなっていう気はします。


河原:
そんな採用方針だからか、Bracketにはエンジニアでもデザイナーでもほぼ未経験で入社したメンバーは何人もいます。

未経験だからといって、教育コストが掛かっているかと言ったらそうではないんですよ。どんなメンバーも裁量が与えられるだけの「主体性」や「目的意識」を持っているので、任せてもらえる・任せられるのかなと。私のチームメンバーの子も、ウェブのデザインは未経験で入社しましたが、入社日からSTORES.jpのコアデザインを任せていました。

Bracket

光本:
未経験の方にいつもお話するのは、Bracketって手取り足取り教えたりは絶対しないので、それを求めているのであればたぶん来ないほうがハッピーになると思いますよっていうことですね。

一方で、絶対に約束できるのは、自分が成長できる機会と場数を用意すること。それを自由に使って、自分のスキルや経験値を上げていただける人に仲間になってもらいたい。

お互いリスペクトし合うことが大前提

― 同じ目線、同じ価値観のメンバーを集めることで、高い自主性を持った、そして仲の良いチームになるんですね。ただ、フラットであることである意味、「決められない」といったことや「仲が良すぎる」弊害なんかはないんでしょうか?


光本:
まず収拾がつかなくなることは、ほぼないんじゃないですかね。たぶんみんなお互いが、どこかしら能力や考えを認め合ってたりとか、ほかの人の意見も尊重するし、受け入れる。だから、いつもどこかしらには着地できているような気がしますね。

あと、ギスギスしてもいいサービスとかって絶対作れないと思うんですよね(笑)。そういう意味では楽しみながらみんな一つのサービスに関われているんじゃないかなと思いまして、そうなれたらいいなっていつも思いながらやってます。


― メンバーが主体的になれたり、サービスを自分事化できたりするBracketの「仕組み」があれば教えてください。


光本:
まず、メンバーに隠しているデータはありません。例えばSTORES.jpの流通総額や来訪者数、ストアの開設数など、すべての情報をオープンにしています。おそらく、全て把握できるのが、この規模のチーム、スタートアップにいる面白さ、醍醐味のひとつなんじゃないかなと思ってるので。情報をみんなできちんと把握して、今の規模だからこそ感じられる楽しさを共有したいと、僕自身も思いながらいつもやってますね。


河原:
毎月末日にみんなでサービスをレビューする機会を設けて、そのあとにみんなでご飯を食べに行ったり、ハロウィンやクリスマスパーティーをやったり。イベントごとは多いですね。

あと制度的な話で言えば、毎週月曜日のランチは社員みんなで食べます。会社がお弁当を取り寄せて、いま25名程いるメンバー全員でこのテーブルを囲んでランチするんです。

小さなチームだとお昼みんなで行けたりとかするんですが、やっぱり20人以上になるとみんなで一つのレストランに行ける機会ってのも少ない。だからこそ一つのテーブルをみんなで囲んで、日頃話せない人とかとコミュニケーション取る機会っていうのはちょっと意識的に作られてますね。

光本がアイデアマンだったりするんで、もっとこういう事業をしたらいいんじゃないか?こんなサービスどう?ってメンバーに伝える場にもなっています。ただ、皆が皆本気で聞いているかというと…(笑)


光本:
ね、堂々と寝てる子とかもいるもんね(苦笑)


Bracket

― それもリスペクトあってこそできることですね。


一同:
(笑)


― それでは最後に、光本さんの考える理想的なチーム像について教えてください。


「新しい市場を自分たちの手で創る。」というのが、Bracketの目指す姿なのですが、誰にでも使ってもらえる、認めてもらえるサービスや市場を生み出せるチーム・会社でいれたらすごくいいですね。

僕自身は会社を人数っていう単位で大きくすることには全く興味がないんです。ただサービスを大きくするっていうところにすごい興味があって。この小さな会社の、この小さなチームでチャレンジしているからこそ、みんなの頑張りがすごい成長につなげられたりとかすると思うんですよね。

で、僕たちはすごく大きな目標を掲げて、今そこに向かってみんなで頑張っているので、本当にそれを成し遂げられることができたら、たぶん今ここにいる人たちはみんな、「あれは俺がやった」「あれは私が作った」って言える権利があると思ってて。そう胸を張ってって言えるようなチームをみんなで実現したいなと思っています。


― 雰囲気の良いチームから市場を生み出すようなプロダクトが生まれるというお話は、読者の方にも新たな気づきを与えたんじゃないかと思います。ありがとうございました!

[取材・文] 松尾彰大

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