プロダクトづくりを学びたい人が集まるコミュニティ「プロダクト筋トレ」。その中で、月1回 実施されている「書籍LT大会」に潜入!デザイナー、エンジニア、BizDev...プロダクトづくりに携わる人たちは、どんな本を読み、仕事に活かしている?
コミュニティ「プロダクト筋トレ」ってなに?
「プロダクト筋トレ」とは、PM、エンジニア、UXデザイナー、BizDevなど...プロダクトづくりに携わる人たちが集い、お互いに学び合うコミュニティのこと。
「プロダクトづくりに関する知識を広げ、深め、身につける」ことを目的にしていて、Slack上で気になった記事のシェアをしたり、輪読会をしたりと、さまざまな取り組みが実施されています。
2020年12月にコミュニティ専用のSlackが開設され、半年で参加者はなんと約800名を超え...! プロダクト開発に携わる人たちのあいだで、少しずつその名が知られ、いま注目しておきたいコミュニティです。
コミュニティの仕掛け人は、新刊『プロダクトマネジメントのすべて』を共同執筆した小城久美子さん。コミュニティを立ち上げた理由とは?
小城さん:
「自分の経験だけではなく他者の異なるプロダクトからこそ、お互いに学び合えることがたくさんあります。より良いプロダクトをつくるために、切磋琢磨できるような場にしていきたいです」
私自身もコミュニティに参加してみたところ、読んでよかった記事をシェアする「良い記事系」チャンネルがあったり、日々プロダクト開発と向き合うなかで感じているモヤモヤを共有する「モヤモヤ」チャンネルがあったり。まさに「学び合う」カルチャーが醸成されていて、良い刺激がもらえる場になっています。
「書籍LT大会」ってなに?
なかでもユニークな取り組みが、コミュニティ内で月1回実施されている「書籍LT大会」。
やろう、やろうとおもっているのに読めない本や、お互いにおすすめの本を紹介しあって本を読み発表する会のこと。事前に発表者が書籍を読み、10分間でその本の内容を発表します。
▼書籍LT大会のルール
・プロダクトに関する本なら何でもOKです。
・各自、積読を読み切ってその書籍に関する10分のLTをします。
・誰でも気軽に参加可能です。
実際に「書籍LT大会」に参加してみると、会の雰囲気も非常に和やか。書籍の内容を発表者の方がかいつまんで説明してくれるので、「わ、この本読んでみたい!」とめちゃくちゃ読書欲が刺激されまくります(私自身、何冊もポチってしまいました)。
さらに「MURAL」というホワイトボードツールを使って、お互いに感想や学びがシェアされているので、いろんな人の視点が知れるのも良いところです。
これまで全5回続けてきた「書籍LT」大会。主催者の小城さんはこれまでを振り返り、書籍LT大会の魅力についてこう語ってくれました。
小城さん:
「日々の業務が忙しく、インプットに時間を使いたくても優先度が下がりがちの方にも、LT会で発表の担当をするとやりきる目的につながり、内容をまとめることで理解も深まるという声があります。発表をせず聞いている方からも、発表を聞いてモチベーションを維持したり、新しい本の出会いを得ることができたりするところをご好評頂いています。
発表後に書籍に関して議論をする時間も取っており、様々なバックグラウンドの方がいらっしゃるために多角的な意見が出るため、私自身1冊の本から1冊以上の学びを得るきっかけになっています。すでに読んだ事がある書籍であっても、発表を通して改めて振り返ることができるので非常に有意義な時間だと感じています。」
ここからは、実際に紹介されてきた書籍リストをご紹介します!プロダクトづくりについてヒントが得られるはず。ぜひ気になる本を探してみてください!
第1回 積読消化会(読めていない積読を持ち寄る)
プロダクトマネジメント ―ビルドトラップを避け顧客に価値を届ける
DOING DIGITAL―伝統的銀行のリーダーから学ぶ組織変革
マッピングエクスペリエンス ―カスタマージャーニー、サービスブループリント、その他ダイアグラムから価値を創る
いちばんやさしい音声配信ビジネスの教本 人気講師が教える新しいメディアの基礎 (いちばんやさしい教本)
第2回 積読消化会(読めていない積読を持ち寄る)
NO RULES(ノー・ルールズ) 世界一「自由」な会社、NETFLIX
行動を変えるデザイン ―心理学と行動経済学をプロダクトデザインに活用する
第3回 これからプロダクト開発に関わる人に読んでほしい本」LT大会
みんなでアジャイル ―変化に対応できる顧客中心組織のつくりかた
第4回 プロダクトづくりの考え方を学ぶ本LT大会 ー 仮説検証や具体と抽象編
第5回 ユーザーリサーチ・インタビュー・UX系の本LT大会
USJを劇的に変えた、たった1つの考え方 成功を引き寄せるマーケティング入門 (角川書店単行本)
たった一人の分析から事業は成長する 実践 顧客起点マーケティング(MarkeZine BOOKS)
マーケティング・インタビュー 問題解決のヒントを「聞き出す」技術
UXリサーチの道具箱II ―ユーザビリティテスト実践ガイドブック―
リーン顧客開発 ―「売れないリスク」を極小化する技術 (THE LEAN SERIES)
Lean UX 第2版 ―アジャイルなチームによるプロダクト開発 (THE LEAN SERIES)
▼コミュニティ「プロダクト筋トレ」の参加はこちら!
文 = 野村愛
4月から新社会人となるみなさんに、仕事にとって大切なこと、役立つ体験談などをお届けします。どんなに活躍している人もはじめはみんな新人。新たなスタートラインに立つ時、壁にぶつかったとき、ぜひこれらの記事を参考にしてみてください!
経営者たちの「現在に至るまでの困難=ハードシングス」をテーマにした連載特集。HARD THINGS STORY(リーダーたちの迷いと決断)と題し、経営者たちが経験したさまざまな壁、困難、そして試練に迫ります。
Notionナシでは生きられない!そんなNotionを愛する人々、チームのケースをお届け。