2021.07.26
ワクチン接種予約に即対応!『STORES 予約』がANA、近畿大学、森ビル等で活用されるまで

ワクチン接種予約に即対応!『STORES 予約』がANA、近畿大学、森ビル等で活用されるまで

heyが運営する『STORES 予約』を活用した「ワクチン接種予約システム」が、さまざまな自治体・病院・企業・教育機関で利用されている。いかにワクチン接種予約に対応し、広く使われるようになったのか。『STORES 予約』PdMの西岡大揮さん、セールスマネージャーの関優大さんにお話を伺った。

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(左)PdMの西岡大揮さん、(右)セールスマネージャーの関優大さん

2021年2月、いち早く「自治体・医療機関向け」に提供開始

新型コロナのワクチン接種予約において、さまざまな企業・団体が『STORES 予約』を利用していますが、そもそも、どういったきっかけで提供が始まったのでしょう?

関:
2021年6月現在、職場向けの職域接種における問い合わせが非常に多いのですが、はじめは自治体・医療機関様向けに特別プランの提供と導入支援を、2021年2月にスタートしたものになります。

もともと、2021年1月頃に国から「医療従事者、高齢者からワクチン接種をはじめていく」と発表がありました。その発表を受け、予約システムにおいては自治体や病院、クリニックでも課題を多く抱えていたなか、heyでも何かサポートできることがないかと代表の佐藤裕介から「ワクチン接種予約のシステムとして『STORES 予約』を無料提供しよう」と話があり、プロジェクトのきっかけになりました。

ワクチン接種が始まった当初からの取り組みだったんですね。

関:
そうですね。そもそも1月~2月のタイミングで、ワクチン接種予約に『STORES 予約』で対応できるか、情報収集したりして。「希望者から予約を受け付け、指定の場所に来てもらって接種する」という基本的な流れがわかり、「これならいけそうだ」と。早いタイミングで進められたのが良かったと思います。

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ANA、森トラスト、損保ジャパン、近畿大学、森ビルなどでも採用されている『STORES 予約』を活用したワクチン接種予約システム。「予約状況、在庫状況を一括管理」「最短5営業日で導入利用開始」「予約状況やワクチン在庫の一括管理」などが可能。その他、高度なセキュリティ、わかりやすいUIなどが評価を得ている。

「職域接種」決定から3日後、対応開始をプレスリリース

その後、職場での「職域接種」予約に対応していくわけですが、厚生労働省の資料を見ると「新型コロナワクチンの職域接種の開始について*」が6月1日に発表され、『STORES 予約』も6月4日には職域接種の無償提供をプレスリリースを出していますよね。かなりスピーディーでしたが、反響はどうだったのでしょうか?

*(参照)厚生労働省「新型コロナワクチンの職域接種の開始について」
https://www.mhlw.go.jp/content/000786973.pdf

関:
ご紹介も含めてですが、多くの反響をいただけたと思います。とくに「想定よりも早く予約システムが必要になった」「別のシステムで検討していたが、間に合わなくて」という声もいただきました。

ワクチンは、必要な数を国に申請するのですが、意外と急に供給日が決まるようで。ある日突然、「この日に供給できます」と。それがもう3~4週間後だったりもする。そこから会場や、接種してもらえる医療従事者の方を手配して…となると時間がない。また、超低温で保存しなければならず、一度解凍したら、打ち切らないといけない。

いろいろ検討して進めないといけないことがあるなか、予約システムの開発に時間はかけられません。その点、『STORES 予約』だと最短で5日ほどで利用できますし、ご案内もオンラインなので、検討いただきやすかったのだと思います。

西岡:
機能面でいうと、予約システムの基本機能、UIのわかりやすさはもちろん、「順番待ち表示」などのサーバーがダウンしない取り組み、セキュリティ対策あたりは評価をいただけているポイントかと思います。

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アクセス集中時に表示される「順番待ち画面」。管理者となる人事総務、管理部門担当に問い合わせが過度に集中しない仕組みとして喜ばれている。

実際に利用するのは人事総務など管理部門の方ですよね。実際、現場はかなり切迫されているのでしょうか?

関:
そうですね。「何が起こるかわからないが、とにかく急がないといけない」という状況に対応している方が多いと思います。そういったなかでも、私たちが把握している自治体・医療機関様での事例、オペレーションなど、ケーススタディをベースにお伝えしているイメージです。

一方で職域接種ならではのケースもあって。たとえば、接種会場を複数設ける形にしたり、メールアドレスを持っていない現場スタッフの方々への接種予約をどうするか考えたり。

もっと言うと、ご家族の方、業務委託の方への接種も行なえるようにするなど、さまざまなケースがあって。なので、個別の状況を伺いながら、一緒にオペレーションも考えつつ、導入をいただいています。

西岡:
もうひとつ『STORES』のCMでも流していますが、導入後も電話で相談できるサポートが整っていることも特徴のひとつかと思います。ツールとしての使い方はもちろん、個別対応で不安の解消につなげられる体制もとっています。

半歩先を見て動く。「お困りごと」の解決を優先する。

もともと提供されてきたサービスではありますが、ワクチン接種予約に最適化されてきたことが伺えました。今回のプロジェクトで学びになったことがあれば教えてください。

西岡:
月並みですが、プロダクトを届ける上で、タイミングはすごく大切だなと。いろいろと情報が錯綜し、実際のところ、どうなるかわからない。そのなかでも優先順位をつけながらやっていく。たとえば、海外の動きを見ていくと「日本でもワクチン接種がもっと一般的になるだろう、その中で予約システムに求められるものも変化するのでは」と、半歩先を見て動けたのは良かったと思います。

ただ、もっとやれたことがあって。たとえば、ワクチン接種予約に対応していくなかで、「順番待ち機能」は新たに開発したのですが、スケジュールがかなりタイトになってしまった。不確実性が高い状況のなかでただ待つのではなくく、仮説をたてて積極的に動く。それができるのも、スタートアップだと思うので、次に活かしていければと思います。

関:
あらためてですが、「そもそも、なぜ問い合わせをくださっているか。何に困っているのか」を把握することが重要だと思いました。正直、システム自体の導入、操作は、とてもシンプルなので、マニュアルがあればどなたでもできます。ただ、オーナー様は「やり方」が知りたいわけではない。とくに、どんどん状況が変わり、柔軟な対応が必要なときは、「わからないこと」への不安も大きい。また「オペレーションを失敗できない」という責任もあります。個人としてもそうですが、その「困っていること」を根本から解決していけるチームでありたい。

ワクチン接種予約に限らず、ショップを運営するオーナー様も当然わからないことだらけ。私たちは「物売り」ではなくて「経営課題」を解決していく、その本質的なお手伝いができればと思います。

デジタルで「アナログな予約」をより便利に。

最後に、今回の無償提供をきっかけに、ビジネス的な展開として、これから『STORES 予約』で考えている部分があれば教えてください。

西岡:
正直、ビジネスの観点だと、今回の取り組みは完全に切り離していて。「できることがあれば、少しでもやっていこう」というもの。ただ、ワクチンの接種予約に限らず、医療業界にしても、自治体にしても、まだまだ電話や窓口予約などアナログな部分だらけ。そこを『STORES 予約』で便利にしていきたいですね。

あとこれは完全な後付けですが、できるだけ多くの方に使っていただくなかで、ブランド認知も進むはず。もし、今回のワクチン予約でも、店舗運営に携わる方が少しでもいれば、そこでも『STORES 予約』をぜひ使ってもらえればと思います。

関:
たとえ新型コロナが落ち着いたとしても、インフルエンザの予防接種などの予約にも活用いただければと思います。

じつは今回の導入をきっかけに、自治体さんのなかで、マイナンバーカードの発行予約に導入いただいたケースもあって。店舗を持つオーナーさんからは「使いやすいから他でも使えそう」「決済もあるんですか」と反応があるのも、うれしい。

西岡が言うように「何かしらの予約を電話でしている」というシーンは思っている以上に多い。「予約」という領域で切り取れば、提供できる業種業態はまだまだありますので、そこをオンラインに置き換え、より便利にしていければと思います。


取材 / 文 = 白石勝也


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