2017.04.03
SXSW2017へ行ってきた!2017年に大ブレイクするかもしれない注目プロダクトまとめ

SXSW2017へ行ってきた!2017年に大ブレイクするかもしれない注目プロダクトまとめ

2017年3月にオースティンで開催された『SXSW2017』。会場で見つけたユニークなプロダクトやサービスを現地の画像と共にご紹介します!【寄稿】

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世界最大級のテックのお祭り『SXSW』に行ってきた!

はじめまして。今回、SXSW2017にて『GROOVE』というプロダクトを展示した小宮と申します。

SXSWは世界最大級のテックのお祭り。せっかく現地にいったのであれば、自分たちの展示だけではなく、会場で見つけたユニークなプロダクトを紹介していこう!…ということで、さっそく寄稿記事をお届けします。

TTT(Todai To Texas)というプログラムの一環でGROOVEというプロダクトをSXSWで展示させて頂くことになり、Texas州Austinに向かいました!「Todai To Texas」とは、東京大学の在学生・研究生・卒業生を中心としたプロジェクトチームやスタートアップがSXSWへ派遣するプログラム。「デモデー」にて選出されたチームがSXSWでのブース出展権を得ることができます。


[記事ハイライト]
・SXSW(サウス・バイ・サウスウエスト)とは?
・SXSW2017は日本人が大活躍!
・独断で選出!SXSW2017で印象に残ったプロダクト5選
・SXSWはCrazyなPartyだった

SXSW(サウス・バイ・サウスウエスト)とは?

SXSW会場

SXSW(サウス・バイ・サウスウエスト)は音楽・映画・インタラクティブ・教育の祭典。
アメリカでは多くの人に知られている一大イベントです。

日本で言うところの「音楽系フェス」と「CEATEC」のような大規模ITイベントを足したイメージ? 来場者の規模感として、さらにそれ以上といったイベントを想像いただくといいかもしれません。

僕は今回「Education」「Music」「Film」「Interactive」とあるカテゴリーの中で「Interactive」の期間(3/8~15)に渡米。その様子をレポートしていきます。

「Interactive」の期間はさまざまな企業がTradeshowにブースを出展。まだ数多く行なわれているピッチイベントでも、最先端技術の発表、自社のネットワーキングなどが盛んに実施されています。

SXSWの概要が多少伝わったかな?…というところで今回僕が「Interactive」における「Tradeshow」をまわってみて面白い&インパクトある!と思ったプロダクトたちを取り上げさせていただきたいと思います!

SXSW2017は日本人が大活躍!

全体の所感として、他の参加者も口を揃えて言っていたのが、「ひいき目なしに日本のブースが良かった」ということです。

スタートアップとして「ニーズのあるプロダクト」を展示している企業はたくさんあったのですが、なんというか…いかにも商業的で「あまり夢を感じないなぁ」というモノも(あくまでも僕が見たなかでの個人的な所感ですw)。そのなかではNASAのブースは教育的な発想が多くあり、楽しむことができました。

ただ、日本ブースでいえば、大企業の新規事業、新技術ブースなどで「新たな広告表現」や「神戸市のような自治体までも多方面にわたるプロダクト」が揃っており、かなり見応えがありました!なかにはSXSWで初お披露目も。

では、中でも印象に残ったプロダクトを紹介させていただきます!

独断で選出!SXSW2017で印象に残ったプロダクト5選

BionicM (Suknee)

BionicM (Suknee)

BionicMチームのプロダクト「Suknee」は東京大学で研究されているヒューマノイドの技術を応用したロボット義足。歩きやすさを追求しています。SXSW「Interactive Innovation Awards」のStudent部門で大賞を受賞したことで話題になったプロダクトです。

なんといってもチームリーダー孫さんのプロダクトにかける想いが熱い。自身も義足利用者で並々ならぬ熱意を感じました。Interactive Innovation Awardsでの彼のプレゼンに会場はスタンディングオベーションでした。

https://www.bionicm.com/


PARCO ( Neko Electro / +move )

さて続いても日本勢!PARCOと聞くと「あのPARCO?」と思うかもしれませんが、そうです、あの渋谷にもあったパルコなんです。

パルコは2020年の渋谷店改装に向けて、最先端のテクノロジーを応援すべく、Boosterというクラウドファンディングも手がけています。

絶賛クラウドファンディング開催中の「Neko Electro」と「+move」、2プロダクトが展示されていたのでご紹介!


Neko Electro

Neko Electro

「NEKO ELECTRO」は東大生女子4人がハードウェア初心者にもかかわらず作成したIoTカチューシャです。

日本人なら誰でも知っている言葉、「猫背」。「Neko Electro」は、普段から姿勢を意識することを手助けするプロダクトであり、その文化を日本から発信するプロダクトなんです。

一見、リボンが付いたただのカチューシャですが、カチューシャを付けた状態で猫背になると、猫耳が飛び出すと同時に振動します。「猫背になると猫になる」という女子ならではの発想がめっちゃかわいいです(笑)

猫背になったことに自分も周りの人も気づくことができるというファッションテックとして素晴らしいプロダクトだと思います!そしてなにより初心者だけで最後まで作りきってしまったことがすごい!

http://www.nekoelectro.sakura.ne.jp/


+move

+move

「+move」は中山桃歌作のインスタレーション作品。動きだけで、人に驚きを与えられるということを伝えたい、動きだけで服の価値や物の価値が変わり、日常生活が少しでも特別にすることができるということを多くの人に知ってもらいたいという願いをもとに作られたプロダクトです。

ハンガーの動きはとても無機物とは思えないなめらかな動きで、本当に生きているのではないかと思わせてくれます。こんなハンガーが毎日の服選びと結びついたら思わず服やハンガーに名前を付けてしまいそうです(笑)こちらも女の子らしい発想で僕には到底思いつかないアイデアでした!

http://is-this-momo.sakura.ne.jp/plusmove/

※ご紹介した2プロダクトのクラウドファンディングは4/30まで開催中です!
https://www.booster-parco.com/project/181


Devialet (PHANTOM)

Devialet (PHANTOM)

Devialet (PHANTOM)

こちらはフランスのオーディオ会社「Devialet(デヴィアレ)」が開発しているスピーカー「PHANTOM」です。

今回の注目した理由として、この音圧+プロダクトのスタイリッシュさ。一見変な形のスピーカーなのですが、彼らの独自技術により、大音量でもきめ細やかな音質を実現しているそうです。

実際に聞いてみるとその迫力はこのサイズのスピーカーから出ているとは思えないほどの音圧。メッチャ欲しいんだけど値段が…。最低$1990からでした…(頑張って貯めよう)

https://en.devialet.com/phantom/#discover


Lockheed Martin (FORTIS)

Lockheed Martin (FORTIS)

こちらは工事現場でのドリル作業などの際に体にかかる負荷を減らすためのパワードスーツ的プロダクト。Lockheed Martinという軍事産業の会社が手がけています。

(おじさんがずっとブースで着ていて、めっちゃ様になってたので思わず写真を撮ってしまいました…笑)

パワードスーツって男の子ならみんな憧れると思いますが、FORTISはかなりスマートで見た感じ扱いやすそうな動き。肉体労働の補助プロダクトは従事者も多いだけに希望が持てるプロダクトだと思います。

http://www.lockheedmartin.com/us/products/exoskeleton/industrial.html


Paper and packaging (HowLifeUnfold)

Paper and packaging (HowLifeUnfold)

最後に、完成度とアイデアのトリッキーさが刺さったブースをご紹介!

Paper and packagingはパッキングや紙製品を扱っているチームです。「全てのアイデアやクリエイティビティの根源は紙だよね」という思想をもとに紙やダンボールであらゆるものを作っています。もちろんブースもダンボール!

UIプロトタイプのためのカードから楽器、家具、電子回路まで…あらゆるものは紙で作れてしまうという紙の価値を見つめ直す機会になりました。

http://www.howlifeunfolds.com/

SXSWはCrazyなPartyだった

行くまでは、ぶっちゃけ日本のテックおじさんたちが勝手にアメリカのイベントで盛り上がってるだけだと思ってました。

実際に行ってみると、会場&会場付近は昼からお祭り騒ぎで夜は深夜まで楽器やクラブの音が鳴り止まないほどのお祭り。

この雰囲気は日本のどこに行っても味わうことは出来ないですね…音楽好きならジャンル問わず楽しめると思います!

そしてなによりライブをしているインディーズバンドのレベルが総じて高い!

僕もいくつかライブに行きましたが、どのバンドもDJもレベルが高く、一回聞いただけでファンになってしまいました…(これがエントランスフリー or ワンドリンクくらいで聞けるんだからすごい)

バンド

以上、SXSWの現地レポートでした!

昼のイベントや夜のイベントもとても回りきれていないので来年も普通に旅行として参加したい。よーし、がんばって働いてお金を貯めるぞ!笑

(おわり)


文 = 小宮慎之介
編集 = CAREER HACK


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