「良い本に出会ったら、忘れないように香水を振りまいてます」。ぶっとんだ読書習慣を語ってくれたのは、 しょせまるさん(22)。他にも、読み終えた本にお金を挟んだり、タクシーに乗って読書をしたり。しょせまるさんに読書を楽しむコツを伺いました!
読書を楽しんだり、効率よく学習をするために、さまざまな独自の読書術を実践しているしょせまるさん。これまでトライしたものの中から、オススメの読書方法を5つ教えていただきました!
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僕は、本を買ったタイミングで「えらい!」と心の中で自分を褒めて上げるようにしています。こうすることによって、本を買っただけで、何か得した気分になれるからです。
また、本を買うことは「消費」ではなく、未来の資産への「投資」だと考えて、「本の買い過ぎで破産するくらいだったら、その頃には何者かになっているだろう」という哲学を持ちました。
それ故、本にかかるお金は一切惜しまず、値段を気にせずに好きなだけ買っていいというルールを設けています。
まずは「本を買う」という最初のアクションを好きになることで、読書をする頻度が増えるという好循環が生まれました。
これは、本を読み返した時に、その内容を思い出しやすくするために実践していることなのですが、僕は読み終えた本に「香水」をかけたりしています。
「街中で昔の彼女の香水の香りがして、ふと過去の記憶が...」という話をよく聞くのですが、その応用を読書術に取り入れてみました。
1年前に読んだような本を開くと、ふと当時使っていた香水の香りがして、「そうだ、あの時、あの場所で、こんな好奇心を持って読んでいたな」ということを思い出し、本の内容を瞬時に思い出しやすくなりました。
これは、時々休日にやるのですが、集中して読書をする環境としてタクシーを使います。「この1冊を読み終えるまではタクシーを降りてはいけない」というルールを決めて、タクシーの中で読書します。
タクシーは、時間をかければかけるほどメーターが上がっていくので「やばい...早く読み終えないと...」というプレッシャーの下で読書することになります。僕はプレッシャーや緊張感のある環境では、ものすごい集中力を発揮できるタイプのため、この方法がマッチしていることが分かりました。
タクシーの運転手さんには、「読書しながらドライブしたいので、15分後にここに戻ってくるようなルートで回ってもらえますか?」とお願いしています。そして終わった後は素直に感謝を伝えています。
とても良い本に出会った時に、未来の自分がまた読み返したくなるようなシカケを作りたいと思い、「読んだ本にお金を挟む」ということを時々しています。
一度読んだ本は、どうしてもまた読み返すモチベーションを作るのが難しいのですが、もしかしたら臨時収入が入るかもしれない!というゲーム感覚で読み返すキッカケを作っています。
挟むお金は、金額もページもランダムに挟んでいて、自分でもどの本にいくら挟んだのか全然覚えていません。ですので、ちゃんといろんな本を読み返さないと、お金が回収出来ないというデメリットもあります(笑)
昔の自分、良い本に出会うと、未来の自分が読み返すことに賭けて、お金を挟んでおく癖があったのですが、今日は「ハマるしかけ」の中から10000円の臨時収入が出てきました。他にもどこかに入れた覚えはあるので、昔読んだ本を読み返してみようと思います! pic.twitter.com/VzHiyLwv5I— しょせまる / picon inc. (@shosemaru) 2019年1月24日
これは友人のそやさんと読書効率を上げるために試行錯誤していた時に誕生したのですが、「ペア読書」という二人一組で行う読書方法を生み出しました。
やり方は、
①二人で同じ本を読む
②30分で読み切る
③その後内容をディスカッションする
と、とてもシンプルなものなのですが、時間制限によるプレッシャー、相手とのディスカッションを控えている目的意識により、短時間でかなり効率よく読書出来ます。また、その後のディスカッションでかなり理解が深まるので、本当にオススメの読書術です。
そやさんが書いたこちらの記事に詳細がまとまっているので、是非一度試してみて欲しいです。
いまでこそ読書が習慣づいているものの、「もともとは読書家ではなかった」というしょせまるさん。読書するメリットをどう捉えている?
大学に入るまでは、全然本を読んでいなくて、何か気になることがあってもネットで調べて満足していました。
しかし、ある時から「本を一冊読み切った方が情報が網羅的に整理されていて、対象となる物事の本質を理解しやすい」ということに気が付きました。
それ以降は、インターネットで最低限の情報を調べた後に、理解を深めるための手段として、本を読むようにしています。
読書にニガテ意識のある人に向けてアドバイスをお願いします!
僕のオススメは「読みたい!」と思ったときにすぐに買うということや、少しでも「読みたい」と思った初期の好奇心を忘れないようにすることです。
本への好奇心が高ければ高いほど、ストレスなく、効率よくインプットに集中出来ると思っています。
「読書が習慣にならない…」というのを僕は感じたことがなくて、それよりも「色々なことに好奇心をもつこと」や「知りたいことに素直に向き合ってみる」といった姿勢を大切にした方が、自然と読書量は上がっていくと感じていました。
最後に、これまで読んだ本の中で特に記憶に残っているオススメの本をご紹介いただきました。
『ZOOM』 イシュトバン バンニャイ (著)
好きな本を1つだけ紹介するとなると、迷わずこちらの本を紹介します。物事をとにかく俯瞰して考える練習になりました。初めて読んだ時は、自分のアイディアの乏しさに、涙しそうになるくらい衝撃を受けました。
『ブッタ』手塚 治虫 (著)
最近読んだのですが、改めて人生について色々考えさせられ、本当に良かったマンガです。これからも定期的に読み返したいと思いました。(1万円を挟みました)
文 = 野村愛
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