2019.09.06
飛び立て、くつざわ! いつかヤツが僕のもとを去る、その日のために。

飛び立て、くつざわ! いつかヤツが僕のもとを去る、その日のために。

SNSを沸かせる現役女子大生「くつざわ」さん。そのマネージャーであるKOHさんの応援力に迫る。彼が実践するマネジメントは、すべて「くつざわをさらに自由に羽ばたかせるため」の準備だった?

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全3回の連載でお送りいたします。
[1]「楽しさ」が報酬
[2]僕の使命は、ダメ人間「くつざわ」の自立

[3]いつかヤツが僕のもとを去る、その日のために

>>> 最初から読む[1]「楽しさ」が報酬

1分1秒、時間を無駄にさせない

より具体的にマネージャーとして何をやっているのか。ここも補足しておくと、まずは、くつざわのスケジュール管理で。くつざわは日本にいますが、国内の打ち合わせであっても、基本的にリモートを勧めています。

たとえば、移動に1時間つかってしまったら、打ち合わせして、家に帰るまでに3時間かかってしまう。家にいたら、3本打ち合わせできるし、空いた時間でnoteも書けるし。他に同じ道を生み出してる人の3倍のスピードで進んでいくことができますよね。

打ち合わせに関しても、ひとつひとつ目的を問うようにしています。不必要な打ち合わせに時間を取られていないか?常に本人に意識してもらっています。

くつざわが広く知られるようになって「とりあえずお話しませんか?」みたいな依頼が、すごく多いんです。相手が企業の広報とか、営業部の肩書を持っていても、それを言い訳に仕事中に会いたいファンな可能性も多少なりとある。20歳の女子大生として、自分の身を守る上でも、「疑いから入る」という意識は大切です。

もちろん「会いたい」って言ってもらえるのは、嬉しい。でも、この人は何を求めているのか、会う目的を考えて、お互いに時間を無駄にさせないようにしています。

仕事を選ぶ基準は、くつざわの意向が先です。例えば、大阪でのトークイベントがあったら、本人が「大阪に行きたい」という理由だけでも、引き受けていい。何か1個でも、彼女のエネルギーになれば、他の仕事でも頑張る理由になるんで。

それに、まだ特に道が決まってない人なので、いまは何でもやるべきだとは思ってます。人数の多い講演会だったりとか、ワンマンライブだったり。20歳ではなかなか経験できないこと。たとえギャラが安くても「経験」という対価が見込めるものはやっていますね。

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くつざわの頭の中を整理

もうひとつ、僕の重要な役割なのかなと思っているのが、くつざわの考え、頭の中の整理かもしれません。壁打ちの相手といってもいい。

「なんとなくこうしていきたい」じゃなく、絵に描けるくらいまで具体化していく。

会社とかでも、「事業部としてこうやりたい」っていう時に、言語化して、ときに図など使いながらプレゼンするじゃないですか。

頭の中で、考えを図に起こせるレベルで描けているかどうか。これだけでも成功の確率がめちゃくちゃ変わってくると思うんです。

普段は、LINEでログを残しながら、それを僕の方でまとめる。さらにそれをもとにしたミーティングを行ない、図にできるくらいまで落とし込むようにしています。

「くつざわアンチ」を地道にミュート

もうひとつ、くつざわのマネジメントならではかもしれませんが…くつざわのTwitterアカウントに僕はログインできる状態で、くつざわアンチを地道にブロックなり、ミュートなりしています。彼女の精神保全といってもいいかもしれない。

一時期、炎上してものすごい批判が集まったとき、僕が腱鞘炎になってしまって。消すのも面倒だったので、くつざわに「Twitterにログインするな」と言ったこともあります。

ただ、くつざわが自分でエゴサしてしまうこともある。あるとき、くつざわが「アンチがウザい」と言ってきたときに、こう伝えたんです。「アンチなんて見なきゃいいのに、わざわざ見てるくつざわも同じくウザい」って。

アンチはブロックして、見なきゃ良いだけ。自分で見るのは、やってることがアンチと一緒なんですよね。

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くつざわに向けたメッセージをnoteに書く

ただ、直接伝えても、何か安直な話、あれやりなさい、これやりなさいって親みたいな感じだと、なかなか相手には響かないと思うんです。

まわりくどいですけど、くつざわ向けにnote書いています。その記事は絶対におくりません。

自発的に取り入れるほうが、身につきやすい。くつざわが好きそうな口調で書いてます。だからぼくのnoteは、そんなに読まなくても大丈夫です。くつざわにさえ読まれればいい。

可能性を、絶対につぶさせない。

最後に、いまぼくがマネージャーさんとしてやっていることって「環境づくり」なのかなと思うことがあって。くつざわが何者でもなっていけるように足場を作る、ということ。

くつざわは、このままインフルエンサーになるとは限らないし、女優になるかもしれないし。

全ての共通点となる足場さえ固めておけば、そこからどう運動するか、飛び跳ねるか、逆立ちをするか、彼女次第。将来、くつざわがなりたいものになれたらそれが一番いい

具体的には、法律面、税務面、ライセンス契約、組織の体制もつくっています。

僕とくつざわの周りにも色々いて、「税務はこの人」だったりとか、「広告代理店はいくつか候補が出てきたよね」だったりが、いろいろと見えてきた。書面が交わされてないだけで、組織っぽい感じになってきてる。

もし、くつざわを一人にしたら、付き合う広告代理店は1つしか選択肢がなかったり、事務所に入ったり、まぁいろいろあると思うんですけど、選択肢がないと万が一のときに潰しがきかない。ジャンルや方向性がかぶらせないように、いくつかのコネクションをつなぐ。そういった体制も少しずつできてきたし、そろそろくつざわが一人で飛び立ってもいいのかもしれない。一刻も早く、とっとと自立してもらえると僕もラクですね(笑)

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(おわり)

>>>[1]「楽しさ」が報酬
>>>[2]僕の使命は、ダメ人間「くつざわ」の自立


取材 / 文 = 野村愛


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