採用領域で注目をされている、Candidate Experience(CX)について紹介。Candidate Experienceが注目されている理由は?高めるための方法について解説します。
一言でいうと「採用における候補者体験」。採用候補者が、企業と出会ってから選考を終えるまでの、あらゆる接点(体験)のことを意味しています。
採用候補者にとって、仕事内容、給与や休日などは大きな魅力にはなりますが、選考における全体的な体験が悪いものであれば、辞退してしまうケースも少なくありません。入社に関わらず、採用活動において出会う候補者に良い体験を届けようという考え方になります。
採用候補者の体験が重視されている理由は何なのでしょうか?
ここでは、その背景について説明します。
・優秀な人材の採用が難しい
現在は有効求人倍率が高く、どの企業も優秀な人材の採用に苦戦しています。優秀な候補者に対して、自社の魅力をどのように感じてもらうのか、という観点が重要になってきます。
・転職意志が強くない候補者にアプローチ
採用手法も多様化している中で、現在は、積極的に転職活動をしている候補者だけでなく、良い仕事があれば転職を考えている候補者もいます。だからこそ、転職意欲がそこまで高くない候補者に対しても、自社の魅力を伝える情報公開と関係構築を目指す必要があります。
・選考情報の透明化
選考中の体験をSNSや口コミサイトに書き込むことが当たり前になった現在において、その情報を見て、選考を辞退する候補者も少なくありません。選考情報の透明化を背景に、これまで以上に、全ての候補者に良い体験を届けるという考え方が重要視されるようになってきました。
最後に、Candidate Experienceを向上するために、どのような取り組みをすればよいのか、代表例をご紹介。ぜひ参考にしてみてください。
・面接官のトレーニング
ロールプレイや講習を実施し、面接官の印象の底上げや、実際の面接で困っていることを共有。面接官の質を高めることで、CXを改善。
・選考プロセスの見直し
プロセス全体の簡略化・短縮化、結果を伝えるまでのスピード短縮など、採用候補者にストレスを感じさせている点について洗い出し、採用候補者と効果的な接点を作ります。
・面接後、採用候補者から選考活動に対する意見をもらう
選考を終えた候補者に対して、面接などの選考を通じての意見を聞き、見直しを実施。各プロセスにおける満足度を聞き、課題を明らかにすることで次の施策へとつなげることができます。
文 = CAREER HACK
4月から新社会人となるみなさんに、仕事にとって大切なこと、役立つ体験談などをお届けします。どんなに活躍している人もはじめはみんな新人。新たなスタートラインに立つ時、壁にぶつかったとき、ぜひこれらの記事を参考にしてみてください!
経営者たちの「現在に至るまでの困難=ハードシングス」をテーマにした連載特集。HARD THINGS STORY(リーダーたちの迷いと決断)と題し、経営者たちが経験したさまざまな壁、困難、そして試練に迫ります。
Notionナシでは生きられない!そんなNotionを愛する人々、チームのケースをお届け。