Employee Experienceの意味と注目される背景についてご紹介します。シリコンバレーの企業で始まったEmployee Experienceの考え方とは?注目されるきっかけは?さらに、Employee Experienceの高め方まで解説します。
Employee Experience(エンプロイー・エクスペリエンス)とは、略称ではEX、直訳では「従業員体験」を意味し、従業員が企業・組織の中で働く中で得られる体験・経験価値を指す言葉です。
Employee Experienceが注目されるようになったのは、シリコンバレーの熾烈な採用事情や雇用環境が挙げられます。
・エンジニアをはじめ、優秀な人材の採用が難しい
・人材の流動性が高く、採用した社員がすぐに転職してしまう
・企業理念など、会社への共感がないため、従業員のモチベーションが低い
そのような状況が続いた結果、「転職を繰り返すのが当たり前」と思われていたシリコンバレーでも、採用した従業員とのエンゲージメント向上がトレンドに。そこからさらにEmployee Experienceを打ち出すAirbnb(エアビーアンドビー)のような企業が現れ、注目されるようになりました。
「Human Resource(人的資源)」の管理を担っていた人事部門は、Employee Experienceの出現により、従業員の採用から退職するまでのライフサイクルまで見据えるなど、より広い役割が求められるようになっています。
マーケティングにおけるカスタマー・ジャーニーマップさながらに、エンプロイー・ジャーニーマップの作成が有効です。
たとえば、1人の従業員が入社してから退職するまでの流れの中で、入社後の研修であれば内容と順番を書き出してみたり、全社総会や上司面談でする話、配属後のOJTなど、具体的に整理。「先に理念を伝えるべき」「順番がおかしいのでは?」など可視化できると言われています。
他にも、定期的な従業員サーベイやクラウドによる就業満足度調査や、オフィス環境の改善などもEmployee Experience向上に有効だといわれています。ぜひ参考にしてください。
【参考】
https://note.mu/symsonic/n/n5b3d04fb3003
https://note.mu/kojiasano1103/n/nf994adcee9af
https://seleck.cc/1138
https://okan-media.jp/about-employee-experience/
https://www.kaonavi.jp/dictionary/employee_experience/
https://www.pwc.com/jp/ja/services/consulting/people-change-management/employee-experience.html
文 = CAREER HACK
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