2018.12.07
UXデザインとは何か。ユーザー体験をデザイン・設計し、向上させていく重要な役割

UXデザインとは何か。ユーザー体験をデザイン・設計し、向上させていく重要な役割

UXデザインとは、ユーザーエクスペリエンスデザイン(User Experience Design)のこと。UXデザインとUIデザインの違いや役割、概念についての解説をお届けします。

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そもそも「UXデザイン」とは?

まず「UX」は「User Experience」の略称。ユーザー体験のことを指します。近年、特にIT・WEBを中心とする製品・サービスを利用した際に、「得ることのできる体験」を指す言葉として知られるようになりました。

例えば、ECサイトのアプリで本を買う時。

「アプリを開く」「検索する」「レビューを読む」「料金を比較する」「注文する」「翌日には届く」「レビューを書き込む」…などがあります。

こういった「体験」を、ヴィジュアル、操作性、コンテンツ…全て含めて設計・デザインしていくことを「UXデザイン」と呼びます。

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UXとUIの違い

UXと混同しやすいものに、「UI」があります。違いをみてみましょう。

UIは「User Interface(ユーザーインターフェイス)」のこと。Interfaceを直訳すると「接界面」や「接点」を意味します。とくにIT・WEBでは、サイトやアプリ上の操作画面、ボタン・バナー配置、導線などを指すことが多いです。

ちなみに近年で最も「革新的なUI」はスマートフォン。もともと物理的なボタンがあった携帯電話ですが、iPhoneの登場によって「画面のみ」に。現在では、ホームボタンさえなくなりました。

「UXデザイン」といった分野について

UXについて議論されるようになったきっかけは、1990年に刊行された「誰のためのデザイン?」といわれています。認知工学やユーザビリティ研究の大家であるドナルド・アーサー・ノーマンが執筆。さらに2004年には同筆者による『エモーショナル・デザイン』が発売され、「感性的価値」の重視を訴え、さらに議論が活発になりました(*1)

身近な生活からもイメージがしやすいのは、製品・サービスのコモディティ化。たとえば、高度経済成長を経て、モノに満ちあふれた世の中へ。機能や使い勝手のよさ(ユーザビリティ)での差別化ができなくなり、より「体験的価値」が重視されるようなっていきました。

UXにおける「5層モデル」とは

特にWEBデザイン分野において広く知られているのが、ユーザーエクスペリエンスの「5層モデル」(*)です。

「5層モデル」とは、
・表層(ビジュアルデザイン)
・骨格(レイアウトデザイン、ナビゲートデザイン)
・構造(モデリング)
・要件(要件定義)
・戦略(目的設定、目標設定)

より実践的なプロダクト開発では、この『5段階モデル』におけるコンセプト・概念の理解が必要となります。興味を持った方はぜひ深堀りし、学んでいきましょう。

(*1)参照:Wikipedia『ユーザーエクスペリエンス』


文 = CAREER HACK


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