2015.09.04
スタートアップ女子・男子「ぶっちゃけ座談会@Nagisa」新人が半年でチームの主力になれる秘密とは?

スタートアップ女子・男子「ぶっちゃけ座談会@Nagisa」新人が半年でチームの主力になれる秘密とは?

Webってどう?スタートアップで働くってアリ?特に今後のキャリアを考える20代若手にとって気になるところ。実際どうなのよ!?そんなリアルな話を伺うべくNagisaで活躍する若手メンバー4人に座談会形式でお話を伺いました。いずれも職種経験ゼロで入社したみなさん。楽しさだけではなく不安、大変さも含めたぶっちゃけトークも!?

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経験ゼロの若手が主力へと育つ、Nagisaというチームの秘密

Webベンチャー・スタートアップに常につきまとう人材の問題。「少人数、スピーディーに勝負をするためにも経験豊富な人材を獲得したい。でもなかなかいい人が…」そんな悩みも少なくない。

そのような中、おもしろい人材採用・登用を行うのが、スマホアプリでヒット作を連発するNagisaだ。大ヒット動画アプリ「SLIDE MOVIES」や、シュールな設定で話題を呼んだカジュアルゲームアプリ「今日、彼女が死んだ」などで有名な同社は、ヒットアプリを生み出す独自のノウハウを持ち、急成長。

現在「動画」「マンガ」「エンタメ」「キュレーション」の4つの注力事業を設け、さらなる快進撃を狙う。そのうちのひとつであるファッションメディア「Ciel」は2014年末のリリース早々に 月間1000万PV達成。チームとしてもガンガン増員を図っている。

じつはこの「Ciel」の編集長もメディア経験ゼロで入社した女性。その他、若手iOSエンジニアもプログラミング経験無しから…UIデザイナーもWeb初挑戦から…と素人に近いスキルセットで入社したが、入社半年~1年で主戦力へと成長している。

なぜ、 若手が育つのか。そして当人たちは何を思い、スタートアップで働くのか?

チームの裏側とメンバーの本音に迫るべく、Nagisaで働く若手4名に集まってもらった。彼らのリアルな声から「キャリアへのリアルな危機感」と「成長への渇望」が見えてきた。

大学4年生の後半、内定を全て蹴ってゼロからプログラミング

今回座談会に参加してもらったのはiOSエンジニアの葛山さん(25歳)、Ciel編集長の林さん(26歳)、デザイナーの川畑さん(24歳)、アプリプロデューサーの長谷川さん(23歳)の4名。


Nagisa

左から長谷川さん、林さん、葛山さん、川畑さん。入社1年~3年、20代のみなさん。


みなさん、いずれも職種経験ゼロからスタート。現在では立派な戦力として活躍しているのだが、そもそもなぜNagisaに?その経緯には「若いうちに多くを経験して成長したい」といった共通項があった。


「じつは法学部出身でプログラミングとは全く無縁だった。大学時代、自信を持って“これをやってきた”と言えることがなく、それがコンプレックスに。スキルを身につけ、自信を持てる仕事に…と、大手保険会社や銀行などの内定を蹴り、大学4年後半からプログラミングを勉強。縁があってNagisaにエンジニアとして入社した」(iOSエンジニア/葛山)

「もともと全く違うジャンルのディレクターから編集職に。どうしてもやってみたい仕事だった。キャリアが変わった、途切れたという意識はない。どうすればユーザーに喜んでもらえるか?どんな仕事・職種でも本質は同じ」(Ciel編集長/林)

「もともと別の会社から内定をもらっていた中でNagisa代表の横山と話す機会があった。話をするなかで“やりたい“と思ったことを形にできそうな風土、成長できそうな環境に惹かれた」(アプリプロデューサー/長谷川)

「大学在学中、フライヤーやポスターなどを作っていた。スマホのUIに興味はあったものの、正直、どのジャンルで自身が輝けるのかわからなかった。とにかくいろんなことをやらせてくれるところに踏み込んでみたかった。ゲーム、ニュース、カメラ、動画…いろんなアプリ・サービスを作っているNagisaが合っていると思った」(デザイナー/川畑)

Nagisa

デザイナーの川畑さん


フェアに勝負させてもらえるスタートアップ「この3年で誰よりも成長する」

みなさん、「成長できるかどうか?」「やりたいことが実現できるか」が決め手で入社…とはいえ、純粋・ピュアな向上心だけが動機?なぜそれほどまで成長に貪欲?

彼らの「スタートアップで働く」という選択の背景にある考えとは―。


「大学の同級生は大手に就職した人が多い。“仕事が暇“ “おもしろくない”という声も。ただ、”勤続年数によって給与が上がるからそれでいい” “自由に使える時間とお金があればいい”という人のほうが普通だし一般的。そこにハマらない人がスタートアップに来るイメージ(笑)自分は仕事がおもしろくないと嫌だし、スキルアップしたい。大手企業で勤めている人から転職の相談をされることもあるが、まだまだスタートアップは“違う世界”のこと。選択肢に入ることが少ない。1回体験したらその魅力に取りつかれるかも」(iOSエンジニア/葛山)

「じつは大企業でグローバルな仕事をしてみたかった。でも、ヘタをしたら5年10年と勤務しないと大企業だとそのポジションに就けない。特に女性の場合、結婚・出産があり、それがディスアドバンテージになることも。絶対に男性のほうがチャンスは多い。それはフェアじゃない。だからフェアに勝負させてもらえるスタートアップで働きたかった。Webの世界はスピード感もある。この3年本気で取り組めば、誰よりも成長できると思った」(Ciel編集長/林)

「今はまだ結婚など考えていないが、その時もやりたいことはやっていたい。結婚するから仕事を辞めるという選択肢は取らないと思う。どうすれば家庭と仕事が両立できるか?みんなで考えていけるのもスタートアップの良さ」(アプリプロデューサー/長谷川)

Nagisa

アプリプロデューサーの長谷川さん


「自分でやり切る。責任を追う」これがスタートアップで得られるかけがえのない経験

プライベートと仕事を切り分けるのではなく、人生の一部として仕事を楽しみたい、仕事で成長したいという仕事観を垣間見た。ただ、楽しいだけが仕事ではない。スタートアップだからこその大変さとは?


「リリース前のアプリでどうしても実装したい機能があったが、自身の技術が足らず、粘りに粘ったのに間に合わなかった。粘っている期間、本当に苦しかったし、先輩のエンジニアから“一人でやってみよう“と振ってもらえた仕事でもあったので、悔しさも凄くあった。「やり切る」というのがNagisaの絶対的な風土。アップデートのタイミングでようやくその機能を実装することができ、そこで自身の成長を感じることができた」(iOSエンジニア/葛山)

「ここまで大きいことを新卒に任せていいの?と、純粋に疑問に思うこともある(笑)膨大な予算がつくアプリなどを任せてもらうので、失敗できないプレッシャーも。じつはリリース段階で問題を起こしてしまったケースがあり、その時には上司や社長にも迷惑をかけてしまった。自分では“絶対にいける”と思っていたアプリだけに、大きなショックが。ただ、この失敗でとても多くのことを勉強させてもらった。失敗で終わらせないためにも次のチャレンジで報いたい」(アプリプロデューサー/長谷川)

「会社とサービス・事業がものすごいスピードで成長しているので、正直、それと同じスピードで自身が成長しているだけじゃダメ。上回らなきゃという思いがある。自分自身の未熟さを感じる。ストレスはないが、今がチャレンジの真っ最中。ぶつかった壁や成長痛は振り返った時に感じるのかもしれない」(Ciel編集長/林)

Nagisa

Ciel編集長の林さん


エンジニアとして「成長の度合い」を知るために

「スタートアップならではの大変さ」というテーマで話を伺うなかで、エンジニアである葛山さんからはこんな意見も出てきた。

「自分の成長は実感できているが、広い世の中を見渡してみると、エンジニアのスキルは本当にピンキリ。上には上がいる。そういった中、自身の成長速度は、優秀なエンジニアと比べてどうか?という部分は気になっている。自分の中では「成長速度」に差があると感じており、その差を縮めたい。エンジニアは自身で書いたコードを公開し、レビューをもらうようなサービスも多くある。スキルを向上させていくために、広い視野を持ち、いろいろなエンジニアに評価してもらってスキルを高めたい」(iOSエンジニア/葛山)

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iOSエンジニアの葛山さん



長い仕事人生において20代という時間をどう使うか?参考となる部分はあったでしょうか。

座談会のなかでは、大手企業と比較した時の給与額・賞与であったり、リリース前など繁忙期における残業時間であったり、ざっくばらんにお話を伺うことができました。当然、どんなスタートアップであれ、大手企業の制度・福利厚生、就業環境との勝負は難しい部分も。ただ、自身のチカラでプロダクトを作り抜く、やりきるというのはWebベンチャー・スタートアップだからこそ得られる経験。今回はお話を伺ったNagisaのみなさんの価値基準・キャリア選択の軸もそこにありました。「20代、何に価値を置き、キャリアを選択するのか?」こういったテーマをより掘り下げて考えていくためにも、今後、さまざまなWeb企業、スタートアップを取材したいと思います。

(おわり)


文 = 白石勝也


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