2017.05.25
19歳のプログラミング未経験者が Relux Magazine アプリ開発!任される若手の条件とは?

19歳のプログラミング未経験者が Relux Magazine アプリ開発!任される若手の条件とは?

宿泊予約サービス「Relux」の旅行メディアがアプリをリリース。手掛けたのはプログラミングをしたことのない19歳だった。プロジェクトが決まった経緯、任命された理由とは? 見えてきたのは「若手が仕事を任せてもらうときに大切なスタンス」だった!

プログラミング未経験の19歳が「Relux Magazine」アプリを開発!

「Relux Magazine」のiOS/Androidアプリは2017年4月にリリースされた。宿泊予約サービス「Relux」のコンテンツを活用した旅行メディアアプリだ。

app

このiOSアプリの開発を手掛けたのは、青木 勇斗さん(19)。まだ10代ということにも驚きだがそれだけではない。プログラミングは未経験で、今回はじめてのアプリ開発だったという。

未経験だった青木さんがアプリ開発にエンジニアとしてアサインされたのは、なぜなのか。そのキッカケは、2016年の年間MVP受賞者と経営陣が集った食事会にあったという。


「その場のノリで『アプリ作ろう!』という話になって。そこで『やりたい!』と手を上げたところ、僕が作ることになりました」(青木)


良く言えば、スタートアップらしい素早い意思決定かもしれない。ただ、やる気だけで未経験のメンバーに簡単に任せていいものなのだろうか。

なぜ、経営陣や上司たちは青木さんに任せてもいいと思えたのか。

今回は開発を担当した青木さんと、上司であり先輩エンジニアである武井さん、師弟関係にあるお二人へのインタビューをお届け。今回の対談から、若手が「仕事を任せてもらう」上で大切にしたいスタンスがみえてきた。


[登場人物プロフィール]
青木 勇斗|未経験エンジニア
1997年生まれ。早稲田大学 政治経済学部 経済学科在籍(休学中)。
2016年 2月にLoco Partnersにインターン生としてジョイン。2017年1月から正社員。インターン時代は、いいね数80万を誇るReluxのFacebook 広告、大型提携企業とのアライアンスやSNS運用や採用業務、インターン統括を担当。

武井 祐輔|Loco Partners エンジニア。青木さんの上司。iOSアプリの開発サポートを担当。
シニアエンジニアとしてiOSアプリケーション開発(iPhone/AppleWatch)とbotの開発など行ってきた。

過去の自分と決別するため、行動し続けてきた

― アプリを作ろうということが食事会のノリで決まったという話ですが…。


武井
そもそもRelux Magazineを強化する施策を考えていた時期でした。その選択肢のひとつとしてアプリがあったんです。食事会の席で「アプリ、やりたいね」という話になり、アプリを作ることが決定しました。

Loco Partnersでは、今回のMVP受賞者同士の食事会のように、経営陣を含め、社員同士で食事をする機会がよくあります。そういった場で新しいプロジェクトが決まることも多い。食事会のノリを軽く捉えているわけではなく、メンバーのなかでは結構オフィシャルなんです。


― 手を挙げれば誰でも任せるという訳ではなかったと思います。青木さんに任せようと思った理由とは?


武井
青木くんはエンジニアとしては未経験なんですが、以前から活躍していて、インターン部門の年間MVPを受賞するなど実績も認められていました。そのポテンシャルを買ってですね。またエンジニアをやりたいという話も聞いていましたので、ちょうど良いんじゃないかと。

青木:僕としても「やりたい」と思って手を挙げただけなんですよね。「勇気を振り絞って」みたいな感覚も全然ありませんでした。


― もともと度胸があるとか…?


青木
いえいえ、全く(笑)。もともとは何も成し遂げられない性格だったので、意識的に変えていったというのはあるかもしれません。

中学生、高校生の頃から、何でもやればそこそこまではできるタイプだったんです。運動でも勉強でも手を付ければ多少ですが、できてしまう。すぐに満足し、飽きて終わってしまう。部活もすぐ辞めちゃったりした過去があって。そういう自分が好きじゃなかったんです。

あの頃の自分、なに一つとして高いレベルでやり切ることができなかった自分に対する反骨心もあるのかもしれませんね(笑)。とにかくやり切ろうと思って。

「やり切らないとまた過去の自分に戻ってしまう」「昔の自分みたいにはなりたくない」と常に意識するようにしていました。そして、そのチャンスを掴むためにも、まずはとりあえず手を挙げる。すると、「自分からやりたいことを発信する」ということが当たり前になっていましたね。

プロジェクトを発起して、完成までやり遂げる経験を何度かしてきました。たとえば、Reluxでいくつかキャンペーンを出しているんですが、そのなかのキャンペーン施策の一つを、立案からひとりで担当したこともありましたね。

生半可な気持ちでエンジニアは務まらない

青木勇斗さん

青木勇斗さん


― はじめてのアプリ開発ということで、なかなか苦労されたのでは?


青木
正直、何から手を付けたらいいのかわからなかったです。どんなツールがいいのか、言語は何が適しているのか。調べるところからのスタートで。

武井さんがオススメしてくれた本などを買い、ひたすら基礎から勉強しました。ほかにもドットインストールやudemyをみながら、ホントにゼロから。

さすがに、はじめてのアウトプットがいきなりアプリだと難しい。まずは技術ブログを書いてみたり、簡単な電卓を作ってみたり、慣らしていって。実際のアプリ開発がスタートしてからは、自分で調べながら、わからないところは武井さんに教わり、進めていました。

武井
こう言っていますが、青木くんは、ほとんど自分で進められていたんですよ。

聞きにくる頻度は一日に一回あったかな、というくらいで、毎日ではなかったし。Slackでの簡易なコミュニケーションで解決することもある。直接話しても10分程度で終わることがほとんどなので、順調に進捗しているんだなって思っていました。

青木
じつは、途中諦めそうというか、かなりキツイ時期がありました。心のなかで「もう俺、無理だ」みたいな感じで(笑)。

そんなとき、武井さんは進捗をみながらクールに「このままじゃ予定どおりに終わらないよ?」ってさらっと言ってくる(笑)。いい意味で危機感を感じて、奮い立たせてもらいました。「もうやるしかないんだな」って。

武井
そこまでキツイ時期があったっていうのは全然知らなかったな(笑)。スケジュールの遅れはとても気になるので「ここまでにこれやらないと終わらないよ」と平然と言っていました。だけどよく崩れなかったなって思いますね。

企画に2週間と実装で1ヶ月、トータル1ヶ月半でリリースしてますから。全くの未経験からのスタートにしては素晴らしいですよ。

Relux本体などの大きなサービスのアプリだと、各所の改修とか、機能を付け足していくような作業が多い。企画からリリースするまでをイチから学ぶという意味では、ちょうどいいプロジェクトだったと思います。


― UXの観点やコードの書き方など、技術の学びはたくさんあったかと思います。技術以外の面で気づきや学びはありましたか?


青木
強く感じたのは危機感でした。リリースの日を決めて、そこまでに作り上げなければならない。ひたすらに学び続けなくてはいけない。そのためには睡眠時間や食事の時間とかを削るくらいの気持ちでないとダメだなと。Magazineアプリ化プロジェクトにアサインされる以前から「エンジニアになりたい」と思ってたんですけど、その頃は危機感もなく本当に怠惰だったなと。

オーナーシップが人を成長させる

武井祐輔さん

武井祐輔さん


― 今回のMagazineアプリ化プロジェクト、青木さんの仕事ぶりはいかがでしたか?


武井
今回のプロジェクトまで一緒に仕事したことがなかったんですが、彼が優秀だと言われていた意味がわかった気がしました。

同じ間違いをしなかったり、その都度改良できていたり。どんどん成長していくのが見えました。次回にも期待したいですね。

最初は自分で調べることもちゃんとできていなかったんですけど、ひとつ教えるとコツを掴んだというか、それを他のことにも応用して調べるのがどんどんうまくなって。自己解決能力が高いんだと思います。

そして、彼は自発性も兼ね備えてるので、自分でどんどん勉強していく。「こうやって人は成長していくんだ」というのを目の当たりにしたというか。やっぱり学ぶ意識が強い人に仕事を任せれば、良い結果になるんだと思います。


― 若いうちは仕事をもらうスタンス、もらい方って大事だと思います。何を心がけているといいでしょうか?


青木
オーナーシップを持つこと、それをまわりに認知してもらうことですね。

オーナーシップを持っていさえすれば絶対に成長できる」と信じてます。それは周りの人をみていても感じています。

自分が何とかしてやろうっていう自走意識が芽生えたら、学んだり、実行することにつながっていくと思います。さらに、自然と「最後の砦」という意識が生まれてきますし、運用においての漏れを無くすリスクヘッジにもなる。

それがないと…なんかもう廃れていくだけというか、誰かがやってくれるからまあいいやっていう思考になっちゃう。そうなってくるとやっぱ成長もできないし、活躍もできないんじゃないでしょうか。


― はじめてのアプリ開発に向き合う姿勢から、成長できる人、活躍する若手の人物像がみえたように思います。ありがとうございました!


(おわり)

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