2018.12.20
「PMは人間力」スマニュー流、クロスファンクションチーム運営のコツ

「PMは人間力」スマニュー流、クロスファンクションチーム運営のコツ

スマートニュースのPMである宮田善孝さん。“PMの最も重要な役割”について「どう実現するかまで入り込まず、何を実現したいのか、なぜ実現したいのか決めるだけ」と語ってくれた。

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半年に1回、海外で勉強ができる。スマニュー PMが学んだチーム運営

スマートニュースには半年に1回1週間、海外のカンファレンスや学会に参加することができる制度がある(自主渡航)。

USオフィスでのリモートワークも可能。社員たちはこれを活用し、スキルアップや業務理解のきっかけとしているそう。

宮田さんは同制度を活用。北米、アジア、欧州とプロダクトマネジメントに関する3つの講義・カンファレンスに参加した。学んだのは「チーム運営におけるPMの役割」についてだ。


【プロフィール】宮田 善孝|スマートニュース株式会社 プロダクトマネージャー
2007年、京都大学法学部卒業。米系戦略コンサルティングファーム2社で経営戦略に従事。その後、大手ITベンチャーにて、アナリスト、プロダクトマネージャーなどを経験し、米国公認会計士を取得。2016年6月にスマートニュース株式会社に入社。プロダクトと経営がクロスする領域のプロダクトマネジメントを担う。

PMはプロダクトに対して責任を持つ存在

スマートニュースの組織編成は、ファンクションカットだ。一般的な企業にある事業ユニット制ではない。

大きくは6つのチームが連携をしていく。

・パートナーリレーション
・コンテンツオペレーション
・データサイエンス
・プロダクト
・エンジニアリング
・マーケティング

PMはプロダクト部門に所属し、それぞれのファンクションを横断したチームを組成し、プロダクトのマネジメントを行なう。

「このようなファンクションを横断したプロジェクトでは、個々のメンバーがプロダクトに対してオーナーシップをもって、業務を行うことになります。このプロジェクトを進行するうえで、どのファンクションも欠くことができない役割です。このような状況下で、プロダクトマネージャが出しゃばって、指揮命令することはチーム運営上デメリットしか生みません」

スマートニュースにおけるプロダクトマネージャーの責務は、以下の3つと定義。

・ビジョンに立ち返る
・各チームメンバーが連携する
・プロダクトに落とし込む

会社のビジョンに立ち返り、目的に基づく方向性を決めていく。そこさえ明確で、定まっていれば、メンバー同士の連携が強固なものになると、宮田さんは語る。

「プロダクトマネージャは「何を実現したいのか」「なぜ実現したいのか」という方向性だけを決め、それをチーム内ですり合わせていく。あとは、ユーザーに提供されるプロダクトに対して責任を持つ。プロダクトマネージャーの責務って、じつはこれだけなんです」

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コンテンツが量産され、誰しもが記事を発信できるこの時代。個人に合わせた情報やニュースを取捨選択し、早く的確にユーザーに届けてくれる「スマートニュース」を重宝している方もいることだろう。アプリダウンロード数3500万以上。月間のアクティブユーザー約1000万人。日本だけでなく海外にも展開しており、多くの人の日常に欠かせないものとなっている。

ハイオートノミー(自主性)×ハイアライメント(連携)なチーム

スマートニュースのチームマネジメントには、欧州のTURING FESTでの学びが色濃く反映されている。

「オートノミー」と「アライメント」

これはチームのマインドセットを行う時に必要な概念だ。

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アライメント(連携)は、チームメンバーがひとつの目標に向かうようにすること。

さらに、メンバーのエッジが効いたスキルセットがきちんと発揮されるような運営していく。これがオートノミー(自主性)だ。

「プロダクトマネージャーは「何を実現したいか」について意思決定をするが、「どう実現するか」には言及をしない。チームのパフォーマンスを上げるためには、ハイアライメント、ハイオートノミーなチームが求められます」

エッジの効いたメンバーのパフォーマンスを上げる

実際にオートノミー、アライメントを向上させるために何を行ったのか。

まずは、チームの目線合わせを行うために「ビジョンに立ち返る」。

宮田さんは、スマートニュースのミッションである「世界中の良質な情報を必要な人に送り届ける」に加え、もうひとつの視点を追加した。

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「ミッションに基づくアライメントとして「パーソナライズド ディスカバリー」というものを提示しました。CVやCTRという目先の目標にばかりとらわれるのは良くない。ユーザーが自分自身にとっての「発見」と言えるような体験を提供する。ここに我々のミッションがあるんだ、という長期的な視野です」

アライメントを定めた当初は、毎週のチーム会議において「パーソナライズド ディスカバリーって言っているけれど、最近何を発見した?」という議論を行なっていたという。

ボトムアップで共通認識をすり合わせる。こうしてハイアライメントな状態を保っていったそうだ。そこからハイオートノミーの状態に持っていく。

「しっかりと方向性が共有できたら、会議は単純な進捗確認だけにしました。スマートニュースでは、チームメンバーが各ファンクションごとにオーナーシップを持って働いています。よって、チーム内で認識が合っていれば業務上問題ありません」

ただ、これらの考え方は基礎的なものであり、他にも様々な議論を行い、プロダクトマネジメントを行なっていることにも言及してくれた。

「知っている方からすると、ハイアライメントとハイオートノミーは当たり前の概念です。より高度なプロダクトマネジメントを導入すべきだと考えています。例えば、どのようにプロダクトを開発し、その開発をどうスケールさせていくのかなど、日夜議論をしています」

※2018年11月6日に開催された「プロダクトマネージャー・カンファレンス2018」より

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