2020.03.24
医師、管理栄養士、薬学博士が協力! 子どもを望む女性向けサプリ定期便『Ubu』に集まる共感の声

医師、管理栄養士、薬学博士が協力! 子どもを望む女性向けサプリ定期便『Ubu』に集まる共感の声

妊娠に向けて摂っておきたい栄養素が補えるサプリ定期便『Ubu』。CAMPFIREでプロジェクトが公開されるなり、1日で目標額200万円を達成。多くの共感が集まった。クラウドファンディングで直接「思い」をカタチにして届けていくーーブランドの発起人、坂梨亜里咲さん(30)にお話を伺った。

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全2本立てでお届けします。
[1]「産めないかも」から3年。不妊治療を経て、私が「子どもを望む女性のためのサプリ定期便」をつくるまで。
[2]医師、管理栄養士、薬学博士が協力! 子どもを望む女性向けサプリ定期便『Ubu』に集まる共感の声

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資金調達に難航…それなら自分で集めよう。

── CAMPFIREのプロジェクトがわずか1日で達成、その後も支援額が伸びていてすごいですよね。もともとクラウドファンディングでの展開を考えていたのでしょうか?

いえ、じつは資金を調達したいと思って、はじめは何名か投資家さんたちにお話をしながら動いていたんですよね。

もちろん共感していただける方もいたし、前向きに考えてくださる方もいた。ただ、なかなか目指していることや、悩みの本質、課題まで理解を得ていくことが難しかったんです。

子どもができるまでに時間がかかって悩んでいる方や、私と同じように不妊治療で悩む女性がどれくらいいるのか。

それに、ウェルネスブランドとしてどう拡大していくか、ストーリーを共有し、共感を得ていくことが難しくて。

行き詰まった時、「私が今やるべきことはなんだろう」と考えて。そうしたら、お金を集めることじゃなく、まずはプロダクトとして出して、どのくらいの人たちに応援してもらえるか知ることが先決だという考えに至りました。

カタチもなければユーザーさんもいない。はじめからわかってもらおうと思っても無理ですよね。専門家には専門家にしか見えない世界がある。逆に、私には私にしかできないことがあるはず。それならできることを全力でやろう!と。

VCや投資家さんからの出資ではなく、政策金融公庫から借りたお金と、自己資金でまずは作ってみることにしたんです。そして、マーケティングも兼ねて、クラウドファンディングを使う。200万円と決して高い額ではないですが、目標金額も1日で達成できてホッとしました。

何よりも「姉妹で飲みます」「男性が女性の妊孕力を知ることも大切ですね」などたくさん共感と応援の声をいただけた。お金よりも大きなものを得られたと思います。

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坂梨 亜里咲(30)|MEDERI株式会社CEO
大学卒業後、ファッションEコマースを運営企業へ入社。その後4MEEE株式会社にジョインし、女性向けWebメディア「4MEEE」を立ち上げた。自身の不妊治療を経てMEDERI株式会社を起業。子どもを望む女性向けのサプリ定期便『Ubu』を立ち上げる。

医師、管理栄養士、薬学博士、助産師…支えてくれた協力者の存在

── 医療のバックグラウンドを持たない坂梨さんですが、サプリメントを扱うということで障壁も多かったのでは?

そうですね。ただ、その点は医師、管理栄養士、薬学博士さん、助産師さん、あらゆる専門家の方々に助言と多大なるご協力いただいて。もう感謝しかないですね。

なぜこれだけの方を巻き込めたのか…ある意味、粘り勝ちかもしれない。私、あんまり諦めないタイプなんです(笑)

専門家の方からは「これではできないと思う。難しいんじゃないか」という言葉もいただきました。「じゃあこれならどうですか?」と代案をどんどん出していく。

いま、ある「チェックキット」の企画を専門機関さんと進めているのですが、はじめは「絶対に作れません」と言われていて。でも「いえ、絶対にできるはず」「こんなやり方ならどうですか?」と何回も私が言うもんだから「そこまで言うなら…探しますよ!」「やります、やります。やればいいんでしょう!」と半ば呆れ気味に協力してくれた(笑)

私としてはどうしても諦めるわけにはいかないんです。ウェルネス・ヘルスケアってむずかしい領域ですし、私は新参者。教えと指導をいただく以外に道はない。あとはもう熱意だけですね。

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ユーザーさんに愛され、使いやすいものにしたかった。

── 『Ubu』はデザインもすてきですよね。大切にされたことはありますか?

まずサプリメントが「1日ずつ飲める小分けタイプ」になっていて。朝、家を出るときにパッと1つずつポーチに入れられるようにしています。何より毎日飲むものなので、使いやすいものがいい。極力面倒も減らせればと考えました。

というのも、妊娠を望まれる方へのサプリメントは他にもたくさんあって。90日分とかの錠剤が、1つのボトルだったり、大きい袋に入っているのが多い。私が飲んでいた時は、毎朝その日に飲む分をケースに移し替えて持ち歩いていたんです。

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あとは色味や世界観なども大切にしたところです。ピンクをベースにしていて、大人の女性が持っていても馴染む、シンプルで落ち着くデザインを目指しました。

できるだけ子どもを意識する女性によりそいたい。やわらかさ、あたたかさが感じられるといいなと。

たとえば「ピンク」と一言でいっても何十通りとある。だから、カラーやデザインに関してはユーザーさんとなる方々にヒアリングを重ね、決めていきました。

── 最後に坂梨さんが『Ubu』を通じて実現したい未来があれば教えてください。

たとえば、ユーザーさんが身体の不調だったり、妊娠について考えたりしたとき、自然と産婦人科に行く。その通過点に『Ubu』がワンクッションとしてよりそえたらいいなと思っています。けっこう産婦人科に行くことに抵抗がある方もいて。『Ubu』はそのハードルを下げるブランドにしたい。そのためのサプリメントやチェックキットを提供していくイメージですね。

その先ですが、できるだけたくさんの人に「自分」の心と身体を大切にしてほしい。自分で自分を愛してほしい。妊娠、出産ってまだまだネガティブに語られたり、タブー視されていることも多いと思うんです。

たとえば「ブライダルチェック」って「ブライダルする子じゃないとチェックしちゃいけないのかな?」とか。「不妊治療」も「不」と付いてる時点で「ダメなことなのかな」とか。「妊活」という言葉のニュアンスも私個人としてはあまりポジティブなイメージがなくて。

最近だと「FemTech」はキーワードとして注目されてきていますよね。ちょっと日常が変わりそうな、そんなキーワードだなって。たとえば「妊孕力」も、他の言葉を見つけていきたいとも思っていて。そういったコトバも含めて、もっと妊娠のこと、出産のことについて、みなさんがポジティブに考えていけるようにできれば嬉しいです。

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>>>前編 「産めないかも」から3年。不妊治療を経て、私が「子どもを望む女性のためのサプリ定期便」をつくるまで。


編集 = 白石勝也
写真 = 黒川安莉
取材 / 文 = 平野潤


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