2020.10.12
「絵文字」で感情を可視化しよう!リモートブレストを盛り上げる5つのポイント

「絵文字」で感情を可視化しよう!リモートブレストを盛り上げる5つのポイント

リモートでのブレストのポイントって?グッドパッチの新サービス「Strap」を手掛けた 北村篤志さんに伺いました!

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リモート会議、慣れてきたけれど...

あらゆる会議がオンラインに移行し、早半年ほど。

回数を重ねて慣れてきた一方で、「もっと良い方法はないだろうか...?」と最近模索しはじめているところです。

とくに「ブレスト」や「KPT」など、複数人でアイデアや意見を出し合う場面で、メンバーの意見を引き出せたり、楽しい雰囲気をつくるにはどうしたらいい?

そこで、今回お話を伺ったのは、2020年9月にクラウド型ワークスペース「Strap」を正式リリースしたグッドパッチの北村篤志さん。

+++クラウド型ワークスペース「Strap」

リリースにいたるまでの1年間、約100回以上のアップデートを重ね、サービスを改善してきたのだそう。Strapの開発を率いる北村さんは、Strapを駆使して仕事をしているので効果的なリモートミーティングのノウハウを蓄積しています。

そんな北村さんに、オンラインツールを活用した「きょうからつかえるリモート会議のポイント」を伺いました!複数人でのオンラインミーティングですぐに取り入れたいポイントが満載です!

+++【プロフィール】北村篤志  株式会社グッドパッチ Strap事業責任者クライアント事業部におけるUXデザイナー組織の責任者として、クオリティー管理、UXデザイナーの採用と教育に携わる。現在は、自社プロダクトの事業責任者として、Prottと新規プロダクトStrapの事業運営に取り組んでいる。HCD-Net認定 人間中心設計専門家の資格を保有。

目次:リモートブレストを盛り上げる5つのポイント
【1】ブレストの目的をメンバーに理解してもらおう
【2】すぐにブレストがはじめられる準備をしておこう
【3】話しやすい雰囲気をアイスブレイクでつくろう
【4】絵文字アイコンで、感情を可視化しよう
【5】名指しでメンバーの意見を拾いにいこう

【1】ブレストの目的をメンバーに理解してもらおう

オフラインでもオンラインでも、ブレストの成果を最大化させるためにはブレストの目的をメンバーに理解してもらうことが大切です。

ブレストの目的はなにか?
背景はなにか?
ゴールはなにか?

このあたりの認識をメンバー全員が持っているだけで、ブレストへのコミットメントも、出てくるアイデアも大きく変わってくると思います。

あわせて、ブレストの進め方も丁寧に説明をしましょう

参加者からすると、「これからなにがはじまるんだろう...?」という状態。ちょっと不安ですよね。

事前にオンラインツール上に記載しておくと、口頭だけの説明よりもわかりやすいです。ブレスト中に分からなくなったら、それぞれここに立ち戻ってもらえばいいので、改めて説明する手間も省けます。

+++

また、おすすめなのは、わざわざプレゼン資料に落とし込まずに、ホワイトボードに直接記述すること。このためだけにパワーポイントで資料を作るのも手間ですし、複数のアプリケーションを切り替えるのも時間が取られます。なので僕らの場合は、クラウド型ワークスペース「Strap」ですべて完結するようにしていますね。

【2】すぐにブレストが始められる準備をしておこう

すぐにブレストをはじめられる準備を事前にしておくのも大切です。

細かいところですけど、たとえば、オンラインツール上で付箋を大量に複製しておくこと。

限られた時間のなかで、付箋を複製するのに時間が取られてしまうのはもったいないですよね。とくにオンラインツールを使い慣れてないメンバーとやるときは、事前に準備をしておくのをおすすめします。

ちなみに、「Strap」では「付箋をすぐに出したい」というユーザーの声がテスト段階からあったので、何でもないところでダブルクリックすると付箋が出る仕様にしています。

あとは、付箋がすでにたくさんあるテンプレートもあるので、活用していただくと便利だと思います。

+++

【3】話しやすい雰囲気をアイスブレイクでつくろう

実際にブレストをスタートするとき、まず最初にアイスブレイクをするようにしています。

いきなり本題のワークに入ってしまう前に、なんでもないテーマでちょっとした手を動かすワークをすると、発言しやすい空気がつくれます。

たとえば、この前ぼくらのチームでは、「ポジティブになれること・ネガティブになること」の共有を、最初のアイスブレイクにしました。

どういう環境だと嬉しいのか、どういう環境だとテンション下がるのかをポストイットに3分で書き出します。

チームビルディングとしても、お互いの理解を深められるきっかけになると思います。

+++

あと簡単なのは、「ニックネームと好きなアイコンを置く」というアイスブレイク。

とくに社外の方とのミーティングだと、画面越しで初めましてになってしまうので心理的距離がものすごく遠いんですよね。

オフラインだったら自己紹介して、なんとなくその人の雰囲気とか感じ取れますけど、リモートだと伝わりづらい。アイスブレイクをきっかけに、その人のキャラクターを掴めるとブレストも活性化しやすいと思います。

+++

今後は、社内のナレッジを全部テンプレにして、Strapでの提供を考えてます。

グッドパッチ流 アイスブレイクで使えるネタ集

・今日どこから参加してる?
特に初めてのメンバーでのキックオフミーティングやオンラインイベントなどでおすすめです。今日どこから参加しているのか付箋に書き出し、シェアします。メンバーの所在地や参加属性などを知ることができます。

・Wind & Anchor
船(人)を前に進める(モチベーションを加速させる)追い風と、船の進行を妨げる(モチベーションを減速させる)イカリが由来。モチベーションの源泉や、逆にそれを妨げるものを共有することでモチベーションが上がる/下がる要因を知り、チームのモチベーション維持に役立てることができます。

・好きなアプリ・サービスをシェア
自分が気に入っているアプリ・サービスを書き、その理由を熱く語ってもらいます。気に入られたり長く使われる理由を実体験し、ニーズとサービスがマッチすることの重要性に気付くことができます。

【4】絵文字アイコンで、感情を可視化しよう

リモート環境でブレストするときの課題のひとつに、お互いの感情が見えづらく、なかなか盛り上がらない...というのがあると思います。何か発言するときに、誰からもリアクションがないと不安になりますよね。

そこで、おすすめなのがアイコンや絵文字の活用です。事前に絵文字アイコンをいくつか準備しておいて、感情表現やリアクションをするときにメンバーに使ってもらうのです。

たとえば、「取材してもらってうれしかった」と書かれたポストイットがあったら、リアクションとして絵文字アイコンをそのポストイットに各々おいていく。

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もちろん画面越しに拍手をしたりするけれど、ミュートにして音や声が聞こえなくて、盛り上がりにくいですよね。

オンラインだと発言する人がどうしても1人になっちゃうので、同時に発言できなくて反応できない。だれかが話しているあいだに、聞いてる人がアイコンで感情表現できると、感情のやりとりの総量が増えていく。アイコンを活用することで、よりリアルでやるのと近い状態をつくれます。

【5】名指しでメンバーの意見を拾いにいこう

とくにリモートだと、発言することって結構ハードル高いですよね。今遮ってはなしちゃっていいのかなって空気読んで意見を言いづらい。

なのでオフラインでブレストをやるとき以上に、ファシリテーターがメンバーの意見を積極的に拾う必要があります。

意見を拾うポイントは、質問を全体にフワッと投げるのではなくて、「名指しで聞く」ことです。

あとは、「コメントや意見を付箋に書き出してもらう」のもおすすめです。発言するよりもハードルが低くて、みなさんけっこう書いてくれるんですよね。

付箋に書かれた内容をもとに「○○さんどうですか?」って質問をなげかけるようにしています。

【特集】きょうからつかえるリモート会議術
前編|リモートブレストを盛り上げる5つのポイント
後編|グッドパッチ流 良いTRYが見つかる「リモートKPT」のやり方 (明日10月13日(火)公開予定)


取材 / 文 = 野村愛


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