2013.07.19
相手が本当に困っていること、その解決策としてデザインがある―《ラクスル》CCO山田あかね氏に聞く

相手が本当に困っていること、その解決策としてデザインがある―《ラクスル》CCO山田あかね氏に聞く

ラクスル株式会社にてCCO(Chief Creative Officer)を務める山田あかねさん。様々な業界・業種を経験し、デザインのプロフェッショナルとしてGREEでもプロジェクトを率いた彼女は、どのような考えのもと、ラクスルで活躍しているのか?

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CCOというポジションで、何を考え、どのように働いているのか?

「社会に出た方が学べることが多いし、卒業まで待ってられない!」という想いで大学を中退し、様々なキャリアを歩んできたという山田あかねさん。

その中でデザインに出会い、実績として数多くの企業やWEBサービスのデザイン周りを手がけてきたという山田さんが選んだのは、テクノロジーで印刷業界の革新を目指す《ラクスル》の「CCO(Chief Creative Officer)」というポジションだ。

そんな彼女が、クリエイターとして大切にしていること、また、CCOというあまり聞き慣れないポジションで、実際にどのような取り組みを行なっているのか、詳細を伺った。

命をかけてでもやりたいこと、その答えがラクスルにあった

―まず、ラクスルに入社したきっかけを教えてください。


前職のGREEを退職してから、意図的に「2ヶ月間の無職」を謳歌したんです。人生をかけて、もっと言うと、命をかけてでもやりたいことは何だろう?という問いの答えを見つけたかったんですね。それはお金でも、雇用の条件でもなくて。もっと、「心の底から自分が欲するものは何だろう?」と。


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私自身、以前に起業を経験したことがあって、実はこのときも、もう一度起業することを選択肢の一つとして考えていました。ところが、命をかけられるほどのテーマは湧いてきませんでした。

そんな中、偶然ラクスル代表の松本に出会って何度か話を重ねたのですが、人生や生き方の話で妙に盛り上がったんです。「ああ、この人と働いたら面白そう!」と、直感的に思いました。

それでラクスルに遊びに行ったら、メンバーの多様性にもぞっこん惚れ込んでしまって。「メンバーのみんなと成長できそうだな!」「楽しそうだな!」という気持ちが大きくなり、今は起業するよりもこの人たちと一緒にいるべきタイミングだと、入社を決めました。

というのも、私自身、働く環境を選ぶ基準として大切にしていることが2つあって。それが「自分より優秀な人たちと働くこと」と、もうひとつが、「自分が大好きになれそうな人たちと働くこと」なんです。

もともと根底に、「とにかく人の役に立ちたい」という想いがあるんですね。といっても、それは誰にでもというわけでなく「自分が役に立ちたい」と思った人たち限定なんですが(笑)その観点で見たとき、ラクスルは“役に立ちたい”と思える人たちであふれていたんです。


― 「印刷業界」という業界への抵抗はなかったですか?


印刷物はインクの匂いも含めて好きですし、実はWEB業界で働く前は、電話通信業界での営業や、リサイクルを中心とした古物商などにも関わっていました。そこで印刷物を発注する側も経験していたので、すんなりと入れましたね。

そして何より、松本が持っているヴィジョンである、「仕組みを変えれば、世界はもっとよくなる」って考え方には強く共感していましたし、この人と一緒にやってみたいなとも思っていたので。実際に入ってみても、やっぱりこの選択は間違っていなかったと心から思います。

自身も仕事を楽しみつつ、真の問題解決に向けて“チーム”で取り組む

― ベンチャーという環境で働く上で、大切にされていることはなんですか?


「一人よがりにならずに、お客様の喜ぶことは何なのかを常に考えて提供していく」というような、ごく当たり前のことをきちんとやることを大切にしています。

また、それが自分の喜びに繋がらないと仕事を継続するのが苦しくなってしまいますので、「仕事を楽しみながら役立つことを考えていく」ことを一番大切にしています。その「楽しめること」の中で大きいものが、私にとってはたまたま“デザイン”だったわけで、日々楽しみながら課題にチャレンジしていますね。

あと、デザイナーとして、利用者の視点に一番近い存在でありたいと思っています。利用者の気持ちを代弁できるくらいに、日々画面と向き合いながら、「どうやったらもっと使いやすくなるか?」「かゆいところに手が届くのか?」ということに、知恵を絞っています。そこから本当にあるべき姿を見つけ出したり、仮説を検証するためにも、数多くのトライは欠かせません。

そうした仮説の検証やトライ、そしてそこから見えてきたあるべき姿へのアクションをスピード感をもって行なえているのは、プロフェッショナルなエンジニア陣のおかげでもあります。


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CTOの山下をはじめとした優秀なメンバーと協力しながら、技術的にもドンドン新しいことにチャレンジできる環境なのは、ありがたいです。お互いに思い切って意見をぶつけ合いながら、自分たちで決めたことにスピード感を持って取り組めているので、楽しいですね。


― 実際の業務で一番こだわっている部分は?


WEBデザインは問題・課題解決のための手段のひとつ。そう考えていますので、何をするにしてもまずは事業全体を見渡した上で問題発見から入っていきます。

「本来あるべき姿はどうであり、その実現のために本当に解決すべき問題は何か?」を徹底的に突き止めること。この部分には非常にこだわりますし、内容によってはじっくり時間をかけて考え、議論します。

お客様の“困った”を理解し、解決できる組織へ

― 今後取り組んでいきたいことは?


「お客様の役に立てるWEBデザイナー組織」を創り上げていきたいですね。デザインというのは、あくまで問題解決のための手段です。綺麗なデザインだけでなく、そもそもの「お客様が喜ぶものは何か?」を常に考えて取り組み、それが最終的にお客様の満足と会社の利益につながる。そんな行動ができるチームを作っていきたいですね。


― 非常に楽しみな取り組みですね!


そうですね。私自身「自分の力を活かして誰かの役に立ちたい」という強い想いがありますので、その実現のためにも、チームとしてだけでなく、個人としてももっと成長しなければと思っています。


― 本日はありがとうございました!


(おわり)


編集 = CAREER HACK


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