2018.05.14
「18時に帰宅、家での仕事は自然なこと」 シリコンバレーで働く、大石剛司のワークスタイル

「18時に帰宅、家での仕事は自然なこと」 シリコンバレーで働く、大石剛司のワークスタイル

シリコンバレーで働く日本人はどんな生活をしている? スマートニュースのサンフランシスコ支社で働く大石剛司さんを取材。お祝いごとはブランチでやったり、18時帰宅でも家でリラックスしながら仕事をしたり、シリコンバレーライフの「リアル」に迫ります。

▼前回インタビューはこちら
グローバルで生き残る! シリコンバレーで活躍する日本人に訊いた「3つの心得」

[目次]
大石剛司さんに聞く現地のワークスタイル
 ・お祝いごとは夜の飲み会ではなく、ブランチで
 ・オフィスにいる時は真剣勝負
 ・『SF日本語エンジニア飲み会』を主催
 ・奥さんはYouTuber、夫婦の会話も仕事のヒントに
サンフランシスコでの生活、日本との違いとは?
 ・キャッシュレス化
 ・資産運用は絶対に意識すべき
 ・税金の支払いに注意

大石剛司さんに聞く現地のワークスタイル

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お祝いごとは夜の飲み会ではなく、ブランチで

オフィスはサンフランシスコの金融街近くに位置し、オフィスから歩いて10分の場所に住んでいるという大石さん。朝は10時頃に出社し、夜は19時頃には退社している。

毎朝の日課は、メンバーたちとのスタンディングミーティング。その日の方針をさっとチェックし合う。日本との時差があるため、Slackのチェックも怠らない。返信が必要なものはTodoリストへ入れて忘れない工夫をしている。

昼は外で買って来て、メンバーたちとオフィスのミーティングルームでランチ。チームで何かを達成したり、プロジェクトに区切りがついた時にはブランチなどでお祝いすることもあるという。

「何かを達成した時、日本だと20時から飲み会みたいなのが普通だと思うんですが、こっちだと17時か18時にはみんな帰るので、『じゃあ一杯いくか』みたいなのはあまりないですね。なので、平日のブランチでお祝いしたり、セーリングしに行ったり、そういうアクティビティをするようになりました」

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オフィスにいる時は真剣勝負

午後は、夕方からの日本チームとの会議に向けて資料を作り、Google Hangoutsでミーティング。アメリカで働くようになってからミーティングの時間について真剣に考えるようになったという。

「こっちだと、ミーティングに参加する以上、何か発言してバリューを出さないといけない雰囲気はありますね。なので、できる限り遅刻もせず、内職もしないで話を聞くように意識する。もちろん、その分、自分が作業できる時間も減るので、オフィスにいる間はみんな真剣に仕事してます」

夜は19時頃には退社し、家の近くのWhole Foods(Amazonが買収したアメリカで有名なスーパーマーケット)で買い物。奥さんと一緒に料理をしている大石さん。日本料理によく使う薄切り肉がアメリカにはあまり出回っていないために苦労することも。週末を利用して「ニジヤ」というサンフランシスコのジャパンタウンにあるスーパーで日本の調味料やお米を調達しているそう。


『SF日本語エンジニアの飲み会』を主催

平日はMeetupのようなイベントにも参加しやすくなったという。大石さんらが主催する『SF日本語エンジニアの飲み会』は、月に1度のペースでサンフランシスコやシリコンバレーにいるエンジニアたちが情報交換やネットワーキングできる場となっている。

「元々は『日本語でエンジニアリングの話ができる場があるといいよね』ということで始まったのですが、こちらで働く方や日本から短期出張で来られた方などが繋がれる場を提供できているのは、自分たちにしか出来ない価値あることだなと思っています」

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奥さんはYouTuber、夫婦の会話も仕事のヒントに

奥さんの大石結花さんはPinterestに勤めながらYouTuberの活動もしている。

休日は動画を撮影したり、写真を撮ったり、街を散歩したり。そのなかで生まれる会話から仕事のヒントも得ているという。

「プロダクトとかテレビドラマについても話すことが多くて、例えば、このプロダクトのここが良いよねみたいな。僕がエンジニア系で彼女がクリエイティブ系なので、そういった違う視点やスキルを持つ人と話をすることで、仕事のヒントが得られたりします」

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サンフランシスコでの生活、日本との違いとは?

キャッシュレス化

イノベーションの聖地とも言われるシリコンバレー。数え切れないほどのスタートアップがひしめくサンフランシスコではテクノロジーの浸透も早い。ほとんどのレストラン、カフェ、スーパーではクレジットカードが使えるため、キャッシュを使う機会も減っている。

「サンフランシスコだと『Square』というスマホ決済やクレジットカード決済ができるのが当たり前になりつつある。サービスを導入しているお店も増えてきたので、財布を持ち歩かなくなりましたね。基本的にはiPhoneケースにカードを3枚入れてるだけ。複数枚のカードをApple Pay上で使い分けてポイント還元の最大化というゲームを楽しんでます」


資産運用は絶対に意識すべき

シリコンバレーやサンフランシスコだと企業に就職する際、ストックオプションをもらうことも多い。日本だと「株式投資 = ギャンブル」というイメージもまだまだあるが、米国だと資産運用は絶対に意識しないといけないことになっている。

「最近だとロボアドバイザーが投資先を考えてくれるサービスもあるのですが、自分自身でも勉強して資産運用するようにしています。技術的な面白さから、イーサリアムなどの仮想通貨を買ったりもしてますね」


税金の支払いに注意

株式投資や仮想通貨の売買で利益を得た際には、税金の支払いも怠ってはならない。

「税金が大変で、いわゆる確定申告を毎年やらないといけないんです。日本だと会社が全部源泉徴収でやってくれるから何もやらなくていいんですけど、こっちだと全部自分でやらないといけないので。昔は税理士とかに頼んでたんですが、最近はソフトウェアでできるので、ずいぶんラクになりましたね」

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仕事観について伺ったインタビューで、シリコンバレーは「成果さえ出せば認められる」環境だと語ってくれた大石さん。今回の取材ではとくに「生産性を意識した時間の過ごし方」を意識されていることが伺えました。タイムマネジメントから資産運用まで、すべて自己責任。ぜひ参考にしてみてください。

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[寄稿元メディア情報]  SiliconValleyWorkers (文: 中屋敷量貴)
「シリコンバレーで働く日本人の声を届ける」をコンセプトに、シリコンバレーやサンフランシスコで働く日本人の起業家/エンジニア/マーケターなどの働き方やキャリア観を発信しています。


文 = 寄稿
編集 = CAREER HACK


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