2019.12.23
いかに尖れるか。AbemaTV内で開催されている「トンガリスト会議」の秘密

いかに尖れるか。AbemaTV内で開催されている「トンガリスト会議」の秘密

インターネットテレビ局AbemaTVがこだわってきたのは「オリジナルヒットコンテンツ」。いかに尖ったオリジナル企画ができるか。社内では「トンガリスト会議」なるミーティングが日々開催されているそうだ。

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【プロフィール】谷口 達彦
株式会社サイバーエージェント 執行役員。株式会社AbemaTV 制作局長。2006年に新卒でサイバーエージェントに入社。社長室を経て、「Ameba」の宣伝担当に就任。2011年にアメーバ事業本部マーケティング・プロモーションDiv ゼネラルマネージャーに就任。2013年に株式会社アメスタを設立し、代表取締役社長に就任。現在は株式会社AbemaTV 編成制作本部局長として、「AbemaTV」オリジナル番組制作の責任者を務める。

※2019年11月13日に開催された【Product Manager Conference 2019】よりレポート記事をお届けします。(Twitterハッシュタグ #pmconfjp

Abemaプレミアムの会員数、50万人を突破

まず谷口さんが語ってくれたのは、AbemaTVの開局経緯について。とくにZ世代といわれる若手にいかにリーチをしていくか、ここが重要テーマだったという。

「もともとテレビ朝日のなかで行われていた「放送番組審議会」の番組審議委員として、サイバーエージェント代表の藤田が参加していて。テレビデバイス離れが深刻なZ世代を捉えるために、テレビ局はどう立ち向かっていくべきか?というのも一つの議題になっていたそうです。そこで、インターネット上にテレビ局を展開し、スマホで動画配信事業を行なおう…と誕生したのがAbemaTVです」

2016年4月の本開局から3年半。2019年12月現在、アプリは4500万DLを突破し、WAUは1000万を突破。Abemaプレミアムの会員数は50万人を突破した。

常時生放送を行なう「リニア」と、ユーザーが観たいときに観れる「オンデマンド」の両輪で番組を配信。当初の狙い通り「若年層」を中心にユーザー獲得を続けてきた。

「そしてAbemaTVが何よりも力をいれてこだわってきたのが、オリジナルコンテンツの製作です」

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「News」「リアリティーショー」「アニメ」「オリジナルドラマ」

そして谷口さんが語ったのは「オリジナルコンテンツ」の分類について。

「まずAbemaTVでは、大きく4つのカテゴリーに分類することができます」

『News』
『リアリティーショー』
『アニメ』
『オリジナルドラマ』

「『News』は「何かあったらすぐアベマ」を掲げています。目指しているのは「視聴習慣」の確立。番組としては、新元号の発表、災害情報、南海キャンディーズ山里亮太さんと女優の蒼井優さんの結婚会見の放送など。「ノーカットで放送しつづけられる」という特性を活かし、スピード感を持ってコンテンツを届けています」

その他『恋愛リアリティーショー』の『オオカミ』シリーズの累計視聴数は1.5億を記録。『アニメ』では650万MAUを突破、アクティブユーザー数はアニメ配信プラットフォームでNo.1(*)を記録している(*AbemaTV調べ)。『オリジナルドラマ』に関しても再生回数を伸ばしており、コンテンツのクオリティ向上に取り組む。

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「オリジナルコンテンツ製作」のためのミーティング

「AbemaTVでは現在までに1500以上の番組が企画され、そのうち450が番組として製作されてきました。この背景には「トンガリスト会議」と呼ばれる、AbemaTVならではの企画を提案する文化があります。ちなみに"トンガリスト”は"尖った企画を生み出す人”のことです(笑)」

さらには「背負いスト」なる呼称のポジションもあるそうだ。

「“背負いスト”は、不可能と思える成立条件の企画責任を担うポジションのことです。たとえば、「和田アキ子さん 史上初の誕生会生中継」や、「那須川天心vs亀田興毅」など、誰もが“不可能だろう”と思う企画の責任を負う。一歩踏み込んだ話題番組の誕生の裏側には、彼らの存在、活躍があります」

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(つづく)
>>>「AbemaTVが「オリジナルコンテンツ製作」で掴んだヒットの法則」と題したレポート後編はコチラ

取材 / 文 = うすいよしき


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