たった1年でTwitterのフォロワー数が4万人を突破。パーソナルトレーナー 鈴木孝佳のTwitter術について伺いました。4つのポイントをご紹介します。
パーソナルトレーナー 鈴木孝佳のTwitter術
[1]ライバルを知ろう
[2]動画で発信しよう
[3]届けたい人のタイムラインを想像しよう
[4]リプを返そう
もともとTwitterってアカウントさえ持っていなかったので、試行錯誤の連続でした。ただ、ノープランで作戦も立てずにやるのは得策じゃない。
そこで自分なりにいろいろと分析をしてみることにしました。とくに私が発信できるのは「健康維持・管理」のためのトレーニングやストレッチなど。すごく勉強されているトレーナーさんや、医療関係者の方々も多いんですよね。そういった方々のツイートを見ていくと、どうしても「同業者向け」で勉強用の発信がメインでした。かなり有益なのですが「見たい」と思う層が少ない。
また、一般の方によるダイエットや健康、ストレッチ系の発信は多くありましたが、ちょっと勉強したらわかるようなありふれたものが主流。
そこで「一般にはあまり知られていない専門的な内容を、誰でもわかるようにかみ砕いて説明する」とどうか?と考えていきました。
とくにストレッチ系でツイートをいろいろと見ていったのですが、動画付き投稿のほうが圧倒的に「いいね」がついていた。画像やテキストよりも一手間かかるのですが、「今すぐできるもの」が拡散されやすいのだと気付きました。
それを参考にして「猫背を改善するにはこれだけ!」という動画をアップしたのですが、これが6万くらい「いいね」がつき、確かに需要があるのだと。
あとは1つのエクササイズで投稿するか、4つを組み合わせて投稿するほうがいいか。こういった一つひとつを繰り返し、どれが最もRTされるか検証していきました。
ただ、あまり動画を上げすぎてもアカウントとしてどうなんだろう…と。私としては文章でも丁寧に解説したい思いもあるので、バランスは見ていくようにしています。
また、受けての立場に立ってみると「どんなツイートが見たいか」はもちろんあると思いますが、皆さんご自身のブランディングをされているので、「ツイートにアクションすることでブランディングに影響ないか」といった心理が働くのかなと思うんです。
なので、どうしたらRTをしてもらえるかを考えたときに「タイムラインを汚すものになっていないか」はわりと意識しています。
もうひとつ、はじめの頃のフォロワーさんは経営者の方々が多くいて。私のお客さまでもあったのですが、皆さんヘルスリテラシーがかなり高い方々なんです。なので、基本的なことだけではなくて、脳などの知的好奇心がくすぐられる分野の知識をいれて「へえ!」と思ってもらえる情報を意識していました。
トーンとしてもあまり軽くせず、丁寧に書く。ただ、あまりに内容が難しすぎても他のフォロワーさんたちが離れていってしまうので、塩梅には気を付けています。
リモートが続いて人とのコミュニケーションが減ってきたり運動不足なるとそろそろ噛み噛みになると思うので、噛んだら試してみてほしい。 https://t.co/HUViNnpUO8
— 鈴木孝佳 パーソナルトレーナー (@takasuzuki1123) March 14, 2020
最後に、Twitterで発信もそうですが、コミュニケーションのツールでもありますよね。そこで私はできるだけリプを返すことを心がけています。小さなコツはたくさんありますが、もしかしたら、ここは一番心がけていることかもしれません。
もちろんあまり長々とはできないですし、全部に返すのは難しいこともあります。それでもできる範囲で返信はしています。
というのも、私は「実るほど首を垂れる稲穂かな」という言葉を大事にしていて。フォロー数が多くなって有名になったとしても、役職者になっても、初心を忘れず、丁寧な姿勢で接していきたい。どんな方であっても、真摯に対応したい。ここはずっと大切にしたいと思っています。
全3回の連載でお送りいたします。
[1]「1年前まで全くの無名だった」 鈴木孝佳が、Twitterフォロワー数4万人の人気トレーナーになるまで
[2]パーソナルトレーナー 鈴木孝佳のTwitter術|4つのポイント
[3][動画]今すぐかんたんストレッチ! 人気パーソナルトレーナー 鈴木孝佳さんに聞きました
取材 / 文 = 林玲菜
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