2014.10.30
「私がホリエモンと働くことを選んだ理由」|TERIYAKI新編集長 廣井那佳子の決断

「私がホリエモンと働くことを選んだ理由」|TERIYAKI新編集長 廣井那佳子の決断

堀江貴文氏がプロデュースするグルメアプリ『TERIYAKI』。その代表取締役兼編集長に就任したのが、若干24歳の廣井那佳子氏だ。彼女は何者で、なぜホリエモンと働くことを選んだのか。これまであまり語られることのなかった彼女のターニングポイントに迫る。

謎に包まれた編集長就任の背景。

2014年8月8日、堀江貴文氏がプロデュースするグルメアプリ『TERIYAKI(テリヤキ)』の代表取締役兼編集長に廣井那佳子氏が就任することが発表された。しかし、そのニュースからわかったのは、廣井氏が「テリヤキの事業を統括し、グルメアプリ市場におけるさらなる事業拡大に励む」ということと、それに向けての彼女の意気込み、そして端麗な容姿…。

果たして、廣井那佳子とは一体何者なのか。どのようなバックグラウンドを持っているのか。そして、なぜ彼女が就任したのか――。これらのパーソナルな情報は一切明らかにされていない。そこで今回、廣井氏にインタビューを敢行した。彼女のバックグラウンド、そして“ホリエモンと働くこと”を選ぶことを決意した理由を伺ってきた。

もともとは、フリーアナウンサーだった。

― TERIYAKIにジョインする前は何をされていたんですか?


2013年3月に高知大学を卒業して、それと同時に上京しました。もともと地元でリポーターのお仕事を経験したこともあり、上京してからはアナウンサーの学校に通っていたんです。同時に映画の試写会の司会なんかもちょこちょこやっていました。


― フリーアナウンサーみたいな?


はい、まさに。ただ、やっぱり東京って、地方と比べるとアナウンサー職を目指す方が多い分、色んな意味で飽和状態なんですよね。さらに、大学卒業後にアナウンサー学校に通った人が、テレビ局のアナウンサーさんや有名事務所のリポーターさん達と戦うっていうのは結構厳しくて、年齢のことも考慮するとよほどのキャラクターがない限り難しいと感じたんです。もちろん、長年の経験を積むことで、より成果が実る素晴らしい仕事だと思っています。そうして試行錯誤しながら上京して1年が経った頃、そろそろ自分を変えなきゃいけないなと思い始めました。

その頃、堀江さんがプロデュースしているTERIYAKIの代表取締役社長兼編集長の方が退かれるというニュースを耳にして。「あ、私そこに入りたい」って思ったのが、最初のきっかけです。


― え!ずいぶんアナウンサーとはかけ離れたキャリアのように感じますけど…。


もともと、何か新しいことに挑戦したいっていう想いが強かったんです。起業にも興味があって、自分で事業を立ち上げて切り拓いていくことに関心がありました。だから、大学生のときに就職活動して、一般企業に進むってことにも抵抗がありまして。フリーアナウンサーという選択肢も、自分でゼロから仕事をつくっていくことが楽しそうだから挑戦したという部分が大きかったですね。まぁ、楽観的といえば楽観的なんですけど(笑)。


― とはいえ、なぜTERIYAKIに?


理由は2つありまして、アプリ開発に興味があったという部分が1つですね。おもしろいアプリを作りたいと思っていて、アイデアをメモに書き残してはいたんですけど、実際に作成するという行動には起こせていなかったんですね。そもそも、アプリを作るだけのスキルがなかったので(笑)。

もう一つは食に対する興味ですね。山の幸から川、海の幸に恵まれた自然豊かな高知県で新鮮な美味しい食材を食べて育ったので、食へのこだわりは人並み以上だと思うんです。東京には世界中の美味しいものが集まるじゃないですか。優秀なシェフも多いし。だから、本当に美味しい料理が食べられるお店はどこなのかということに強く興味がありまして。外食するときのお店選びはいつも真剣なんです(笑)。これまで色んなグルメサイトを使っていたんですが、あまりにも情報量が多すぎてお店選びにいつも時間が掛かって困っていたんですよね。であれば、とにかく美味しいお店だけを紹介してくれるサービスがあればいいんじゃないかと考えていて。それがまさにTERIYAKIだったんですけど。ただ、初めてTERIYAKIをダウンロードしたとき、使い方がよくわからなくて(笑)。これは改善の余地があるな、と思った部分もありますね。


廣井那佳子

30歳、40歳になったとき、納得できる人生を過ごしていたい。

― ジョインすることに、不安はなかったんですか?


いや、もう不安だらけでしたよ(笑)。ITに関する知識が全くない状態だったので。でも、チャンスは、一瞬で過ぎ去っちゃうっていうじゃないですか。TERIYAKIの編集長退任のことを耳にした時は、「これはまさに逃しちゃダメなチャンスなんじゃないか」って思いまして。で、思い切って立候補してみたんです。それで、堀江さんに直接連絡したら、いいんじゃない?みたいな流れになって。全てはご縁から繋がったのですが、若手女性起業家にチャンスを与えてくれたのかなと思っています。


― すごい行動力ですね!実際に就任されて、具体的にはどのようなお仕事を?


代表取締役兼編集長って、かっこいいのは肩書きだけで、実は何でも屋さんみたいな感じです。事務作業から営業、イベント運営、テリヤキストと呼ばれるキュレーターの方とのやり取り、コラムの執筆までアプリ開発以外の部分は色んな方にサポートをしていただきながら全部一人でやっています。ほぼ週7でパソコンをカタカタ、みたいな(笑)。


― 勝手なイメージなんですけど、廣井さんぐらい美人で、アナウンサーというキャリアがあれば、周りもチヤホヤしてくれるんじゃないかって思うんです。わざわざハードワークな環境に身を置かなくてもいいのではないか、と思ってしまうのですが。


とんでもないです…ありがとうございます。少なからず、女性ですからそういう気持ちはありますよね。でも、自分の人生を考えたとき本当にそれだけで満足出来るのか、疑問に思うんです。せっかくなんだから色んなことに挑戦して内面を磨いていきたいなと。

周りの方が外見に対してほめてくださるのは、若さに対して言ってくれている部分もあるとは思うんです。30歳、40歳、50歳と年齢を重ねたときのことを考えると、貯蓄しておかなきゃいけないなって。お金じゃなくて、若いときにこそ努力して、実のある人生の貯蓄を、と。

そういう意味でも今だからこそ出来ることにいろいろ挑戦してみたいと思っています。たぶん好奇心旺盛なのでしょうね。


廣井那佳子

ホリエモンと私。

― もともと前任の方がいらっしゃって、空いたポストに就いた形じゃないですか。ITの知識のないご自身が成果を残していくうえでの不安とか焦りはなかったんですか?


不安だらけですよ。比較されると、堀江さんにとっては「うーん…」って思う部分ももしかしたらあるかもしれませんし。いえ、むしろあって当然だと思います。でも、そういうことはあまり気にしないで、とにかく分からないことは質問するようにしています。特に、開発関連の話をしていると専門用語が普通に飛んでくるのでメモは必須です。後で詳しく勉強するために(笑)。とにかく能動的に学びを得るようにしていますね。


― 堀江さんの話が出ましたが、堀江さんとのやり取りは普段どのように行なわれているのですか?


LINEで開発関係の方々を含めたグループをつくってコミュニケーションをとっています。そこでアイデアを沢山くれたり、私が気付かなかった部分もどんどん指摘してくれたり。頻度も精度もものすごく高い分、アウトプットのレベルも高いものが求められるのでプレッシャーも少なからずあります。そういう意味では常に良い緊張感がありますね。

ただ、大変は大変なんですけど、嫌なわけではなくて、むしろ楽しい部分のほうが大きいです。たとえば、彼のアイデアを形にしていくプロセスとかワクワクしますし。また、一人で起業していたら絶対にありえない繋がりとかもできているので。堀江さんのもとで働くことで、1つ、いやかなりレベルの高い環境で仕事ができているのではないかと思っています。


― “何をやるか”より”誰とやるか”みたいな。


そうですね。刺激も与えてくれるし、支えてもくれる。改めて本当に人と人との繋がりって大事だなと思います。


― 最後に、廣井さんの今後のビジョンやTERIYAKIをどんなアプリに育てていきたいと思っているのかについて教えてください。


今はとにかくTERIYAKIを軌道に乗せていくことですね。目指せ、ユーザー100万人です。飲食店の情報を手に入れられるメディアやグルメサイトって無数にあるので、そのなかでどれを使うかっていう時に「TERIYAKIいいよね」って皆が言ってくれるようなアプリになるまで、コンテンツを充足させて尚且つ認知度も高めていきたいと考えています。


― 廣井さんのバイタリティとストイックな気持ちがあれば、TERIYAKIはますます素敵なアプリへ進化していくでしょうね。清楚な容姿からは想像できないような力強い言葉が印象的でした。今後のさらなるご活躍に期待しています。ありがとうございました。


廣井那佳子


[取材・文] 田中嘉人


編集 = 田中嘉人


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