2012.06.26
テキストサイトに磨かれ、ペパポで育ったクリエイティブ。シモダテツヤの仕事の流儀 中編

テキストサイトに磨かれ、ペパポで育ったクリエイティブ。シモダテツヤの仕事の流儀 中編

(株)バーグハンバーグバーグ代表シモダテツヤ氏。「オモコロ」を運営、クライアントワークでは「イケてるしヤバい男 長島」「アイレップ新社屋訪問」など破壊力抜群のWEBページを次々投下。確実に伝播するコンテンツを生み出す彼は、どのようにものづくりに臨んでいるのか。その制作術・クリエイティブ観に迫った。

[前編]から読む

シモダテツヤを育てた環境。

森さん左

― シモダさんが、WEBの仕事をするようになったきっかけというのは?

初めてホームページをつくったときに「こういうので食べていこう」と思ってました。学生のとき、株式会社paperboy&co. がやっていた「ロリポップ!」というレンタルサーバーを使っていて、そこで「ゴブリンと僕」というお笑いのテキストサイトを運営していたんです。

で、就職活動の時期に、ふとそのレンタルサーバーの会社を思い出して、採用ページを見てみたら募集してなかったんですね。「よし!ライバルがいない」と思ってとりあえず採用枠はないかメールをしてみたら、後日、当時の社長の家入さんから直接返事がきまして。「ひょっとしたらこんなサイトやってませんか?」と。「やってます」と返事したら、ぜひ一度会いましょうと。で、会ったら「うちに来てくれませんか?」と。

一度は考えさせてくださいと言ったんですけど、いいなあとは思ってました。当時のpaperboy&co. は今ほど知名度もなかったのですが、ここでなら自分が好きでやってたことの延長で仕事ができそうだな、と。

それでいざ「行きます」と答えたら、「じゃあ試験受けてください」と。「あと出しかよ!」とはそのとき思いましたが、とりあえず受けてみようと思いまして。その試験の内容が、アニメーションバナーを作ってくださいという問題だったんです。 paperboy&co. という会社でもいいし「ロリポップ!」というサービスでもいいから、とにかくバナーを作ってくれと。

それで、ロリポおじさんという企業を代表するようなマスコットキャラクターがいるんですが、そのキャラが幼児にイタズラをしたことが世の中に発覚して大問題になり、記者会見で経営陣がこうべを垂れて謝罪しているっていうアニメーションバナーを作って送ってみたんです。そのバナーが社内で共有されたらしいのですが、やっぱり「絶対入れるな、こんなやつ!」ってなったらしくて…。なんで入れてもらえたんでしょうね僕?


― (笑) テキストサイト、すごく盛り上がってましたよね。

うちの会社はテキストサイトをやっていた人ばかりなんですよ。もともとあの時代にあったテキストサイトには面白いのが沢山あって才能の宝庫だなあと思っていました。でもみんな就職していくと忙しくなったのかどんどん終わっていくんですよ。なんかそれを見ているのが嫌だったんですよね。それでちゃんとしたものを作ればテキストサイト的なことも趣味としても続けていけるし、ちょっとしたお小遣い稼ぎもできるかなと思い「オモコロ」っていうメディアを立ち上げたんです。それが今、会社になったというだけ。ベースにあるのはテキストサイトですね。

いま転職しなければならないとしたら、前職のペパボに入りたい。

帽子

― 逆に、シモダさんがいま入社してみたい会社ってありますか?

特にはないですが、あえて言うなら、前職のpaperboy&co. かな。自分で今の会社を作りたいという思いがなかったら、たぶんずっとあそこにいたと思います。もちろん恩もあるし、仲間や家族みたいな人もいっぱいいて、やっぱり自分にとって特別な会社ですねペパボは。

あと、変な話、僕のことを殺さないでいてくれた会社だと思うんですよ。大阪で学生やってたときに、学生社員として東京に引っ越して働いてたんですけど、普通ならそんなピヨピヨ学生には社会のルールを教えたり、これやったらダメあれやったらダメって社会人として整えていきますよね。

でも、ペパボは全然怒らないんですよ、何やっても。それもお前の個性だと認めてくれる会社だったんで。だから変に一般的な社会人として整うことなく、バーグハンバーグバーグみたいな会社をつくることができたんです。社会人になるって、人格形成の第二段階目じゃないですか。そこで、今の性格や個性を残したままにしてくれたことは本当に感謝してます。

当時のあの会社のユーモアの部分に関しては、結構携わらせて頂いたと思います。paperboy&co. は、いろんな要素をもった会社なんですよ。デザインが良いとかサービスが良いとか、温かいとか。その中のお笑い部分というか、「おもしろい会社だなー」って思われるためのブランディングの部分は、結構自由にやらせてもらえてた気がします。

良い意味でのユーモアというか「とんがってるなー」と感じてもらうことで、それが会社全体の印象になって、好きになってくれる人もいるし、入社したいと思ってくれる人もいるし、応援してくれる人も増えるし。そういう仕事は楽しかったですね。


[後編]はコチラ

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