2012.10.22
コピーライターの作ったFacebookページが、5万人に“いいね”されたワケ。[1]

コピーライターの作ったFacebookページが、5万人に“いいね”されたワケ。[1]

数々の企業やメディアがFacebookページを立ち上げる中、個人運営ながら58000もの“いいね”を集めるFacebookページ《コピーライターの目のつけどころ》。運営者であるコピーライター・牧野圭太さんと、共同運営者の太田新二郎さんに、Facebookページ運営の秘訣を伺った。(全4回)

もくじ

第1回
『 5万人のファンを集めた、たった二人のプロジェクト 』
『 そこに、Shared Value はあるか? 』

第2回
『 「思う」「感じる」、個人のキモチを書くことが、シェアにつながる 』
『 投稿する文章の長さによって、ファンの反応は変わるか? 』

第3回
『 ウケやすい話題、ウケにくい話題 』
『 投稿する時間や回数によって、ファンの反応は変わるか? 』
『 「いいね」する世代、「コメント」する世代 』

第4回
『 Facebookページとは、永遠の見込み客を生み出せる究極の媒体 』
『 Facebookページの弱点とこれからのWEBメディア 』

5万人のファンを集めた、たった二人のプロジェクト。


《コピーライターの目のつけどころ》というFacebookページをご存知だろうか?広告コピーやその裏にある思考のプロセスを読み解いたり、時には広く文章という切り口でお勧めの書籍を紹介したり、一日に1回程度のペースで、読み応えのある文章を届けてくれるページだ。

運営しているのは、コピーライター 牧野圭太さん。(写真左)友人の太田新二郎さん(写真右)と2012年の3月に立ち上げ、手弁当で運営を続けている。

驚くべきは、圧倒的なファンの数。10月時点でページへのいいね数は実に”60,000”に達しようとしており、最近では投稿一つひとつに数千単位のいいねがつくことも珍しくないほどだ。

ソーシャルメディアは思ったほどプロモーションに向いていない。そんな声も聞かれるようになってきたが、牧野さんたちの例を見る限り、”やり方次第”といったほうが適切なのだろう。

では、どういった”やり方”をとれば、Facebookページを上手く活用できるのだろうか?その運用の秘訣に迫るべく、牧野さん、太田さんにお話を伺った。

「そこに、Shared Value はあるか?」

― 《コピーライターの目のつけどころ》、いよいよ 60,000いいね が見えてきましたね。個人運営のページとして、ものすごい数だと思います。


牧野:
僕らもびっくりしてます。正直、初めは大きな野望があって作ったわけじゃないんです。コピーライターになって丸3年、ある程度は文章をちゃんと書けるようになってきたかなと思っていたところで、それを試してみようと思ったのがそもそものきっかけでした。ちょうど同じタイミングで太田もFacebookページに興味を持ち始めていて、「じゃあやろうよ」と、ほとんどその場のノリで。


― ここ1年弱の間に、Facebookページの数も増えましたよね。それこそ企業の公式ページやキャンペーンページがものすごく増えた印象があります。


牧野:
でも、企業ページの運営はとても難しいですよね。


― そうなんです。そこでまずお二人に伺いたいのは、「どうすればFacebookページのファン数(いいね数)を増やせるのか」ということ。5万人という、ある意味つきぬけたファン数を集めることができた背景に、何かコツのようなものがあったりするのでしょうか?


牧野:
コツは…いっぱいあるんですよ(笑)

たくさんあるので優先順位をつけるのは難しいんですが、まず言えるのは「企業のニオイを出さないこと」だと思います。Facebookは友達同士がつながる場所であって、企業とつながりたい人はいないと思うんです。

よく企業は「顧客と対話することが大事」なんて言うじゃないですか。でも消費者側からすれば、別に企業と対話なんてしたくないわけです。

だからFacebookページをやるんだったら、まず、タイトルを企業名にするのは間違いだと僕は思います。でも現状、多くの企業が自社の名前をFacebookページのタイトルにしてしまっています。



ちょっと広告畑の話になるんですけど、最近おおくの企業が「Shared Valueの追求」ということを強く言っています。顧客との共通の価値を見つけて、それを追うことがこれからの企業活動のすべてだと。全てのコミュニケーションは、Shared Valueを意識して行なうと。そういうことです。

今までは、企業と顧客がいて、その2つが向きあってコミュニケーションをとる状態がいいとされていました。でもShared Value の考え方はそうじゃなくて、企業と顧客が”同じ方向をむいている状態”が一番正しい。

例えば Patagonia は、それができていると言われていますよね。モノを売っている企業ではあるけど、企業として自然を愛するし、同じように自然を愛する人と一緒にその価値を共有している。


太田:
いま日本で上手くいっている例で、いいね数が17万を超えている《北海道Likers》っていうページがあるんですけど、あれって実はサッポロビールが手がけているページなんですよね。


ページの中にサッポロビールの話はほとんど出てこないんだけど、時々ポストされる飲み会の写真にサッポロのマークが入っていたり、最近はサッポロビールが主催するイベントの集客にもつなげたりしているみたいです。

牧野:
もちろん《コピーライターの目のつけどころ》は企業のページではありません。でも、コピーや面白いアイデアを届けるというのは、一種の Shared Value と言えるのかもしれないと思っています。

現状、読み手との価値の共有にチャレンジしているFacebookページはなかなか無いので、その意味で僕らのページが注目されている部分はあるんでしょうね。


(つづく)

第2回はコチラ

コピーライターの目のつけどころFacebookページはこちら

コピーライターの目のつけどころHPはこちら


編集 = CAREER HACK


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